ここではマンド村に至る道の様子を中心に紹介します。
ここは写真手前側から下り坂で、また写真奥へ行くにつれて上り坂になっています。つまり、くぼ地のようになっていて雨が降ると水が溜まってしまいます。そのため轍掘れができています。両脇に排水溝を掘り、ここで道路と直角方向へ水を流すことが重要です。カルバートなどの道を横断させる排水ルートを確保することが必要な場合もあります。
既設のカルバートです。のみくちのところが侵食されないよう、石とモルタルで補強されています。こうしてきちんと考えて作られていることがわかります。大事なことは維持管理していくことです。
村の入り口部に泥濘化がひどいところがありました。やはり道路側へ排水されないよう道路端に溝を掘ることが大事です。またここは粘土質の土なので土のうと砂利で置換することも有効です。さらに両側の木立のために道路面が常に日陰になっていました。オーナーと相談して木を切り道路面の日当たりをよくすることが有効とも考えます。
カルバートの基礎や壁部が侵食されてしまっています。土のうで空間を埋めて補強し、表面は石とモルタルで固めることが一つの対処法です。
直径2mにも及ぶ大きなカルバートですが、接合部に隙間があったり、カルバート上部の埋戻しができていないなど不完全な状態で放置されています。
村に生えていたアボガドの木
村の子供たち
村の道の様子について写真と対策、そして補修した場合の概略の予算について報告書にまとめて文房具屋の主人に提出しました。彼はそのレポートをもとに管轄する県の担当者と協議し、少しでも道をよくするための予算を獲得したい、と意気込んでいました。
どうなるのか、今となっては見守るしかありません。うまく、県より予算を引き出し実行できるようになれば、「土のう」による道直しについて指導に行く予定です。