JR東日本パスファイナル:②秋田~大曲 | ☆出かけよう!気のむくままに…☆

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 「鉄道開業150年記念 ファイナル JR東日本パス」の旅、初日は秋田に泊まった。昨秋の東日本パスの時に八戸や青森で泊まったビジネスホテルとは別のホテル。シングルルームを一泊朝食付きで3週間前に予約したが、宿泊費は6,300円と以前のホテルと同じぐらい。ちらっと直前に調べたが、旅行客が戻ってきたせいか、直前だと1万円ぐらいになっていた。

 部屋の設備的にはあまり変わらないが、朝食が今度の方がよかった。ご飯が白ご飯じゃなかったことを除けば、おかずの種類が豊富でつい食べ過ぎてしまう。もっとも、食事時間の6時半より前にロビー横のスペースでスタンバイしていた。何はともあれ、朝食がいいとその日が明るく始まるから気分がいい。

 食後、早めにホテルを出て駅に向かった。学生や社会人の姿が多いが、旅行者と思われる人も見られる。バスも次々と動いていた。駅前は活気がある。朝日が眩しくて今日も天気がよく、2日目の旅も満足度の高いものになりそうだった。

 

秋田駅西口バスタクシー乗り場

▲秋田駅西口北側

 

 駅舎に入る前に秋田駅西口の写真を撮った。駅から延びるの連絡自由通路を挟んで北側がバスやタクシーのロータリー、南側が駅前広場や送り迎えのマイカーエリアという感じだ。西口は機能的に駅前が整備されていた。

秋田駅西口駅前広場

▲西口南側

 

 自由通路沿いのコンビニで軽食や飲み物を買い込んで秋田新幹線のホームに降りた。希望としては五能線を乗りたいんだが、『リゾートしらかみ』がこの日は運転していないので、奥羽本線を南に進む。

 まず大曲までは秋田新幹線の立ち席(空いている指定席)を利用。パスで使える指定席はあと2回で、2日目は帰りの『つばさ』に3回目を使う。

 秋田-大曲間はもともと複線狭軌(1067mm)の奥羽本線が施設されていた区間で、秋田新幹線開通に合わせて1本を標準軌(1435mm)に変更した単線並列区間(一部狭軌側に新幹線も走れるようにした三線軌条の区間あり)。秋田からの上りの場合、左が秋田新幹線の標準軌で、右が奥羽本線の狭軌の線路となる。

秋田駅大曲・羽後本荘方

 

 すでに⑫番線に入線していた『こまち14号』は7両編成。盛岡からは『はやぶさ14号』と合流して17両編成となる。

秋田駅⑫番線こまち14号

 

 ホーム南側の大曲側からゆっくり北側に向かって歩いていく。在来線の方は朝の通勤・通学時間帯なので次々と電車が秋田駅に到着する。7:50~8:00の間だけでも、羽越本線羽後本荘からの7:53着(③番線)2両編成普通、北側方向からの回送3両編成が⑥番線に入線(7:54)してくるのも見える。奥羽本線湯沢からの快速3両編成(④番線7:55着)も到着し、⑤番線には8:09発の新庄行がすでに入線していた。

 回送電車は平日のみ運転される追分からの普通電車で、本来は7:51着のようだ。⑥番線に入線してくる時点で行先表示は回送になっていたが、調べてみると秋田まで乗客を乗せてきた普通が3分遅れたみたいだ。乗客が降りたかどうかは車体の影になって見えなかったが、その電車を⑥番線で待っていた人が何人かいたので、ひょっとしたらこの後秋田車両センター(或いは秋田港)などへの職員輸送用としても運用されるのかもしれない。

秋田駅④秋田止まり⑤新庄行⑥回送

▲奥から秋田駅④⑤⑥番線の車両

 

