こんばんは。3週連続の水曜日の神戸戦。リーグ戦としては2週前のドローだった試合で、勝ち点1をわけ合って終わっています。この試合は、ホーム等々力でもあるし、是が非でも勝ち点3が欲しかったのですが、しっかり川崎対策をしてきた神戸は、強敵でした。劣勢を強いられる中、川崎育ちの川崎の大砲がついに目を覚まし、逆転勝利を収めることができました。
9/9(水)18:30 J1第15節 川崎 3 – 2 神戸 等々力陸上競技場
得点:8’小林(川崎)、23’古橋(神戸)、59’藤本(神戸)、83’L・ダミアン(川崎)、85’宮代(川崎)

川崎フロンターレ 4-3-3
--19齋藤------11小林------30旗手--
--------10大島-----41家長---------
--------------6守田---------------
---2登里--5谷口--4ジェジエウ--13山根--
--------------1成龍---------------
56分 30旗手OUT → 18三笘ĪN
66分 2登里OUT → 7車屋ĪN
66分 19齋藤OUT → 20宮代IN
66分 41家長OUT → 8脇坂IN
76分 11小林OUT → 9L・ダミアンĪN
ヴィッセル神戸 3-4-3
--------9藤本-----11古橋--------
-------------14安井-------------
--24酒井--5山口--6サンペール--22西--
-----17菊池---3渡部--33ダンクレー---
-------------18飯倉-------------
68分 14安井OUT → 13小川IN
79分 9藤本OUT → 41小田IN
試合展開
試合は序盤から動きます。8分、左サイドを学がドリブルで突破し、深いところから中にクロスを入れます。そのボールは、神戸DFに跳ね返されますが、そのボールをバイタルで拾ったヒデがダイレクトに左足でシュート。そのシュートは、エリア内で神戸DF渡部が出した左手に当たってコースが変わっており、PKを獲得します。
ヒデが獲得したPKを悠がきっちりとゴール左隅に決めて、幸先よく先制に成功します(1-0)。先制にも成功し、序盤は川崎ペースで進みにます。10分には、CKの流れからこぼれてきたボールをアキがダイレクトにシュートを打ちますが、これは神戸GK飯倉に止められます。
16分には、アキから受けたボール悠が右サイドの深いところまでえぐってクロスを入れ、僚太が頭で合わせるのですが、相手DFとの競り合いもあって、ブレたため、コースが枠に行きません。
序盤で攻勢を強めていたのですが、決めるべきところで決めきらないと、徐々に神戸ペースに傾きます。22分、右サイドで神戸DF西が溜めを作り、神戸FW藤本にボールを出すと、彰悟が奪いに行くのですが、藤本に上手くかわされ、中央に走り込んできた古橋にラストパスを出されると、GKとの1対1の状況から冷静に決められ、同点とされます(1-1)。
以後は怜央のカウンターによるシュートもありましたが、基本的に神戸にボールを持たれる時間帯が続き、それをしのぐ川崎という展開で前半を同点で折り返します。
後半に入っても神戸優勢の流れは変わらず、56分には、左サイドを古橋に突破され、中央の藤本に合わせられ、あわやと思われる危ないシーンがありました。そのシーンは、枠に行かず助かります。
しかし、立て続けに58分、中央のサンペールから右サイドにパスを出されると、西がワンタッチで前の山口に出され、山口が深いところまで侵入し、中央に走り込んできた藤本にパスを入れると、藤本も今度はしっかり合わせて決めきります(1-2)。これで神戸は逆転に成功します。
さらには、71分、右サイドにいた西が左サイドの古橋にロングフィード。これを古橋が収めて、左サイドのボックス内から左足で強烈なショートを放ちます。やられたと思ったシュートでしたが、クロスバーに当たり、難を逃れます。
後半も神戸ペースだったのですが、途中交代で入った薫、L・ダミアンが反撃の狼煙を上げます。83分、右サイドでボールを受けたL・ダミアンがドリブルで侵入し、中央の薫に入れると、薫はダイレクトにシュート。これを神戸GK飯倉が弾きます。
このこぼれたボールをL・ダミアンがボックス内で収め、組み立てなおそうと、バックパスを出したところ、神戸DF菊池がL・ダミアンの足をアフターで踏む結果となり、倒されます。そして、この日2度目のPKを獲得します。
このPKを、獲得したL・ダミアン自らが、GKの動きを見て、冷静に右に流し込み土壇場で同点に追いつきます(2-2)。
ここで終わらず、85分、L・ダミアンが中央で粘って大聖にボールを出すと、大聖は、泰斗に預け、走りだします。泰斗は、ドリブルで中央へと切れ込んで行くと、ボックス付近で最後は、右に走り込んできた大聖にパス。このパスを受けた大聖は、相手GKとの1対1の状況の中、冷静に右足でシュートを放ち、ゴールを決めます(3-2)。なんと、終了間際の時間帯で逆転まで成功させます。
大聖は、先週のルヴァン杯では得点を取っていましたが、リーグ戦では、初ゴール。それもこの貴重な試合の貴重な時間帯に決勝点をあげることができました。苦しみに苦しんだ試合でしたが、このまま守りぬき、貴重な勝ち点3を獲得して試合終了となりました。
