おはようございます。5万人以上集客した国立で、イベント含め、期待値も高かった試合で、見るに堪えないシーンが繰り返されました。いろんな不幸が重なったところがあり、10回戦って10回この結果にはならないと思います。それでも、やってはいけない試合になってしまいました。いちフロサポとしても飲み下すのが、困難な試合になりました。
3/22(日)15:00 J1百年構想EAST 第8節 川崎 0 – 5 横浜FM MUFGスタジアム
得点:30’谷村(横浜FM)、53’天野(横浜FM)、62’天野(横浜FM)、72’Yアラウージョ(横浜FM)、78’Jキニョーネス(横浜FM)
川崎フロンターレ 4-2-3-1
――――――― 9エリソン―――――――
―23マルシーニョ――14脇坂―――18紺野―
――――― 6山本― 8橘田―――――
―13三浦― 2松長根―32林―29山原―
―――――――49ダーセン ――――――
61分 32林OUT → 28丸山IN
61分 23マルシーニョOUT → 17伊藤IN
61分 18紺野OUT → 41家長IN
76分 9エリソンOUT → 91LロマニッチĪN
76分 8橘田OUT → 11小林ĪN
横浜F・マリノス 4-4-2
―30Yアラウージョ― 9谷村―――11Jクルークス―
――――――― 7遠野――――――――
――――34木村卓―28山根――――――
― 2加藤―22角田―17キニョーネス―13井上―
―――――――31木村凌―――――――
46分 7遠野OUT → 40天野IN
68分 11JクルークスOUT → 23宮市IN
79分 30YアラウージョOUT → 24近藤IN
79分 9谷村OUT → 26DデイビッドIN
85分 34木村卓OUT → 19テヴィスIN
この日は、新国立競技場(MUFGスタジアム)になってから初めてのホーム開催試合でした。これまで、川崎は、どこまで拒否していたかはわかりませんが、首都圏クラブでありながら、国立開催を積極的には利用してこなかったと思います。
一方で、U等々力では、毎回チケット争奪戦となっているのが現状で、新規客が増える余地は乏しく、経営的には機会損失が多く出ていたと思われます。
また、U等々力は、今後、大規模な改修工事が見込まれており、工事期間中すべての試合をU等々力で開催することは、素人目にも不可能であり、どこかのスタジアムを借りて、ホームゲーム開催するだろうことは想像できます。
実際、2013年のホーム開幕戦であった大分戦は、当時メインスタンド改修工事中で、旧国立競技場でホーム開催した過去があります。
なお、細かい話ですが、今回、初の国立ホーム開催と言われていましたが、旧国立では開催実績がありますので、あくまで新国立になってから初めてというのが、正確かと思います。
今回の国立開催について、川崎が地域に根差した活動をしてきて、等々力での開催を継続してきたことや、浦和や柏のように、国立開催をしていないクラブもある中で、川崎市を離れて国立で開催するのはどうなのか、という意見も目にしました。
個人的には、これまでのクラブの姿勢から、集客目当てに、国立開催にシフトしようとしているというより、今後の改修工事に向けての予行演習色が強かったと思っていて、それほど、今回の国立開催にネガティブな印象は持たなかったです。
また、国立競技場の指定管理者は、株式会社ジャパンナショナルスタジアム・エンターテイメントとなっていますが、この会社の出資者として、Jリーグが名を連ねています。
川崎がJリーグクラブの一員でもあることから、何らかの開催要請がJリーグからあって、一定の協力を求められたものと推測されます。
ただ、国立競技場は、イスの狭さ、通路の狭さ、1階席の見えにくい傾斜の緩さなど、およそサッカー観戦を想定していない作りになっており、ロケーションがよく、収容人数も多いメリットを考えても、僕は極めて残念なスタジアムだと思っています。
人が通るたびに立ち上がって通さないといけないし、遠慮してトイレの我慢を強いられるし、カップホルダーは浅く、人が通る際、何度かは蹴とばされて、ビールがこぼれる、なんてことも頻繁に目にしました。最近、新しく建て替えたとは思えないスタジアム設計なので、その点は、僕もネガティブな印象を持っています。
