私たちが活動するゴロカは標高約1,500 mで赤道近くでありながら、年中を通してほぼ朝の最低気温は約18度、日中最高気温は30度ととても過ごしやすい気候である。
山の斜面を利用した畑で農作物の生産が盛んである。現地の人の主食であるイモ類をはじめ、サトウキビ、バナナ、ピーナッツ、アボガド、パパイヤ、パイナップル、イチゴ、またたまねぎ、白菜、にんじん、ねぎなどの野菜類が豊富である。
山の斜面を利用した畑
アボガドの木
パパイヤの木(黄色くなると収穫時、写真中黄色くなった実はコウモリに食べられている)
イチゴの出荷
換金作物としてはコーヒーの栽培が盛んである。村人らは赤くなった実を摘んで皮をむき、天日で乾かしてから売りに行く。ちょうどコーヒー豆の収穫時期が始まるころであった。時期によってkgあたりの単価が変動するようである。私たちが滞在時に、1kgが4.65キナから4.70キナへと変動していた。ゴロカタウンには焙煎まで行い豆、粉をパッキングする工場がある。販売もしていて運がよければ焙煎したての豆、ミルしたてのコーヒーを買うことができ、とてもよい香りを楽しむことができる。しかし、現地の人はコーヒーを飲まないのである。
コーヒー農園
コーヒー豆の皮むき
赤い実と皮むき後の実
乾燥した豆をロースト(コーヒー工場にて)
ここゴロカにある現地事務所では新鮮な野菜類、果物を日々食べることができる。その上電気、水道、ガスがあり温かいお湯でシャワーも浴びることができる。ところが時折、停電が起こる。停電になると大変で、ポンプが稼動しなくなるために水道が出ない、トイレが流せないなどの不便が出てくる。私たちが滞在しているときも度々停電が起こった。疲れて帰って手も洗えないというのはがっくりくるが、数分で復旧しているので事なきを得ている。現地事務所にはロウソク、煮沸された水がストックされている。
現地の大地からの贈り物を充分に満喫することができるのがパプアニューギニアの軽井沢?ゴロカである。