なんとも甘酸っぱいお話ができました
1話にまとめたからちょっと長くてゴメン💦
どこぞの田舎町に暮らす高校生の二人(三人は名前だけ)
むずむずキュンキュン❤️💙
楽しんでもらえると嬉しいです
・・・✤BLを含む完全妄想のお話です✤・・・
「え、ニノは?」
『あれ、相葉ちゃんは?』
「『松潤もっ?!』」
今日は地元のお祭り、いつもの5人組で花火を見るはずだった
A「夏の思い出が欲しい!!!」
高校三年生の俺たち、部活も引退して受験勉強が本格化して塾ばかりの日常に嫌気がさしていた相葉くんが言い出しっぺ
N「大学はバラバラになるんです、せっかくだからみんなで行きたいですね」
クールに見えて実は寂しがり屋のニノが乗っかってきて
M「じゃあみんなで浴衣コーデな!」
松潤なんて誰よりもノリノリだったくせに
「誰も来ないなんてどういうことだよ?!」
サッカー部の後輩に【3秒でキレる先輩】なんて恐れられた俺じゃなくたって怒りたくもなるだろ?
なのに智くんときたら
『まぁ腹痛いならしょうがねぇんじゃね?』
いつにも増してのんびりとしてるんだから、自分ばかりイライラしているのがバカらしくなってしまう
せっかく来たんだから花火を見て帰ろうと移動
高台の公園やら河川敷やら、よく見える場所には既に多くの人がいるはず
俺たちが向かったのは、ちょっと廃れた神社、部活帰りに買い食いして寄り道しては喋ってた場所だ
『変わってないなぁ〜』
「1、2か月で変わるわけないじゃん(笑)」
『そりゃそうだ(笑)』
境内の隅、何か祀られているわけではなさそうなただの石に腰掛けてまずは腹ごしらえ、屋台で買ってきた焼きそばにタコ焼きに唐揚げにポテトを広げて
『こんなに食えんの?』
「いや、だって、あいつら来ると思ってたから💦」
『甘いの食いたかったなぁ〜、かき氷とかさ』
「まずはメシからなの!」
『翔ちゃんって真面目だよな』
「私は、智の体を心配して言ってるのよ?!」
『うちの母ちゃんそんな事言わねーぞ(笑)』
「ブハハハハ!」
予定外ではあったけど、二人きりでも充分楽しかった
『翔ちゃん、よく食うなぁ』
「育ち盛りだからね」
『部活やめたんだから太るぞ?』
「だいじょぶだいじょぶ、基礎代謝はそんなにすぐ落ちないよ」
『大学行ってもサッカーやんの?』
「部活ほどはしなくていいかな……サークルとか同好会程度でゆるく楽しめたらいいなとは思ってるよ」
『東京だもんなぁ〜、サークルとか何かオシャレなニオイがする!』
「何言ってんの(笑)それにまだ受かってないし……ってか受けてもねぇ!」
『確かにぃ〜〜〜(笑)』
俺の第一志望は東京の大学、智くんは地元の専門学校、3人もそれぞれ別の進路、ニノの言う通りバラバラになる
お祭り会場は賑わっているだろうけど、誰もいない神社の境内は当たり前に静かで急に寂しさがこみ上げてきた
『ふふっ、翔ちゃん口の周りソースついてんぞ(笑)』
「えっ?どこどこ?!」
『あっ、浴衣の袖で拭いたらダメだって💦』
「やべぇ、お袋に怒られる!」
『ほれ、ココだよ』
「あ、ありがと…///
智くん、ウェットティッシュなんて準備いいね?」
『だって翔ちゃん毎年溢すんだもん』
「はずっ……///」
『まぁこれも今年限りかな……』
「なんで?」
『だって翔ちゃんは来年からはオシャレな人たちとオシャレな祭りに行くんだろ?』
「オシャレな祭りって何だよ(笑)」
『都会のど真ん中じゃ焼きそばなんて食わねぇか?』
「都会だって焼きそばはあんだろ……」
『あ、ビルの屋上でビアガーデンとか?未成年飲酒はダメだぞ?』
「俺が高いとこ苦手なの知ってんだろ?
ってか俺帰ってくるし!」
『夏休みなのに?』
「夏休みだから!」
『友だちと遊ぶもんじゃねぇの?』
「4人とだって友だちだよ!