雑感
先週、大勝した神戸との対戦であったため、どこか勝てるだろうという気持ちがあったのは、フロサポの中でも僕だけではないはずです。実際、試合の入りのところでは成功していたと思います。形はPKでしたが、攻撃の形ができていた中で獲得したPKで得点したので、早々に先制した時には、この試合も大量得点が得られるのではないかと期待しました。
しかし、神戸は、しっかり修正してきました。フォーメーションとして、3バックとし、酒井、西がサイドハーフとして、川崎の両サイドの空いたスペースを攻略してきました。
また、ビルドアップにおいて、これまでの神戸は、パス、パスで繋いでいたシーンが多かったのですが、この試合では、ロングボールやサイドチェンジを織り交ぜてきて、これまで川崎がハイプレスによってボールを奪えていた場面が、ほとんど見られなくなりました。
結果として、神戸に中盤でボールを持たれ、前線では、スピードのある古橋、藤本にいいように蹂躙されていたように感じます。
特に、この試合で嫌らしかったのは、右サイドの西です。失点した2得点とも起点は西でした。また、失点こそ免れたものの、ほかにも2~3点は取られていたかもしれない危ないシーンを演出していました。
はっきり言って、負けてもまったくおかしくなかった試合でしたが、幸いにもPKという形で2得点を得られ、神戸守備陣の自滅に助けられた部分がありました。
また、中盤では、ヒデが獅子奮迅の働きでボールを狩り、ピンチの芽を摘んでいました。ヒデは、1点目のPKも獲得しており、実質、ヒデが得点してくれたようなものです。
そして何より、決勝点となったカウンターは、泰斗、大聖の2人のパス交換で決まりました。また、薫も中に走り込み、相手DFを引き付けていましたので、この川崎ユース出身の3人が最後のカウンターを決めきってくれた、勝利できたと言えます。
くどいかもしれませんが、内容的には、負け試合でした。しかし、苦しいながらもなりふり側わず、諦めず、最後まで走り、結果として、勝ち切った。こういう苦しい試合で、勝ち点3を拾い切ったのは、今後、振り返った時に単に大勝したで合以上に、ターニングポイントとなった試合として、語られることになると思います。
逆に神戸は、内容的には勝ち試合だったところを終盤に勝ち点1どころか0にされてしまったので、今後を考えても精神的には落ち込むことになるのではないでしょうか。
ただ、遠因として、神戸は、選手を2人しか代えていません。神戸にしても連戦が続いている中で、川崎は5人の交代枠をフルに活用し、少しでもフレッシュな選手を入れる中、終盤の終盤にこれまでの疲労も出たのか、足が止まり、集中力を欠き、ということがあって川崎に終盤得点が生まれてたとも言えます。
そうすると、これまでも言われてきたことですが、川崎の前線の選手層の厚さが最後の10分に効いたということになります。それも、ここまで結果を出してきた薫ではなく、大聖に決勝ゴールが生まれたというのが、今後の勢いをつけるという意味では大きいと思います。
これまでも、薫、怜央と順番に結果を出してきて、さらに大聖も、となれば、本当に、川崎は、誰が出ても怖い存在となります。ちょっと、怜央が負傷交代したので、心配ではありますが。
選手層の話をすると、前線は、比較的交代カードを順に切りながら回していたのですが、この試合を見ても、川崎DF陣の疲労の蓄積を感じます。神戸が上手かったもありますが、2つの失点シーン、体調万全時の川崎のCB2人なら、防げたのではないかとも思います。
さて、次が連戦の最後です。この試合を終えれば、1週間空きます。最後だからあと1試合やらせるか、思い切って休ませるか鬼さんの判断が注目されるところです。
その次の試合ですが、中3日で広島戦です。この日も裏で清水相手に大勝していましたので好調なのでしょう。川崎は、DF陣の疲労が心配ですが、ヤマもジオゴもいます。さらに言えば、試合で見ていないのでどんな状態かわかりませんが、神谷やイサカもいます。
今季の過密日程で総力戦となるのは間違いないので、鬼さんに上手くマネジメントしてもらい、コンディションを含めて、選手を見極め、次も勝ち点3を積み上げてもらいましょう。
川崎が勝っているので注目されていませんが、2位につけるセレッソ大阪もこの日もしっかり勝っています。15試合で勝ち点33です。例年なら、ぶっちぎりの優勝ペース。川崎は、得失点差がド派手なために、首位独走している雰囲気になっていますが、優勝を決めるのは勝ち点です。
勝ち点に注目して見れば、セレッソ大阪とは8差、しかも向こうが1試合少ないので、実質5差と考えると、川崎は全く気が抜ける余裕はありません。
中3日で広島、1週空いて浦和と対戦が続きます。もともと気が抜けるような相手ではないので、油断はないでしょうが、苦しくとも、この試合のように目の前の試合で勝ち点3を積み上げていくことに集中していきましょう。この試合、苦しんだので、しっかり反省し、次に活かしてもらいたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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