2023年秋:北陸鉄道旅①上野→富山・高岡 | ☆出かけよう!気のむくままに…☆

☆出かけよう!気のむくままに…☆

プチ鉄道旅紀行、なんとなくアド街ック、ちょっと文化的に劇場へ、その他いろいろ書いています。なお、古い投稿は時々整理します。
また、記事と直接関係ないコメントは掲載されない場合がありますのでご了承ください。

 5月末にホテルを予約して、きっぷも買っていた北陸旅行。結局体調整わずキャンセルしてしまったが、今回11月の上旬に再チャレンジの旅をしてきた。予約の関係で、前回のコースとは順路が変わったが、お目当ての線区は同じだ。今回も北海道旅のようにいろいろあり、なかなか濃い4日間となった。

 今回利用したきっぷは大人の休日俱楽部会員限定の「北陸フリーきっぷ」(都区内発4日間22,410円)だ。フリーエリアまでの往復は北陸新幹線の指定席で、フリーエリア内は新幹線を含めて特急の自由席が乗り放題。フリーエリアにはJR西日本の他、第三セクターのあいの風とやま鉄道(黒部以西)、IRいしかわ鉄道も入る。

 

 初日は高岡からの盲腸線、氷見(ひみ)線と城端(じょうはな)線を目指すが、北陸新幹線だと高岡には行かないので新高岡から両線に行くことになる。また、富山で降りてあいの風とやま鉄道で高岡に行くか、金沢まで行ってIRいしかわ鉄道とあいの風とやま鉄道で高岡まで戻る案も考えられる。

 どの案でも『かがやき505号』で行けば時間的に可能だ。他の『かがやき』や『はくたか』でも不可能ではないが、出発時間や氷見線と城端線の乗り継ぎの事も考えると、最後まで選択の自由が残る事でもあるし『かがやき505号』がベストだと思い、金沢までの指定席券を取った。

 天気予報では初日と2日目が微妙で、初日の夕方から2日目にかけて雨と強風の予報となっていた。低気圧に向かって風が吹き込み、まとまった雨が降る大荒れの天気が予想されたが、本格的に天気が崩れるのは夜から翌朝にかけてと思われたので予定通り旅行に出かけた。そういう訳で、今回も杖代わりにもなる傘持参の旅だ。

 

 上野駅に20分ぐらい前に着き、コンビニで軽く軽食を買い込む。そして、地下の新幹線ホームに降りて『かがやき505号』を待った。特に混んだ様子もなく、各乗車口に7、8人が並ぶ普段通りの様子。予定通りに乗車して、『かがやき505号』は8:42の定時に上野を発車した。

 大宮では各乗車口から20人ぐらいが乗り込み、車内の乗車率はおよそ90%になった。薄曇りだった都内から、大宮以北は厚い霧が出て視界が効かず。たぶん100メートル余り先までしか見えないと思う。

 通過した高崎は霧はないが曇り空。群馬・長野県境の急勾配を緩和するために大きく北に迂回して敷かれた鉄路を通って『かがやき505号』は進み、佐久平辺りでは雲の間から日も射していた。しかし雲は多く、大宮の次の停車駅・長野はやはり曇り空。ここで乗車率80%ぐらいに減る。

 そのまま曇り空の中、トンネルをいくつも抜けて進み、長野県から新潟県、そして富山県へと入る。長野の次の停車駅は富山。富山10:43着。結局、金沢まで行かずに大勢の乗客に混ざってこの富山で降りる。富山から高岡までは北陸新幹線(新高岡経由)で向かう事にした。

 とりあえず少し時間があるので、いったん外に出る。3階の新幹線ホームから1階に降り、中央改札口を出る。しかし、改札口を抜ける時、新幹線の指定席券だけ回収されて往路のきっぷが出てきた。なんで? 往路きっぷはフリーエリアまでが有効で、フリーエリア内と帰路は帰路のきっぷで乗車する事になっているはずだが。

 

富山駅改札口

▲富山駅新幹線中央改札口


 富山も曇り空だが、こちらはそんな強くはないが風も吹いている。しかし、山間部の方は強風が吹いているようで、大糸線のJR西日本区間・南小谷-糸魚川間は運休、高山本線の飛騨古川-富山間の特急『ひだ』も区間運休で、猪谷-越中八尾間は全列車運転見合わせになっていた。