ただ、それでも国立開催が決まってしまった以上、集客のチャンスでもあるので、川崎フロンターレのクラブとしては、積極的にPRしてきたと思います。
鹿島戦敗戦翌日でしたが、今回のマッチスポンサーの東急電鉄さんとコラボし、多摩川の河川敷から東急電車に国立開催をPRするイベントもありました。
また、東急沿線の駅でスタンプラリーを開催してくれていたり、沿線多くの駅で、国立開催の告知ポスターが貼られていたりと集客は、頑張っていたと思います。
また、隣接の公園で行われていたフロンターレ牧場や、試合開始前の流鏑馬による始“弓”式、そして、ハーフタイムのヤギのレースなど、動物をテーマにし、有名タレントなどに頼ることなく、独自の集客術を駆使した結果、5万人を超える観客を集めることに成功しました。
なかでも圧巻は、ふろん太による流鏑馬。練習期間、1か月と言われていて、どこまで本気にしていいのかわかりませんが、後にも先にも、Jマスコットが馬にのって、弓を引くシーンを今後見ることはないでしょう。あるとすれば、また川崎だと思います。
よくもまあ、こんなトンチキ企画に関係団体が協力してくれたと思います。協力まで持って行った川崎のプロモ部の交渉成果なのかもしれませんが。
そんなわけで、観客は5万人強を集めました。相手は、3連覇を2度も阻んでくれた憎き宿敵である、横浜FM。もう勝つしかない環境は整っていました。少なくとも、大惨敗が予見される状況ではなかったです。
この日発表されたスタメンですが、GKは、この日誕生日のダーセン。驚いたのは、CBの起用で、ナガネと林駿くんのユース出身の2人でした。
前節、栄斗が負傷した以降、SBからスライドしてCBを担ったナガネはまだしも、林駿くんは、高卒のルーキーでJ初スタメンの抜擢です。
丸さんは、ベンチスタートだったので、連戦の疲労回復のための温存なのか、くらいに考えていました。しかし、公式発表されている旭はともかく、ウーレとカミが行方不明状態になっているので、ここはどうなっているのか心配です。
なお、SBについては、ナガネがCBにシフトしたので、左SBに颯太が復帰し、引き続き、右は怜音が務めました。
他のスタメンは、前節東京V戦同様で、マルシーニョ、エリソン、紺ちゃんの前線、トップ下に泰斗、ボランチに悠樹と健人の組み合わせです。
ベンチは、控えGKが前節に引き続き、クンヒョン。また、裕人と天が戻ってきました。悠が前節に続き入りました。他は丸さん、創、達哉、アキ、ロマでした。
それでは、思い出したくもないのですが、ここから試合の雑感です。
実は、開始早々は悪くなかったと思います。ロングボールから押し込んで、左からのクロスを泰斗が収めてシュート。そのこぼれ球をナガネが押し込み、先制に成功したかに見えました。
しかし、VARが介入し、ナガネの位置が足一つ分、オフサイドとのことでゴール取り消し。仮想の世界ですが、ここで先制できていれば、まったく違った展開もあり得たと思います。リードしている状況からなら取れる選択肢も増えるので。
この取り消しが、実は、この試合の分岐点として小さくなかったと思います。川崎にしてみれば、リードできたと思ったのに無くなって気落ちします。
そして、横浜FMとしては、注意していたのにやられたと感じていたところ、命拾いした。これを機に、次こそ集中して守備をしようという意識が作用します。
その上で、膠着した状態だったところが、先制点を取られてしまいました。これは、僕の中では、遠野のワンタッチパスが秀逸だったと思います。クルークスに対して、SBとCBの間を抜けるスルーパスとなって、盤面が一気にひっくり返されたことでピンチを迎えてしまいました。
結果、ナガネが実質1人で外のクルークスと中の谷村の2人見ないといけない状況を作られてしまい起きた失点でした。防ぐには、遠野の前の木村の時点で潰しておかないといけなかったと思いますが、フリーの遠野に渡った時点で相手のミス待ちだったと思います。
この先制点を横浜FMに取られたことで、主導権を握られることになります。
ただ、急造のユース組CBではあっても、川崎は、この失点以降もなんとか無失点で前半は折り返します。
また、前半アディショナルタイムに遠野がドリブル中、足を芝にとられたのか、接触がないにもかかわらず、倒れ込んでしまいました。結果、後半から負傷交代を余儀なくされます。
