大都会、マニラを離れルソン島北部の地方都市ラワグへやってきました。私自身は2007年の2月、2009年1月についで三度目の訪問です。カウンターパート機関である地方大学でのプロジェクトが続いています。
「Do-nou Day」と書かれた幕で歓迎していただきました。こうしたセレモニーは現地の方の歓迎の心だとわかるのですが、その準備にかかる手間のことを思うと申し訳なく感じてしまいます。彼らの期待に、効果的な小規模インフラ整備手法の技術移転で応えていくことが「道普請人」の使命なのだと思います。
昨年調査を行い、その後「土のう」を利用してため池の堤体を拡張した部分です。
雨季での水位が、ちょうど土のう表面が表れている部分と植生箇所の境に至ることがわかります。
土のう表面は日光にさらされないよう被覆したいので、水面下となる箇所での植生方法に工夫が必要です。土のう中詰材に砂もしくは土を用いかつ勾配をゆるやかにしたうえで、再度土で被覆し植生を図ります。
大学スタッフとの現地での打合せ状況、ここでは雨季に池の護岸が侵食されるのでその対策を検討しました。
早速大学生たちが参加して、土のうを作り始めました。
フィリピンの大学では学生向け社会貢献活動プログラムがあります。この大学では「土のう」を使った作業がそのプログラムの一つとして認定されています。ここで参加したことが記録に残るよう、名前を記入しています。
土のう中詰作業を行う学生たち。
背景には、海、ヤシの木が見えまるでリゾート地のような場所です。
日本からは季節外れな風景ですが、南シナ海と砂浜