おはようございます。直近、Jリーグの名古屋戦が中止となり、休養十分の状態でPSGと対戦できて、よい経験となりました。かつてドルトムントと対戦した際、そこそこ通用すると期待していた中、木っ端みじんにされた苦い経験があり、その再現もありうるかと心配していました。負けはしたものの、一定の手ごたえを掴めた試合だったと思います。
7/20(水)19:30 PSG Japan Tour 川崎 1 - 2 PSG 国立競技場
得点:32’メッシ(PSG)、58’カリムエンド(PSG)、84’山村(川崎)
川崎フロンターレ 4-3-3
―23マルシーニョ――9L・ダミアン―――41家長―
―――18チャナティップ―――19遠野――――
―――――――22橘田――――――――
―2登里―7車屋―4ジェジエウ―15佐々木―
――――――― 1成龍――――――――
46分 9L・ダミアンOUT → 20知念IN
46分 19遠野OUT → 16瀬古IN
46分 4ジェジエウOUT → 31山村ĪN
56分 18チャナティップOUT → 6J・シミッチIN
56分 2登里OUT → 25松井ĪN
56分 41家長OUT → 11小林IN
56分 23マルシーニョOUT → 24宮城IN
73分 15佐々木OUT → 17小塚ĪN
86分 8橘田OUT → 29高井IN
86分 24宮城OUT → 26永長ĪN
パリ・サン=ジェルマン 3-4-3
――10ネイマールー― 7エムバペ―30メッシ―――
―25メンデス――――――――――2ハキミ―
―――――17フェレイラ―15ゲイェ―――――
――3キンペンベ― 4S・ラモス―5マルキーニョス――
―――――――99ドンナルンマ――――――
32分 10ネイマールOUT → 19サラビアIN
46分 7エムバペOUT → 29カリムエンドIN
55分 25メンデスOUT → 14ベルナトIN
74分 2ハキミOUT → 28エビンベIN
74分 3キンペンベOUT → 22ディアロIN
32分 30メッシOUT → 9イカルディIN
46分 17フェレイラOUT → 33エメリIN
55分 4S・ラモスOUT → 24ケーラーIN
74分 99ドンナルンマOUT → 16S・リコIN
74分 5マルキーニョスOUT → 15D・ペレイラIN
直近の試合は、名古屋の選手にコロナ陽性者が発生したために、中止となり、試合間隔としては、少し空いた状態でパリ・サン=ジェルマン(PSG)と対戦することができました。
川崎は、直近では、G大阪戦では大勝しましたが、日程の優位や早い時間帯に相手が10人になったために圧倒できた部分があり、その前には、勝てない試合が続いていたため、正直、この状態でPSGなんかと試合したら完膚なきまでに粉砕されてしまうのではないかと心配していました。
かつて、ドルトムントと同じように試合をしましたが、当時、風間サッカー成熟期に入っており、そこそこ通用するのではないかと期待した中で、惨敗した記憶があったので、あの時の再現となってしまうのではないかと本気で思っていました。
それに、彰悟、視来、泰斗が代表に召集されたために、この試合に出場できず、川崎としても今季のベストオブベストの布陣を組めない残念さもありました。
この試合、結果として、負けてしまったので、確かに悔しいところはあります。しかし、起用されたここの選手の状態を見る限り、PSGがシーズン前の調整として、試合に臨んでいたように、川崎としても、現有選手の状態を見るため、また、若手に経験を積ませるため、鬼さんは、非常に有効活用できていたように思います。
この試合で、今季、初めて試合に出たのが、ジェジエウ。昨年11月の鳥栖戦で負った大怪我から帰ってきました。まだまだ様子見のところはあると思いますが、復帰初戦が意味絶対に負けられない緊張感マックスのような試合でなく、こういった親善試合のようなもので良かったと思います。
相手の実力は、シーズン前の調整中とはいえ、実力は折り紙付きなわけで、通用度合いを測るのに最適でした。あまり活躍し過ぎても世界に見つかってしまうので(すでに見つかっているかもしれませんが)、今日くらいの活躍でよかったと思います。
