2022年夏:伊豆・箱根ぶらり旅① | ☆出かけよう!気のむくままに…☆

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 8月の25日を過ぎたというのに、青春18きっぷはまだ3回分残っている。とりあえず計画は立ててあるんだが、体調面と天候面を考えているうちに、時間がどんどん過ぎてきた形だ。この先傘マークの日が並ぶ。曇りの日もあるが、出来れば天気のいい日に出かけて、きれいな車窓を眺めたいものだ。旅先で散歩をするなら、なおさらいい天気であってほしい。

 コロナの流行が高止まりという感じなので、できれば人の多い都心を通るのは避けたいのだが、常磐線の旅にもそろそろ飽きてきたので、都心はグリーン車で通り抜けて、多方面に行ってみたいと考えた。その中でもっとも空いていそうなコースが今回の伊豆・箱根のバスの旅だ。

 三島でのバスへの乗り換え時間が平日だと5分、土・休日だと55分。5分だと厳しそうだが、改札口のすぐ外がバス乗り場なので間に合いそうだ。今まで通り平日の方が気が楽かなと思いつつ、東海道線は利用者が多いので休日の方が無難かなと思ったりもして天気予想を気にしてきた。最終的にはまだ日が長いので、休日でも芦ノ湖の景色をまだ味わえそうだと日曜出発にした。

 

 8月最終日曜日、天気雨。体調はいけそう。起きた時は雨が上がった状態だったが、出かけるころには風とともに本降りの雨。しかし、予報では午後までに上がるみたいなので強硬出発。現地に着くのが昼頃なので大丈夫だと思う。傘が必要な天気なので、今回は久しぶりにコンデジを利用することにした。今回は朝の薬も飲み忘れなかった。

 

 切符に押印してもらい、ホームでSuicaにグリーン券を入力。雨だが、けっこう人はいたし、グリーン車の乗車口にも数人ずつ列ができていた。2階席で2席空いていたところをかろうじて確保できた。土・休日は料金が安くなるので利用者が多いようだ。

 都心では東京駅乗り換え。乗り換え時間が26分もあったのでホームの品川側に行って写真を撮った。土浦からの品川行につづいて、籠原からの品川行、高萩からの『ときわ60号』品川行、高崎からの平塚行、水戸からの品川行、始発の『踊り子9号』伊豆急下田・修善寺行(写真)、そして乗車予定の宇都宮からの熱海行となる。この時間帯、品川行がやたら多い下り東京駅旅客。

東京駅『踊り子9号』

 

 10:32発熱海行。グリーン車の乗車口でも10人以上の列ができる。この前の平塚行も同じような感じだったので、やはり土・休日のグリーン車、日中でも利用者が多い。熱海行到着。大勢の乗客が降りる。車端の平場の席に空席ができたが、何を考えたか2階席に行ってしまう。案の定、2席空きはなく、窓際に乗客のいる席の空いている通路側に座らせてもらう。5分遅れの10:37発車。

 品川で窓側の客が降りたので窓側の席に移動。そのあとは熱海まで隣の通路側の席が空いたままだった。グリーン車は乗客が降りてもすぐに新しい乗客が乗ってくる感じで、先に進んでもあまり空席が増えない印象。たぶん、終点の熱海でも乗車率は50%を超えていたと思う。

 

 相模線との乗換駅、茅ケ崎辺りで雨が上がってきた。相模川橋梁で相模湾が見える。その後も時々遠目にだがどんよりとした相模湾は見えた。海の近い国府津駅では、遮る建物のないところで相模湾を見下ろす形となる。薄暗い曇り空で海は濁っている様に見え、山の方は低く雲が垂れ込めていた。車窓の開けたところではもやった真鶴半島も見えた。

 いったん海から離れ、何度も訪れている小田原に。まあ、基本行くのは小田原城なので、今後別のところに行きたくなればまた立ち寄ることもあるでしょう。帰路はここから乗る予定だ。

 

 東海道線はゆるやかに高度を上げていく。早川あたりから海沿いの崖っぷちルートとなり、いくつものトンネルや樹木の間から相模湾を見下ろせるが、視界は狭く、景色も一瞬だ。それが何度も繰り返され、やがて真鶴半島の付け根の真鶴に到着。20年以上前に半島の先端まで行ったことがあるが、最近は全然下車したことがない。

 

 終点の熱海にはほぼ遅れを取り戻したみたいで12:11ごろ③番線に到着。グリーン車から降りたら、他の普通車から驚くほどの乗客が降りてきた。まるでラッシュ並みだ。これはこれで、グリーン車に乗ったのは正解だった。

 向かいの①番線に伊豆急行の真っ黒いリゾート電車・黒船電車が停まっていて、観光客が盛んにシャッターを押していた。最初はこのリゾート電車が熱海から乗り換える普通だとは気がつかないで、自分の乗る伊東線の電車はいつ入ってくるんだと思っていたが、伊豆急行ではリゾート車両を1985年から普通電車として運行していた。車両の運用などは全く無知なので、これまで伊豆急でリゾート車両に乗れなかったのが逆に不思議だ。

 

 ①番線に移動して小田原方面の写真を撮った。熱海駅の両側はトンネルだ。

熱海駅小田原方

 

 振り返って、JR東日本に乗り入れている伊豆急行のリゾート21・黒船電車の後部を撮る。熱海始発の伊豆急下田行だ。①番線はコロナの流行など忘れたかのように観光客で賑わっていた。

熱海駅黒船電車後部

 

 電車は全席自由席の7両編成。先頭から1号車で、6号車に乗った。先頭車と7号車には運転席越しの展望席があったが、コロナ流行のため、運転席側3列ぐらいが閉鎖されていた。車内の様子はこんな感じ。海側に2席向かい合わせ、山側に1席向かい合わせのボックス席があるが、車両中央付近の海側席は海側を向いた展望席になっている。席に荷物を置いて占領している人が他の車両を含めてけっこういたが、コロナが流行っている今の時代は仕方ないかなとも思う。

黒船電車6号車車内

 

 12:24熱海出発。トンネルと海の景色が続く伊東線。相模湾に浮かぶ小さな台地上の島・初島が近くに見える。伊豆多賀で上り電車と交換したが、上りもリゾート車両のキンメ電車。JRと伊豆急行の接続駅・伊東には12:46着。多くの乗客に混じって自分も降りた。

 ホームから撮った熱海方向。

伊東駅熱海方

 

 こちらは伊豆急下田方向。ちょうど上り熱海行が入ってきた。伊東線と伊豆急行線は全区間単線、上下線の交換が行われる駅も多い。

伊東駅伊豆急下田方

 

 上りが到着したので下り黒船電車も発車(12:52発)。

伊東駅黒船電車前面

 

 黒船電車は静かに走り去っていった。

伊東駅から去り行く黒船電車

 

 その後、18きっぷを見せて改札口を出た。

 

 以下つづく。