嫌な予感と現実
ここ2.3日前から父が
・クラクラする
・視界がかすむ
・物が二重に見える
と言うようになりました
血圧は
90~110代で安定しています
この症状は以前にもあり
脳転移、脳梗塞が原因でした
脳転移に関しては
去年のクリスマスに
ガンマナイフを受けていて
6箇所あった腫瘍は
全てキレイに消滅しました
脳梗塞に関しては
エリキュースという
血栓を防ぐ薬を服用していましたが
輸血する程のひどい貧血になり
この薬は貧血を加速させてしまう
作用もあるという事で
5月以降、中止しています
それによって
脳梗塞のリスクは上がると
説明は受けていました
そして同じ5月、再再発の時
2回目の新たな脳転移が見つかり
大学病院の先生には
大きさはとても小さく
すぐに悪さをするような物ではない
症状が出てきたら
訪問医、訪問看護に伝えるよう
在宅への切り替えの時に
言われていました
今回父が訴える症状は
嫌な予感がしてなりません
2021.7.19
訪問医の日だったので
真っ先に伝えました
想定内の事なのか
父の前だからなのか
父、私から聞く症状を
PCに打ち込むのみで
先生の見解は特にありませんでした
父の前という事もあり
私も聞く事はしませんでした
今まではその都度
大学病院で対処をして貰えていて
父は不安だらけなはずです
私は在宅の現実を
最近やっと分かったので
これが現実なんだ…と
思うしかありませんでした
検査も治療もしたところで
父の身体には負担になる
病状が進む中
いかに父が苦しまないかが重点
でもきっと気持ちは苦しいまま…
これから
こんな事が多くなっていく…
在宅酸素の話に変わり
先生が手続きの話を始めると
父
「そんなものは必要ないです
じっとしていれば
落ち着くんだから」
私
「あれば楽になるんだよ
苦しい時に使えばいいじゃない」
父
「そんな物に甘えちゃいられない」
先生
「いつでも酸素は導入できますから
またお話ししてみて下さい」
という話になり在宅酸素は
一回白紙になってしまいました
父の身体は
楽にさせてあげたいけれど
これは父の本音であり希望
父の気持ちを優先します
21日に
訪問医のクリニックに伺い
先生が父の前では話さない現実
これから予測される事を
聞きに行ってきます
父の本音
先日
私が大学病院に行って
親友に父を看て貰っている間
父が急に語り始めたそうで
親友がこっそりと
ボイスメモをしてくれていて
父の想いの一部を
私も聞く事ができました
その内容は
胃がんが
放置になっている事への不安
初期だからと言っても
手術をして「これで大丈夫」
という医師からのお墨付きを
貰えない限りは安心できない
肺がんがまた再発をして
辛い抗がん剤よりも今を選んだ
今は
痛み止めで誤魔化しているだけ
自分の母親(私の祖母)は
元気だった頃から
何かあっても「延命措置はしない」と
自分を含め子供達に伝えていてくれた
その意志があった事で
迷わず延命措置の選択はしなかった
脳梗塞で意識が無くなって
苦しまずスーっと息を引き取った
そんな風に
自分も最期を迎えたい
できれば寝ている間
明日にでもぽっくり逝きたい
娘の私はいくつになっても子供
肝心な話はできていない
毎日看病してもらって
私に対しては悔いはない
時々呼吸が苦しくて
ゆっくりゆっくり話す父の話を
親友は相づちを打ちながら
時には父の想いを賞賛しながら
自分の話もしていました
親友は片親で
その母親と父とは親交がありました
17年前にがんで亡くなっています
がんが分かった時
自分(親友)は若く、現実から逃げて
母親と共に闘う事ができなかった
父と私が共に闘い
1日1日過ごせている事が羨ましく
どんなに素晴らしい事かを
話してくれていました
13分間のボイスメモでした
何回も聞きました
父は寝ながら
天井を見つめている時がよくあります
そんな時
こんな事を思っていたのかな…
と苦しくなりました
本音を吐かせてあげたい
娘の私にも共有させて欲しい
それでも私は
「本音を知りたい」
「怖くて聞けない」
の2つがあって聞けていません
家族受診
がんへの治療は終了し
在宅医療になって
大学病院は卒業したはずが
それは呼吸器内科であって
以前から予約が入っていた
呼吸器外科
循環器
整形外科
病院に問い合わせると
それぞれの先生とお話をし
現状をお伝えし希望したところで
各科から在宅医ににデーターが
回るのだそうです
父を連れて行けない旨を伝えると
家族診察という形でと言われ
私だけで行く事になりました
2021.7.16
今回は呼吸器外科
(それぞれの担当医の曜日はバラバラ)
親友に仕事の調整をつけてもらい
父をお願いすることができました
大学病院まで父と通った
片道45分の道のり
抗がん剤を受けるために
朝6時半に家を出ていた頃は
真冬で外は真っ暗だったこの道
入院中は窓際まで来てくれ
手を振る父の顔を見るために
通ったこの道
私がこんなに家を離れるのは
いつぶりだろう…
こんなに空を見るのも
いつぶりだろう…
空の青さに涙しながら
今まで通った道を走りました
大学病院に着き40分程で
診察室に呼ばれました
術後から再発前まで
お世話になった先生です
先生
「お父さん、どうですか?」
私
「希望は持っていますが
落ち込みが激しく
体調も毎日波があります」
先生
「在宅の先生は?」
訪問医のクリニックの情報
先生の名前を伝えました
先生
「在宅医には
呼吸器内科から情報がいっていて
外科の僕としては
もうできる事は正直なくて
言葉は悪いけどこうやって娘さんに
時間を作って来てもらう事は
お父さんにも娘さんにも何の得もない
この時間があるなら
娘さんは休むべきだよ」
私
「ありがとうございます
でも来週も循環器の先生に
お会いしに来なければならなくて
整形外科は9月です」
先生
「僕から他の科の先生に伝えるよ
もし話ししたければ別だけど
在宅の先生が僕たちに聞きたい事
逆に僕たちが伝えたい事は
医者同士が
連絡を取り合えばいい話だから
娘さん、時間を大事にして」
私
「お願いしていいですか?」
先生
「今日はわざわざ申し訳なかったね
ちゃんと伝えるからね」
長いので一部省略しました
今まで診て頂いたお礼を伝え
診察室を出ました
大学病院とは本当にこれで卒業
寂しいような…
やりきったような…
今日先生に言って頂いて
改めて思った事
それは…
私が今1番
大事にしなければいけない時間は
父と一緒に居る時間
そして次に
その中で自分を休ませる時間
分かっていたはずなのに
現状は1日があっという間で
慌ただしく時間を過ごしています
今日も気づけばもう18時過ぎ…
そろそろ
父のお楽しみの梅酒の時間です
梅酒を少しですが飲みます
嬉しそうに口にする父の笑顔が
今日も私のご褒美の時間です