遠野は、前チームメイトでしたし、フロサポからも愛されていた選手なので、負傷は心が痛みます。大きな負傷でないことを願っています。
後半から、横浜FMは、遠野に代わって天野を入れます。
後半の開始直後は、川崎も悪くなかったと思っていて、エリソンが右サイドを突破して、最後、エリア内の泰斗に通して倒されたシーンなど、PKが取られていてもおかしくなかったと思います。
この早い時間に追いつけていれば、また世界が変わっていたでしょう。
しかし、直後に追加点を横浜FMに奪われてしまいます。これも横浜FMから左サイドの深いところからクルークスにクロスを入れられるのですが、この時、ファーに天野しか人がいませんでした。
なので、その一人の天野を押さえておけなかったところ、ダーセンがクロスの目測を誤ったところ、いろいろ重なってしまって、最後、押し込まれました。
この2点目で、勝利が遠のいたと思います。林駿くんは、この後交代。昨年の櫂大も横浜FM戦でほろ苦デビューを飾っているので、横浜FM相手にルーキーのデビューは、相性が悪く、ちょっと可哀そうな気がしてしまいました。
林駿くんの対応だけが悪かったわけではなく、もっと全体の問題なので、引きずってもらいたくないですね。
ということで、林駿くんに代わって丸さんが入り、合わせてマルシーニョに代わって達哉、紺ちゃんに代わってアキさんと3枚替えを行います。
しかし、その直後、今度は、丸さんが谷村に抜かれたところで、谷村から天野に通され、天野はコースを突いたシュートで3失点目。
この辺りから、川崎の選手らの心が折れてしまったように見えました。というのもこの試合を落とせば、さすがにこの百年構想リーグは獲れないので、ACLEもないでしょう。
モチベーションを保ってきた目標をほぼ失ったわけですから、気落ちしても無理ないかと思います。
とはいえプロの興行ですし、5万人以上集まっているわけですから、意地は見せて欲しかったのです。
途中、CKからアキのバイシクルはありましたが、これも横浜FMの集中力に阻まれ、逆にロングボール一発で、谷村に抜け出され、最後、ユーリアラウージョに決められ4失点目。
ロマと悠を入れて、2トップにし、点を取りにいくのですが、逆に、CKからキニョーネスに頭で合わせられて5失点目。
最後の意地を見せるべく、クロスから悠のヘディングシュートやロマのシュートなどありましたが、横浜FMの体を張った守備に阻まれて試合終了。
川崎は、2失点目以降から目に見えて、球際の激しさとか切り替えの速さとか、気力で頑張れそうなところまで、力が落ちていったように感じました。
逆に横浜FMは、ハイラインでブロックを敷いて待ち構え、ボールを持たせてパスの出しどころを封じていたと思います。
川崎は、後ろでパスを回すか、時折放り込んでは、収められず球際で負けて、ズルズルと後退するという悪循環を見せられ続けたように思います。
横浜FMは、キニョーネスを始め、皆、体を張って守備に集中できていたように感じました。
対する川崎は、途中から諦めてしまって、球際、切換え、すべてが緩くなっていった印象です。諦めが連鎖して拡がっていくような感じがしました。
林駿くんのデビュー戦でしたが林駿くんの出ていた時間帯で言えば、まだ2失点でしたし、そこまで酷くなかったと思います。
むしろ、途中交代で入った丸さんのコンディションの方が心配されますし、丸さんに限らず、SB、ボランチ、そして前線とチーム全体の話として諦めと緩さが増していった感じがしました。
例年、年にいくつかは無気力な感じの敗戦があったと思います。記憶に新しいところでは、昨年の最終戦のアウェイ浦和戦がそんな感じでした。むしろあの試合の方が無気力感は強かったかもしれません。
しかし、あの試合でも4-0でしたから、5失点のインパクトは内容以上に大きいです。
ということで0-5という近年まれにみる大敗を喫しました。得失点差マイナス5点の試合は、僕は初めて見ました。過去、2002年に大分相手にあったようですが、それも2人の退場者が出ていたとのことなので、11人いる状態では初だそうです。
いずれにしてもクラブワーストタイ記録を作ってしまいました。
悲しいのが、この日、ホーム開催試合最多観客数を記録した試合なので、今後もこの試合の記録が残ってしまいそうなこと。あえてポジティブな面を探せば、これはJ1記録とはカウントされない大会で良かったというところでしょうか。