 また、金沢から先の特急『サンダーバード』は強風のため湖西線経由から琵琶湖東側の米原経由に変更されていて、所要時間が20~40分延びると改札口横に置かれた掲示板に記されていた。

 中央改札口の前は広いコンコースと南北自由通路になっている。そのまま真っ直ぐに高架下を西側に進めば、路面電車の元JR西日本の富山港線と富山地方電鉄の軌道線共通の富山駅停留所だ。現在はライトレールという愛称で繋がり、富山地方電鉄の一路線になっている。

 きれいな2両固定編成の車両が順次と停留場に入ってきては発車する。今回の旅では乗る機会はないが、いつかは乗ってみたい。

富山軌道線

▲富山駅停留所から南側の軌道線を見る

 

 ライトレールの線路の脇を通って、富山駅南口駅前に出る。記念撮影用なのか、AMAZING TOYAMAのロゴの入った巨大な白い額縁風のモニュメントが一角に置かれていた。南口は駅前中央付近がタクシーエリアで、東側がバスエリアになっている。

富山駅南口タクシー乗り場

▲富山駅南口タクシー乗り場

 

 南口を一回りしてから再び新幹線ホームに上がった。今度はフリーエリア内のため自由席乗車で、帰路のきっぷのみで北陸新幹線に乗れる。2面4線の富山駅新幹線ホーム、下り⑭番線にはすでに富山-金沢間を走る『つるぎ713号』が入線していた。

富山駅『つるぎ713号』

▲富山駅⑭番線『つるぎ713号』最後尾

 

 11:13富山発。車内はガラガラ。防音壁の低いところから見える霞んだ剱・立山連峰の車窓が富山を実感させる。できれば晴天の山岳風景を見たいものだ。

 11:22新高岡到着。あっという間移動だった。2面2線の新高岡、『つるぎ713号』で出てしまうとどちらのホームも人影が無くなってしまう。

新高岡駅富山側

▲新高岡下り新幹線ホームの外れから富山側を見る

 

新高岡駅新幹線ホーム

▲列車が去った後の新高岡駅新幹線ホームは人影もない

 

 ホームの反対側まで歩いていき、金沢側を見る。駅の西側の方が建物が多い感じだ。

新高岡駅金沢側

 

 その後、改札口を出てコインロッカーを探す。案内の矢印を見て高架下建物を歩いたら城端線の前に出てしまった。コインロッカーを求めて戻り、新幹線改札口を出た南北自由通路にあるのに気がついた。無事にリュックを入れて、カメラと傘などの軽装備になり、北口に出た。

 富山駅のような並行在来線はないので、新高岡駅は駅施設も小規模だ。駅店舗は新幹線高架下に何店かあるだけで、自由通路も短い。ロッカーのすぐ先に出口はある。

 北口前は整備された新しいロータリーになっているが、周囲にあまり建物は密集していない。ここでは駅建物の大きさが際立つ。

新高岡駅北口

▲新高岡駅北口

 

 弱い風が吹く中、こまかい雨粒が落ちてきた。予想よりも天気の崩れが早い。

 北口から駅高架下に回り込むと城端線の駅前に出る。城端線は新幹線高架下を南北にクロスするように通っている。こちらは無人駅のため、簡易ICチェック機がホームの前に置かれている。また、この城端線を渡るための跨線橋が新幹線高架と接するようにある。

新高岡駅城端線乗り場

▲北陸新幹線から城端線へ…城端線の新高岡は無人駅だ

 

城端線新高岡駅高岡方

▲城端線新高岡から高岡方面を見る

 

 城端線の南側は開けていて、遠くまで見える。しばらく見ていたら、遠くの方から小さな列車(気動車)が近づいてくるのに気がつく。次第に列車は大きくなっていき、やがてホームに差し掛かる。2両編成。

 『はくたか555号』からの乗り換え客も来て、駅には20人ぐらいの人がこの列車を待っていた。

城端線新高岡駅高岡行到着

▲新高岡駅に到着する城端線高岡行

 

 11:47新高岡出発。1.8キロ先の高岡に向かう。途中、国宝の瑞龍寺の裏側を通って北に進み、右にカーブしていくとすぐに高岡駅だ。東西に延びている複線電化の第三セクター、あいの風とやま鉄道や、北に延びている氷見線との乗換駅でもある。

 

 

 以下つづく。