ソーシャル・アントレプレナー | 道普請人_http://coreroad.org/のブログ

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1日土曜日の午後,「ソーシャル・アントレプレナーの役割と必要性」というシンポジウムに参加した.京都産業大学(京産)経営学部創設40周年記念でのシンポジウムだった.主催者側の京産を盛り上げて行きたいという視点からの発言もあり,その大学と関係のない私としてはどうでもよいことでした.が,講演者の話の内容やパネラーの方の経歴,お話はとても興味がひかれた.

ソーシャル・アントレプレナーとは行政だけでは解決することが困難な社会的課題が噴出する中で,それらの解決にビジネスを通してチャレンジする人のことらしい.日本語では社会企業家という.人づてに聞いた話だが,中田英寿も自分探しの旅を経て,このソーシャル・アントレプレナーを目指すとか.

自分の関心事は社会性と事業性のうち,やはり事業性の部分であった.いかにしてビジネス(お金を稼ぐ)をするのだろうか?

オムロンが出資して始まった太陽の家,という社会福祉法人.障害者の方の自立を目指して雇用の場を提供したり,雇用につながるような職業訓練等をするところらしい.車いすの方がこられていたが,障害者側も仕事は仕事として納期,品質を守って納めるんだという強い意志,気概を持たれた方だった.障害者が働きやすいような環境を整える点は大事で,仕事を回してもらえる企業とはこの点はよく話をするとのことだった.

他にも通信販売で,障害者の方が手作りされるクラフトのブランドを立上げられたパネラーがいた.上記の方と対照的に大量生産が困難であったり納期が不安定,クラフトとしての仕上げの別工程が必要となり採算性という点では苦しいところがあると言われていた.社会性という使命感で今はやっていて,もうかるビジネスモデルも今後見つけて行きたいとのことだった.

かものはしプロジェクトというNPOの代表の女性の方もパネラーの一人だった.なんでも昨年に25歳で日経ウーマンのウーマンオブザイヤーのリーダシップ部門受賞されたとか.カンボジアでの児童買春問題の解決に向けての活動をされている.意気投合した3人,でうまくバランスをとりながら活動を大きくしつつあるとのことだった.IT事業でビジネスを展開しながらカンボジアの問題解決のための現地活動をしている.寄付してくださる方や会員の方を大事にしたいという姿勢もうかがえ,また活動内容についてより多くの方に知って欲しいとのことで,これらの点はNPOを立上げ活動を開始しているところの私にもとても共感できる点であった.

とても勇気づけられると同時に,すでに活躍されているソーシャルアントプレナーの姿をみて負けていられないとも感じました.道普請人,のがんばりどころです.


(福林良典)