 また、見れなかったが、②番線には八郎潟からの7:35着7:55発の普通新屋行が入線していて、土・休日は秋田始発となる。

 まだ時間があるのでホームをさらに北の方(追分側)へ歩いていく。⑪⑫番線の新幹線線路はホーム中ほどの車止めで行き止まりになっていて、その先は車止めを挟んで⑦⑧番線の在来線ホームになっていた。ホーム自体も新幹線部分と在来線部分が柵で仕切られていて、新幹線と在来線との乗り換えはいったん2階の新幹線改札を通ってからになっていた。

⑫番線車止め⑧番線

 

 『こまち14号』の車内に入り、右側の窓側に席を取った。乗客は1割程度。次で降りるので、あとから指定席の乗客がきて気まずい思いをすることはない。この頃、男鹿からの普通が⑦番線に(7:59着)に到着していたようだ。

 7:55発の新屋行や8:09発の新庄行の発車は、車両の位置の関係で見えなかった。そうこうしているうちに、8:11発の『こまち14号』は静かに秋田駅を出発した。すぐに並行在来線を走っている新庄行普通と並走するはずだったが、気がつかなかった。

 市街地を抜けると、羽越本線や男鹿線沿線ではほとんど見かけなかった雪が目につくようになってきた。平野部が狭くなり、いったん雄物川の支流・岩見川沿いに東に進む。川面に白鳥が何羽も休んでいるのが見えた。大張野の先で丘陵地に入って南に折れ、別の支流に沿って南に進む。

 その支流からも離れてさらに丘陵地を南に進むと、峰吉川で雄物川の狭い沖積平野に再び出る。その狭い平野部を南東に進む。右手の平野部はまだ銀世界で、秋田県内陸部の雪の多さが分かる。平野部の背後には笹森丘陵が広がり、遠くに小さく鳥海山が顔を出していた。青い空と白い雪のコントラストが素晴らしい。

刈和野-神宮寺間

▲刈和野-神宮寺間:鳥海山遠望

 

 笹森丘陵が南にせまり、逆に左手・北側が開けてくると広い横手盆地となり、まもなく左から田沢湖線(秋田新幹線)も合流して、停車駅の大曲となる。単線の田沢湖線は秋田新幹線用に標準軌に改軌され、在来線も少ないながらその標準軌で運行されている。

 『こまち14号』は大曲駅の3つある標準軌のホームのうち、真ん中の⑪番線に8:41に着いた。ここで乗り換えのため下車。駅の側線には標準軌用のラッセル車が2両留置されている。『こまち14号』は8:45に進行方向を逆にして盛岡に向かって出発した。

大曲駅秋田・角館方

▲大曲駅⑪⑫番線の新幹線ホームからの秋田・角館方向

 

 標準軌の線路は3本とも行き止まりになっていて、⑪⑫番線の島式ホームが新幹線用、標準軌の田沢湖線の③番線と狭軌の奥羽本線上り②番線が島式ホーム、①番線が下り奥羽本線と大曲駅では使い分けられている。

大曲駅左⑪新幹線・右③在来線

 

 ホームを南側の新幹線改札口に向かって歩く。側線が中ほどで車止めで仕切られ、南側が在来線用の狭軌軌条になっていて、そこにも狭軌(奥羽本線)用のラッセル車が2両留置されていた。

 新幹線改札口を抜けて在来線ホームに出る。②番線から南の横手方向、遠くの方で単線になるのが見える。

大曲駅②番線新庄方

 

 振り返って北側を見れば、昔の長大列車に合わせた長いホームが目立つ。

大曲駅左①番線右②番線

 

 階段を上って橋上駅舎の改札口を抜け、西口に出た。出口近くに大曲の花火のモニュメントがあり、花火の街をアピールしていた。広い西口は駐車場に停まっている車もまばらで、人の姿も少なく、客待ちのタクシーも暇そうだった。駐車場は寄せ集めていた雪が融けきったばかりなのか、あちらこちらが濡れていた。

大曲駅西口駅舎

 

 駅前を一回りしてから駅舎に戻った。大曲からは奥羽本線を南下する。

 

 以下つづく。

 

JR東日本パスファイナル:③大曲~新庄~山形

 JR東日本パスファイナル:①新潟~秋田~男鹿