また、試合内容とは直接は関係ないのですが、間接的に影響が見られたところで、芝の問題があったと思います。この国立のピッチの芝は、踏ん張りが効かないのか、どちらの選手も滑りまくっていました。象徴的なのは、泰斗がCKを蹴ろうとして滑ってしまったところでしょうか。
他にも、多くの選手が踏ん張れず、滑っていました。確証は持てませんが、遠野が足を痛めたのも芝の影響があったのかもしれません。
川崎は、今季初めて国立で試合を行います。一方の横浜FMは、FC東京との対戦ですでに国立のこの芝を経験しています。ホーム開催でありながら、芝の慣れについては、横浜FMに利があったように感じますので、そこもせっかくのホームなのにという愚痴も出てしまいます。
慣れたU等々力であったら、こういったところでも展開が変わっていたかもしれません。言っても詮無いことですが。
そして、この試合終了後、ゴール裏からは、珍しくブーイングが行われました。また、負けた試合のいつものお約束で、あんたが大賞は、選手全員とアナウンスされるのですが、そのアナウンスに対してもブーイングが行われていました。
この試合に限って言えば、ちょっと川崎の選手が戦えてなかった様子だったので、ブーイングが出ても止む無しかと思います。
なお、今更ですが、ブーイング論について、僕はすべきでないと思ってますし、しない人ですが、状況によってブーイングする人がいても仕方ないと思っています。
この試合について言えば、あれほど無気力さを感じさせられると、ブーイングで叱咤したくなる気持ちもよくわかります。この日の僕は、ブーイングをしないまでも、いつもの拍手はできず、ただ呆然としてしまいました。
川崎のコアのサポーター団体である川崎華族は、基本的にブーイングを推奨していないし、この試合であっても彼らが積極的に主導してブーイングをしたとは思っていません。
それでも、この試合内容から自然発生的にブーイングが起こったと思われます。いつもの華族であれば、こういった自然発生のブーイングに対しても、チャントを被せてかき消そうとします。しかし、この試合では、あえてそれもしなったように見えました。そのことが示す意味は重いと思います。
今回の敗戦で、百年構想リーグは、事実上、終戦です。1位にならなければ取れないACLE行きのチケットは、ほぼ手の届かないものになったと思います。もちろん、フロサポなので、数字上の可能性がある限り、青援は送りますが、現実も見ないといけません。
そして、シゲさんの解任論も出ているようですね。僕は、選手がシゲさんのやろうとしているサッカーがまだ浸透していないのは分かります。一方で、選手からシゲさんへの信頼がなくなっているようには感じられません。
また、シゲさんもこの試合で言えば、あれほど横浜FMの選手に簡単に突破されるのは、想定外でしょう。そういうモチベーションのところもコントロールしないといけないのが監督の仕事だと言われるとそれまでですが、この敗戦は、選手らにも責任の一端があると思います。
まだシゲさんのやろうとしているサッカーの意図は、薄々感じられるのですが、それらを選手らが1つできたと思ったら、前できていたことをまた1つできなくなっていて、行ったり来たりをしているように感じます。
決して、選手らがシゲさんのやろうとするサッカーをやりたくないわけでも、できないと思っているわけでもないので、求心力が失われているとは思いません。
その意味では、まだ、我慢かなと思います。せっかく、チームとして、ゾーンディフェンスを浸透させようとしているようだし、これをできるようにして、アジアの舞台に戻るのが、シゲさんを呼んだ最大の理由なので。これをなかったことにして、また、ゼロリセットするのはしんどいです。
ということで、次、代表ウィークですが、川崎は先送りになっていた5節の町田戦があります。準備期間が1週間あります。
メンタルを復活させるだけでも、いい戦いはできると思います。この試合、ここまで大敗した意味を十分噛み締めて、反省し、ぜひともリバウンドメンタリティを見せてもらいたいと思います。
いちフロサポにできることは、また、試合に行って青援を送るだけです。あとは、選手の皆さん、頼みます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また読みたいと思っていただければ、押していただきたいと思います。
