いわき~原ノ町~相馬① | ☆出かけよう!気のむくままに…☆

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 2022年夏の青春18きっぷ第2弾は前回のいわきよりもさらに北、相馬を目指した。コロナ感染を避けるため、比較的空いている常磐線を攻めています。今回は震災以降に常磐線全通してから初めてのいわき以北。現状も見れればと思った。

 

 まずは土浦行15両編成で土浦へ。今回は中ほどの車両に乗ったが、平日の下りラッシュ時間帯明け、予想通り空いていた。何事もなく土浦③番線に 9:06着。ただ、乗り換えが向い合せホームの②番線ではなく、橋を渡って①番線ホームだった。

 留置線から①番線に入線していた5両編成の勝田行に乗車。先頭車両は空席率50%ぐらい。中ほどの車両はもう少し混んでいた。9:13に土浦出発。次の神立で後続の特急『ときわ53号』に追い越される。友部からは乗客もやや増え、水戸④番線に10:02着。この電車は水戸10:11発だが、向かいの③番線に10:05始発のいわき行5両編成が止まっていて、乗ってきた勝田行から乗り換える乗客はかなりいた。勝田行は水戸までの乗客も降りて、乗客はほぼいなくなった。

 

 このいわき行に乗れないと、いわき・広野以北への移動が遅くなってしまう。震災以降の現在のダイヤだと、広野-原ノ町間の日中の運転本数が極端に少なく3時間に1本。そのせいで、常磐線の上野-仙台を普通電車で日帰りするなら、始発で出発、快速の終電で帰還という事になる。

 

 水戸からの乗車率は先頭車で3割程度。5両編成なのもうなずける。車窓を動画に撮っている少年やおじさんがいたが、突然そのカメラを車内に向けられると身構えてしまう。今の時代、誰でもカメラ・スマホ持っているからある意味怖い。

 

 大甕(おおみか)周辺って、丘でも窪地でも、どこでも住宅密集地って感じで、ちょっと根岸線沿線を思い出した。常陸多賀-日立間で時々海が見え、海近くの日立10:35②番線到着。ここで後続の特急『ひたち5号』待ちの8分停車。その時間を利用して、前回うまく撮れなかった展望デッキの写真を撮りに途中下車した。まあ、素人写真ですが、前回の写真よりはましでしょう。追記という形で前回の投稿に貼っておきます。( 2022年夏:いわき~日立行② )

 

 日立製作所の関連企業や住宅地の続く常磐線沿線は建物があまり途切れないが、日立を過ぎると駅から離れた辺りに田畑や林、荒地が広がってくる。北に向かうにつれて住宅地が小さくなり、農地が増える感じだ。

 阿武隈山地と太平洋の間の狭い平地を常磐線は北上していき、時折海沿いに出る。日立付近で海が見えた後、十王-高萩間で再び少し海が見えた。1面2線で追い越しホームもない高萩駅は、何本もの電車の始発・終点駅だけにさすがに留置線は何本もある。

 磯原の辺りでも海が見えるが、駅付近からは見えない。駅からは海は見えないが、沿線からは見える。このあたりは常磐線の特徴か。そういう意味では、展望デッキのある日立は常磐線随一の駅かもしれない。3年前には磯原に途中下車してわざわざ歩いて7、8分の海まで行ったことがある(→ 2019年夏の18きっぷ )。海は見るだけで癒される。

 

 勿来の海を見ると間もなく、福島県内最初の駅・勿来。国道沿いに温泉施設なども見えるが、駅前はあまり栄えていない。植田、泉と内陸部に入り、スパリゾートの最寄り駅・湯本。内郷を過ぎ、左から磐越東線が合流すると、短いトンネルを抜けて終点・いわきだ。旧平(たいら)駅。11:41着。

 ここで乗り換え時間が33分ある。この時間を利用して先週行き損ねた、駅北側の丘の上にある平城跡に行くことに…。先週、下の道路から見上げたら、丘の上から見下ろせる公共施設のようなところがあるように思えたからだ。いわき駅を見下ろしてみたかった。

 

 いわき駅北口のやや左正面、丘に延びていく細い道路に入る。右へ左へ曲がりくねった道路は上へ上へと登っていく。道路沿いには斜面にも関わらず民家や旅館がある。景色の良さそうなところはない。何か、工事中や整備中とかで入れないエリアがやたらある。中で作業をしている感じはしない。その仕切りの奥から景色が見えるのかは分からないが、とにかく景色の見えるところがない。

 汗をかきながらもなおも登っていき、7、8分歩いたところで車が1台も停まっていない小さな駐車場にでた。そこから少し開けた景色が見えた。たぶん、下から見て景色の良さそうに見えたところだ。しかし、思ったほど視界は開けてなくて、駅も樹木の陰でよく見えなかった。民間の駐車場だったので写真も撮らず、その場はすぐに離れた。

 

 その先右側に樹木に覆われた公園の入口があった。そこは磐城平城跡の本丸エリアみたいだ。奥に入っていき、きれいな木製の階段を降りていった。右手にお濠の跡が見えた。今はこの丹後沢公園の池だ。図上の赤い星印の辺りになる。

平城跡丹後沢公園

 

 少し別角度からもう1枚。池の周回路のようなものも見えるが、そちらまで行くと次の電車に乗り遅れる恐れもあったので、隣の広場を見てからもと来た道を戻ることにした。

丹後沢公園

 

 トイレと四阿(あずまや)がある隣の静かな広場。車が1台だけ停まっていて、中で人が涼んでいた。

丹後沢公園

 

 その後、来た道を戻って北口駅前まで来た。

いわき駅北口エリア

 

 いわき駅北口。12:05なのでいわき駅に着いてからまだ20分余りしか経っていない。

いわき駅北口

 

 自由通路から窓を通して留置線を撮る。右奥の2両編成の気動車は磐越東線の車両で、磐越東線はいわき8:30発のあと13:27発まで5時間も運行がないローカル線だ。

いわき駅留置線

 

 構内のコンビニでお昼のおにぎりなどを買う。そして、ホームに降りて③番線の原ノ町行を撮る。この電車に乗って次の原ノ町まで移動だ。

いわき駅③番線原ノ町行

 

 以下つづく。