気付けば前話から1ヶ月も経ってましたΣ(゚ロ゚;)!

サボリ過ぎてごめんなさい💦

何とか1話書いてみましたが

何かスッキリしない気もします……

そもそもどんな場面かも忘れられてるかも?

ということで貼り付けときます










・・・✤BLを含む完全妄想のお話です✤・・・







二人と一匹は笑顔を見せながらすっかり和んだ雰囲気



ワンコを床に下ろして、おすわりや伏せやお手なんて声を掛けて



番犬やら訓練やら、そんな事を言っていたから教え込もうとしているのかもしれないけど



ちっちゃいワンコは遊んでもらっていると勘違いしてちっとも言うことなんて聞かないし

それを眺める二人もデレっぱなしで元より教える気なんて更々なさそうで




何か楽しそうにしてるけど……






思えばコイツらは最初っからそうだった



勝手にやってきて勝手に話を進めて、そして自分たちだけで勝手に納得して





俺のことなんて全く無視してやがる



それに腹が立つんだけど






でも……



人間界で暮らしていける

そう言ったよな?



しかも、何の心配もなくって……

ホントなのか?

喜んでいいやつ?






混乱していくばかりで、俺はよほど変な顔をしてたのかもしれない




「おや?ハニーどうしました?」




呑気におや?じゃねぇんだよ




こっちはずっとモヤモヤしてんだよ




【ショウ、其方、きちんとサトシに説明したのか?】



ほら、さすが上司はちゃんと分かってるじゃねぇか




「まずはお店の方が大事かと思いまして……」




商売人としてはそれが正解だし、真面目な翔らしいけど、今はそのことは置いといていいんだよ






【あんなにハニーハニーって泣きじゃくってメソメソとして……早く会いたかったのだろう?】




「タツヤ様っ!それは内緒にしてくださいと言ったではないですか💦」




【其方のあんな姿は見た事がなかったからな、サトシにも見せたかった(笑)】




今となっては笑い話なのだからと揶揄って言うが、俺に会いたいと泣いていたのだとしたら胸が苦しくなる思いだ




でも



「泣いていたのは戻ったあの日だけですよ💦」




なんだ、何日も泣き続けていたわけじゃねぇのか……



俺だって翌日から店を開けてたんだから人の事は言えねぇけど、それでも夜になると寂しくなって泣いてたんだからな?




ムカつくし悔しいから口が裂けても教えてやんねぇわ!






【確かに翌日には顔付きが変わってまるで別人になったかのようだったな
涙は見せなくなったが、代わりに笑顔も消えてしまったから、心が壊れてしまったのかと思って心配になったものだ】




その時の事を思い出しているのか、タツヤの顔は深刻そうで




常にニコニコとしていた翔から笑顔が消えたなんて俺も想像がつかない




【絶望して感情を無くしてしまったのかと思ったが……】




翔は黙ったまま首を横に小さく振り




「私は何もしないまま諦める事は大嫌いです」




真っ直ぐとタツヤを見据え、力強くそう言い切る顔は今までのどんな時よりも真剣で




その通りだなと頷いたタツヤはそんな翔の姿を眩しそうに眺めていた





【其方が出していたオーラはそれはそれはピリピリとしていて、周りの者たちは困惑しておった】




「タツヤ様にもご迷惑おかけしました……」




【私はショウの考えや気持ちなどわかっていたから……ただ、上の者たちまで慌てふためいていたのは少し可笑しくもあった(笑)】




「タツヤ様にもご尽力いただきました……本当にありがとうございました」




【なに、ほとんど其方の力だけで成し遂げたこと

私は人間界での悪魔の様子、ショウがいかに必要とされてたかを見たままに話しただけだ

上の者たちは頭が固いからなぁ……太古からの風習や掟などを並べてどうこう言い出すから……】




「確かにそれも大事なことですが……
悪魔界も変わる必要があると、そしてそれが今ではないかと思ったのです」




【そう思う者も居たはずだ、でも誰も行動に移すことはできずにいた
それを其方が打ち破った

上の者たちに説くのは根気がいったであろう?
悪魔が愛についてなど考えた事もないだろうからな】




「ここでの幸せな時間、大切な思いなど、与えてくれたハニーについて話しただけです」




【其方が成長した姿にも驚いていたしな
男になって戻ってきたなら、インキュバスの本来の使命、人間の女に悪魔の子を産ませろと命令もされたが……
あんなにハッキリNoと言うとは私も驚いた】




「当たり前です、私はハニーしか抱けないんですから
ほら、ハニーじゃなきゃココもこんな風には……」



【わかった、わかった💦見せなくて良い!
まったく……///

うむ、でも其方のその姿勢が上の者、いや、悪魔界全体を動かしたのであろう】




「最終的には折れてくれたといった方が正しいかもしれないですが……」




【そりゃ朝から晩まであんなに赤裸々に話をされ続けたら、こっちが恥ずかしくなって耳を塞ぎたくなるわ……///】




おいっ、一体ナニ話しやがった?!





「人間に悪い欲がある限り我々悪魔は存在すると教えられてきました
確かにその通りだと思います、今まで何人もそういう人間の元に出向きましたから



でもそういう人間だけではない


ハニーがそうなんです



ただ美味しいパンを作ってお客様に喜んでもらって、結果それが自身の喜びになって

私への接し方も、悪魔だというのに怖がることも突き放すこともせず同じ人間のように接してくれて


ハニーほど、優しい人はいません

純真無垢で心が美しくて……

そんなハニーと一緒にいることは私の何よりの幸せでした


共存共栄、今まではお互いの欲の上に成りっていた関係ですが、そんなものがなくてもやっていけるのだと、私が証明したかったのです」





黙って話を聞いていた俺の前に立った翔は



「ハニー、長い間お待たせしてすみませんでした

初めて会った時からずっとずっと口にしたかった言葉をやっと言える時が来ました」




さっきまでの真剣な顔から、あの頃俺に向けてくれていた優しい顔になって





そして




「ハニー、大好きです
世界中の誰よりも私は貴方を愛しています」



今までで一番くらいの甘い声で伝えてくれたその言葉は、俺の心に深く染み渡っていった





お話の意味、わかるかなぁ?
たまらなく不安だ( >_< )