私、福林が沖縄での別の学会に参加していたころ、木村教授(理事長)はカメルーンで開催された学会に出席されるため、アフリカにおられた。ケニアに一旦入り、そこから今年の5月に乗客乗員全員死亡という墜落事故があったのと同じ便でカメルーンに入る行程だ。ケニアのナイロビでは、エルドレッドから駆けつけた喜田副理事長と会われた。京都でもナイロビでもお二人が揃えば話がはずみ、笑いの世界が広がるのは想像に難くない。喜田副理事長は11月初旬に一時帰国されていたが、既にケニアの任地にもどられていたのである。
ナイロビでは約3年前に木村教授のもと博士号を取得したDr. Tooに会われた。今は本国に戻り大学講師として活躍している。Dr. Tooはケニア、東アフリカにおいて「土のう」による道路整備手法を現地特有の土質条件下で適用性を広げるため、研究を進めている。Dr. Tooより進捗の報告を受け打合せをされた。木村教授はこうして現地の人を育て,本国に帰った後も関係を保ち気にかけることでその人材を活性化する、まさに「アフリカの問題はアフリカの人々により解決する」となるよう継続してサポートされている。
さて、問題の便は無事ヤウンデに到着した。
現地のホテル予約状況はこうであったらしい。学会事務局推奨のカメルーンの旅行代理店を通してホテルを予約した。しばらくして、全く別の旅行代理店から全く別のホテルが予約され、迎えに行くから到着便を教えてくれとのファックスがきた。そこで返事を送ろうとしたが記載のファックス番号もメールも送信先不明となった。インターネットでその旅行代理店名で検索をかけても出てこない。あのファックスは何だったのだろう?フェイクか?なんのために?
ともかく、空港に着いたらタクシーに乗って最初に予約したホテルに向かうこととした。空港では、学会主催者、事務局推奨の旅行代理店が迎えに来ていた。事情を説明すると、答えはなんと「では、どっちのホテルに泊まりたい?」そこで学会会場にアクセスのよいホテルに泊まることとなった。
(つづく)