それともなに?バラバラになったら友だちじゃなくなんのかよ?!」
つい声が大きくなってしまった、だって智くんが変な事言うから
「あ、ごめん……」
『いや、俺の方こそ……』
二人の間には変な空気が流れて、何て言っていいかわからずにいると
ドドーーーン!!!
空がパッと明るくなり、二人の頭上に大きな音が響き渡った
『あ、上がった……』
ポツリと呟いた智くんの声は、そのあと次々と咲く花火の音にかき消されそうなくらい小さくて
『キレイだな……』
それでも俺の耳にはしっかりと届いてきた
ずっと隣で聞いてきた声
笑い声、眠そうな声、ちょっと膨れた声
たくさんたくさん聞いてきた
その中で一番耳に残っているのは
『翔ちゃん♪』
俺の名前を呼ぶ声
呼ばれる度に胸がドキンと鳴ってキューッとなって、これが恋心だと気付くのにはそんなに時間はかからなかった
東京に行ったって俺は帰ってくるし、花火がなくたって俺は智くんに会いにくる
だからこそ、この想いは今日伝えなきゃいけない
そう思って意を決した俺より先に口を開いたのは智くんだった
『翔ちゃん、あのさ……』
「う、うん……」
何を言われるのか分からず、ちょっと身構えてしまう
『俺、ここで見る花火が好きなんだよね』
「それは俺もだよ」
『いつも5人で見てたけど、今日は翔ちゃんと二人きりってわかってちょっとドキドキしたんだよね……///』
「えっ……」
『でも翔ちゃんは東京に行っちゃうし』
「だからまだ受けてもねぇって」
『翔ちゃんのことは応援してるけど、やっぱり行っちゃったら寂しいよなって
そう思ったら、つい意地悪なこと言っちまったんだ、ガキみてぇで恥ずかしいだろ?ふふっ……』
「智くん……もしかしてそれってさ……」
『俺もよくわかんねぇんだよ、何でこんな気持ちになんのか』
「それって、相葉くんやニノや松潤にもそう思うの?」
『んぁ?……いや、あいつらには別に……』
「俺にだけ?」
『ん、まぁ、そう…かな……?』
「東京行っちゃったら寂しい?」
『うん……』
「向こうで知らない奴らと楽しくしてたらイヤ?」
『お、おぅ……?』
「こっちに帰って来なかったらつまんない?」
『まぁ……』
「三人は別によくて、俺だとそう思うってこと?」
『別にいいわけじゃねぇけど……』
「俺が智くんを忘れちゃったら寂しいってこと?」
『っ?!しつけーな!さっきからそうだって言ってんだろ?!』
大声を出した智くんは確かに怒ってるはずなのに、その顔はみるみるうちに赤くなっていって
ねぇ、それって、それってさ……
「俺のこと……好き?」
そういうことなんじゃないの?
ひと際大きく咲いた花火に照らされた智くんの顔は耳まで真っ赤
『知らねーよ!バカ!!!』
悪態ついてくるけど、それが答えなんでしょ?
「ふふっ、ふへっ、ふははっ……///」
『うわっ?!気味わりぃ……
ほら、花火見ねぇと終わっちまうぞ💦』
誤魔化そうとする智くんをぎゅっと抱きしめて
「俺も智くんが好きだよ……///
来年も再来年も、ずっとずっとこの先も、一緒に花火見ようね」
ありったけの想いを告げた俺に
『まずは受かってからだな!』
やっぱり意地悪を言いつつも
『ここで待ってるから……
俺も翔ちゃんのことが……好きだよ……///』
そう恥ずかしそうに答えてくれた智くんの顔は、どんな色鮮やかな花火よりも綺麗で美しくて
この先も夏が来るたびこんな君の隣で花火を見られる
そう思ったら、それだけで胸がいっぱいになるくらい幸せだった
おしまい♪
作中で二人は叫んではいませんが
( ´・∀・)(`・3・)やーまやー!
空に届くように叫んでいっていただけると嬉しいです
yayosato様を偲び、企画をされたLEE様
賛同されお話をあげてくださっている書き手様
そしておやまの二人を愛する読み手の皆様
ありがとうございました(*ˆᵕˆ*)
