2020.スノーデン 5月2日(水) DVD
アメリカが世界中の通信を傍受し通信の秘密を犯しまくっていたということを暴露したスノーデンの映画。
一人の青年がどういう信念で行動したのかが判りやすく描かれていて、アメリカの行っていることがどういうことなのか、スノーデンとは何者なのかがよく判る。ただし、ガーディアン紙などのインタビューや発表できるかのやり取りは、どういう点に緊張感があるのか、ちょっとよく判らなかったな。
共和党支持者のスノーデンはブッシュ大統領時代に、軍に入るが訓練中に骨を痛めて断念。独学したコンピュータの知識でCIAに入る。そこでターゲットの個人情報を国家安全保障局かどこかが際限なく収集し、アクセスし放題なこと、法律違反であっても裁判も礼状もすべて非公開となっていることを知る。
安全を守るという仕事の意義と、行き過ぎた権限との板挟みに苦しみながら、てんかんを発症したり職をいくつか変えたりして、契約スタッフとしてハワイに。そこで自分や恋人も監視対象になっていることを知り、また収集した情報量が敵国ではなく圧倒的にアメリカ国民からであることに気づき、告発することになる。
その後、アメリカ議会は紛糾、スノーデンはパスポートを没収されるもモスクワで暮らすことになった、と紹介されて終わり。
スノーデンが暴露した情報は、報道で知っていたことが多く、むしろ契約スタッフとされていたスノーデンが技術者として超凄ウデなのが新しい情報だった。
序盤、恋人と公園を歩き署名について議論を交わしたり、あるいはカメラ越しに上司から恋人が不貞をしていないよと教えられたりする場面は、まるでダスティン・ホフマンあたりの70年代の映画風だった。意図的なのか、テーマも含めてこちらがイメージしたのか、どうだろう。
国を守るという使命感を持った仕事への取組みと、自分や恋人までもが監視対象になっているあるいはプライベートが侵されているが恋人にそれを打ち明けることもできないという板挟みの苦悩は、事実ベースの描き方ながらよく伝わってきて、そこはなかなか良かった。
CIAその他情報機関の人たちの姿も、優秀な人材という風がこれまたそれっぽく感じられて、巨悪というよりも、静かに暴走していくような、ちょっと歯車がずれていくような、そんないかにもありそうな雰囲気を出していて、それがリアリティにつながっている。
厳重な警備のなか、警備員にルービックキューブを渡して、その中にUSBを仕込んでX線検査などをすり抜ける場面があるが、持ち込むときはどうやったのだろう。
スノーデン(Snowden)
【米】 (2016年 135分)
キャスト:ジョセフ・ゴードン=レヴィット/シェイリーン・ウッドリー/メリッサ・レオ/ザカリー・クイント/トム・ウィルキンソン/スコット・イーストウッド/ローガン・マーシャル=グリーン/ティモシー・オリファント
編集:リー・パーシー
脚本:オリヴァー・ストーン
音楽:クレイグ・アームストロング
撮影:アンソニー・ドッド・マントル
製作:モリッツ・ボーマン/フェルナンド・サリシン/エリック・コペロフ
配給:ショウゲート
美術:マーク・ティルデスリー
監督:オリヴァー・ストーン
ジャンル他: tドラマ、t時事問題、tノンフィクション、