土のうのお陰でタンザニアへ行ってきました | 道普請人_http://coreroad.org/のブログ

道普請人_http://coreroad.org/のブログ

道普請人HP, http://coreroad.org/

 JICAとILOが主催するLBT(Labour Based Technology)に関するワークショップで、「土のう」による未舗装道路整備手法のデモをする機会を得た。ワークショップはタンザニアのダルエスサラームで実施された。東アフリカの海岸沿いの町である。


 ケニアの首都ナイロビは標高1500mの高地。赤道直下で日差しはきつくても、からっとしていて快適に過ごせる。一方海沿いのダルエスサラームは湿気が多く、少し歩くと汗ばんでくる。ホテルでエアコンは欠かせない。その気候の中で、土のうによる道直しのデモを行った。


道普請人のブログ
JICAとILOが主催するワークショップに参加


道普請人のブログ
ケニアのプロジェクトでの「土のう」の活動をカウンターパートが発表


道普請人のブログ
会場前に陳列されていたLBTで利用される道具類

ただし、道路補修という観点からLBTとは言うものの、締固め機械、良質材の運搬機械、そして良質材の含水比を調整する水タンクといった機械は必要不可欠としている。


道普請人のブログ

ケニアから一緒に出張してきたカウンターパートがタンザニアの労働者へ技術指導


道普請人のブログ

プレートコンパクターで締固め、この小さな機械にも専用のオペレーターがいた。


 今回は手法の紹介、ということが主な目的なので作業は、市の土木局の技術者と労働者を雇って実施した。

締固めにもプレートコンパクターを利用した。


 作業を行ったタンザニアの人たちにとっても、「土のう」による道直しは初めての経験だった。そこはプロなのですぐに手順を理解し作業は順調に進んだ。作業を指揮した技術者も有効性を認識したようだった。途中、雨が降り土のう設置箇所が水没してしまうハプニングもあったが、乾燥した土で作った土のうと置き換え見学者たちには「土のう」による道直しの有効性を証明できた。


 海外沿いの気候のせいか、ダルエスサラームはナイロビと比べると人もバスの動きもゆっくり。町の喧騒、が感じられない。まあこれは出張ベースで来ている者の贔屓目かもしれない。