いやー、強い対人や速い帰陣など、ジェジエウの良さがところどころで出ていたと思います。ジェジエウの合流が既に2つタイトルを失った後になってしまったことは残念ですが、これで残りの試合、もう少し、安心して見られるようになると思います。
相手方、PSGの感想ですが、さすがに上手いですね。同じ試合で見比べてしまうと、川崎の選手らもJリーグの中では上手い方だと思うのですが、世界レベルでは、並みのレベルの達しているかどうかといったところだと思います。
PSGの選手らが上手いと感じられる所以の一つは、余裕があること。もちろん、プレッシャーのないプレシーズンマッチということもあるのでしょうが、連続したプレイの一つの中に、時にトリッキーな遊びの部分があり、それによって、パスに意外性を生んだり、フェイントとして機能し、川崎の選手が剥がされていたりしました。
その代表格がメッシであったと思います。ドリブルにしろ、ターンにしろ、パスにしろ、止める蹴るではあるのですが、蹴るボールが時に速く、時に柔らかく、時にトリッキーにとこれは振り回されるわなと思いました。
また何気ないプレーも視線一つで剥がせるのも武器であると感じました。普通にプレーするだけでもそれが一つのフェイントとして、成立しうるのが、メッシクラスのプレーなのだと感じました。
それからエムバペ。W杯のころからの印象ではスピードの選手という先入観がありましたが、それだけでなく、この試合では、そのスピードを活かせる間の取り方が上手いなと感じました。当たり前ですが、しっかりテクニックのありました。
一人一人上手いので挙げていけばキリがないのですが、PSGのJapan Tourのキャッチコピーでは「全員超人」と謳っていたので、川崎の選手を人とすれば、本当にPSGは超人なのでしょう。
その超人相手であっても、後半から鬼さんは、結構若手を使ってくれました。天、蓮之、幸大、鷹虎らは、いい経験になったと思います。
それに、悠、知念、樹、和季らは、後半戦に向けて自らの存在のアピールに一定の成果を出せたと思います。
こういう世界レベルの選手らとの対峙が川崎の選手を強くしてくれるだろうから、川崎にとっては、非常にいい経験になったと思います。鬼さんは、この試合を選手の成長のために、非常に効果的に使っていたと思います。
試合としては、1ー2での敗戦であり、惜敗とも言えるのかもしれませんが、全体を通して見れていると、完敗でした。PSGは、プレシーズンマッチなのでしっかり流しながら、それでもしっかり勝ち切る試合運びはさすがだと思います。
実力差があったのは、そのとおりなのですが、川崎は、1点、2点と失点し、ズルズル失点を重ねてもおかしくなかったところを、2失点で踏ん張りました。攻撃でも、まったくのノーチャンスというわけではなく、なんなら惜しいチャンスも作り出していました。
無得点で終わるのではなく、セットプレーからではありますが、ヤマのヘッドで1点返せたこともよかったと思っています。
さらに言えば、マルシーニョや知念らにあと少しの決定力があれば、もっと点は取れていたと思います。それが難しいところなのですがね。
少なくとも、0-6で敗戦したかつてのドルトムントとの対戦にくらべれば、試合は、壊れることもなかったし、しっかり試合として成立していたと思います。
この試合での収穫は、僕らサポは、ある種の祭りみたいな状態で、勝っても負けても盛り上がっている中、悠をはじめとする川崎の選手らは、実力差は認めつつも本気で勝つつもりでいたようですし、勝てなかったことへの悔しさを露わにしていたました。
この悔しさを選手自らが発信できているうちは、川崎は、まだまだ強くなると感じています。
この試合で僚太がまだ戻れていないことは心配ではありますが、この試合での経験を今後の試合に活かし、心機一転し、浦和戦、ルヴァン杯C大阪戦、そして天王山、横浜FMと大事な戦いを勝ち抜いていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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