採血ができないんです!もう無理です!
これは、知り合いの看護師さんが職場を退職する際の理由でした。
これだけ聞くと、
一般の人なら
おいおい何?血を採るのが下手な看護師さんなの?
何度も何度もプスプスと・・・
あ~、そんな人いるわあ・・・
と思ったり
医療関係者なら(特に同じ看護師なら)
えっ!? そんなこともできないの? しっかりやんなさいよ。
看護師でしょ!!
と思ったり
するのではないでしょうか?
誤解を招かないように
ちょっとご説明しますね。
この看護師さんが勤務されていたのは高齢者施設です。
病院ではありません。
いつも2人の看護師さんで看護業務をしています。
良く医師の指示で採血をするのですが、1人勤務の時に限って
採血の指示が立て続けにあったそうです。
相手は高齢者です。
70歳~100歳くらいまでの方たちばかりです。
高齢者なので血管が細くなり脆くなってきています。
採血するにも針刺しがなかなかできなかったようです。
それも『今ここで、1人で』でこなさなければなりません。
病院だと、針刺しができなかったら別の看護師に交代してもらえます。
しかし、ここでは1人です。代わってくれる人がいません。
そのために、お休みの看護師を呼び出す訳にはいきません。
採血は自信があったようですが、このことがきっかけでやる気をなくし、
退職を決断したようです。
でも、
その看護師さんは、今回やる気をなくすことで、ふと・・・
自分に何が出来ていないのか、足らないのか
がわかったそうです!気づいたそうです!
とても恥ずかしかったそうです。
採血なんて・・・楽勝! と鼻にかけていた自分
高齢者施設の看護業務をナメていた自分
そういえば過去の病院勤務でも何度か採血を交代して
もらっていた自分
甘えていた自分
調子に乗っていた自分
に気づいて奮起しました。
そして、もう一回病院に戻り高齢者の採血も完璧にこなせるように
なってみせると。
いいですね!素晴らしい気づきです。
まさに『プロフェッショナル』根性ですね。
『プロフェッショナル』としての自覚がある故の気づきですね。
さまざまな業界、さまざまなお仕事には『プロフェッショナル』
が存在します。
プロフェッショナルとして自覚され活躍されている人、相当多いでしょう。
しかし、プロフェッショナルとしてやる以上苦手なモノ、コト、があれば
それに向き合わなければならないですね。
気づき、向き合い、
どうすればいいか?
さらにどうなりたいのか?
を自分のココロの中にお落とし込んで考え、行動していくことが
大切です。
でも
失敗がこわい!?・・・大丈夫! 死んだりしません。
失敗が恥ずかしい!? ・・・大いに結構! 恥かきましょう!
失敗は、本物になるためのステップです。
どうせやるなら
本物のプロフェッショナルと自他共に認めたいですよね。
最後までお読みいただきましてありがとうござます。