こんばんは。久々の更新となってしまい申し訳ありません。
ついに2019年シーズンがこの試合をもって始まりました。始まるまでは、新加入選手らが、川崎のサッカーにフィットするか心配していましたが、この試合の見る限り、それは杞憂に終わりそうなのでホッとしています。
2/16(土)13:35 ゼロックス杯 川崎 1 - 0 浦和 埼玉スタジアム2002
得点:52’ ダミアン(川崎)
川崎フロンターレ 4-2-3-1
--------------9ダミアン--------------
--41家長-----14中村-----11小林----
---------10大島---6守田------------
--7車屋---5谷口-—3奈良--26マギーニョ--
--------------1成龍-----------------
70分 26マギーニョOUT → 17馬渡IN
70分 14中村OUT → 19齋藤ĪN
79分 6守田OUT → 25田中
79分 9ダミアンOUT → 20知念IN
88分 11小林OUT → 8阿部ĪN
浦和レッズ 3-5-2
----------30興梠---14杉本----------
----------10柏木----7長澤----------
--3宇賀神----8エヴェルトン----27橋岡----
------5槙野--—2マウリシオ---31岩波-----
---------------1西川----------------
46分 14杉本OUT → 19ナバウトIN
46分 8エヴァルトンOUT → 22阿部IN
66分 7長澤OUT → 6山中IN
66分 27橋岡OUT → 29柴戸IN
81分 10柏木OUT → 11マルティノスIN
僕は、残念ながらこの試合、別件の予定が入るか直前まで読めなかったため、現地観戦がかなわず、予定が確定した時点でチケット完売となっており、結果、テレビ観戦となりました。現地参戦のフロサポの皆様、お疲れ様でした。新加入選手のチャントもしっかり聞こえていました。
さて、FUJI XEROX SUPER CUPという名称どおり、この試合は、カップ戦であり、勝てば優勝のタイトルがかかった試合でした。
Jリーグこそ2連覇を果たしましたが、そのリーグ優勝でさえ、勝てば自力優勝という状態で勝っての優勝はしていませんし(17年は鹿島が磐田とドロー以下が必須で完全な自力優勝ではない)、カップ戦に至っては、昨年のゼロックス杯も含めて、ルヴァン、天皇杯と勝っての優勝は達成できていません。
憲剛も言っていましたが、勝てば優勝という条件下で勝って、1タイトルを獲得した経験は、今季に狙う4大タイトルには含まれないとは言え、それらのタイトル獲得に向けて、非常に大きな経験となったと思います。
今日、勝てた要因は、僕から見て2つあって、一つは攻守の切り替えの速さ、これが昨季同様に健在であったこと。もう一つは、新加入選手の融合が思いのほか上手く機能していたということです。
一つも目の攻守の切り替えですが、実は、心配していました。というのも昨年のゼロックス杯、C大阪と対戦した際、守り切るという点で寄せるところ、球際のところで甘く、結果としてボールを奪い切れず、ミスが目立って自滅したという印象が強く残っているからです。
キャンプで練習試合は行ってきていても、やはり実戦とは違いますから、今日、どこまで実戦感覚で行えるか、それが今後を占うカギになると思って見ていましたが、本当に見事でした。
ボールを奪われても、即座に切り替えてボールを追う。それも前線の選手らが率先して追っていましたし、浦和がボールを前やサイドに入れたとしても、川崎は、ボールを持った浦和の選手の前後から複数人で挟み込んで、ボールを奪い切ることが徹底されていました。
特に、昨年度は同世代が多く引退しているような年齢になってもなお、進化を止めない最長老の仙人憲剛が前線からボールを追いかけまわしていましたし、新加入のダミアンもチーム戦術に合わせようと、前線から迫力のあるプレッシングを披露してくれました。
この攻守の切り替えが引き続き上手くいけば、今日の試合の浦和がシュート1本となったように、被シュート数を減らせますし、結果として、失点数を減らすということにつながります。昨季同様、最小失点も夢ではないでしょう。
そして、もう一つの要因にあげた融合について。僕は、悠とダミアンは共に1トップで活用した方が、持ち味が生き、同じ試合での起用は限定的になるのではと予想していました。ボール回しで崩すときは裏抜けの得意な悠、高さと強さでの勝負が求められるときはダミアンというイメージでした。
それが今日の試合で見る限り、双方が双方の良さを生かしつつ、しっかり共存ができていました。もちろん、リーグ戦、カップ戦、長丁場なので、個々に起用してもいいと思います。しかし、今日のように2人同時起用でも衝突することなく、共存できる形を見せてくれたのは、非常に大きな攻撃のオプションを手に入れたと感じました。
余談ですが、ダミアンのゴールパフォーマンス、ドラゴンボールのフュージョンのポーズを悠と行っていたので、まさに2人の関係を象徴したシーンとなりました。2人のFWの融合によるゴールです。憲剛も察して、サポやカメラに映るよう、しゃがんでいたシーンがチームの仲良さを象徴し、微笑ましかったです。
逆に、となりますが、今日の試合で、2トップであった浦和の興梠と健勇は、僕が、悠とダミアンにおいて心配していたような状態になっていたように思います。前線で、お互いでスペースを潰し、衝突してしまっていたかと思います。健勇が、興梠の足を踏んでいたのは、その象徴的なシーンでした。
それと融合ということで言えば、もう一人、マギーニョ。ここは、昨季までは、エウソンが守る不動のポジションで、その後釜として期待されつつもさすがにエウソンほどの活躍は難しいだろうと思っていましたが、期待以上の働きをしてくれたと思います。
前線への攻撃参加という点では、エウソンに比べても特に物足りなさを感じさせなかったし、1試合で判断できないかもしれませんが、ボールを持った状態での個の突破力はエウソンより上かもしれないと思いました。
もっとも、エウソンは、さらにゴールを決めきる決定力までありましたので、その点でマギーニョがどこまでのものを持っているか、今後の試合で楽しみにしたいと思います。
またマギーニョと交代した馬渡も時間はそう多くないですが、エウソン不在の不安を解消するのに十分な動きであったと思います。
新加入では、この3人の選手が、この試合で慣れるのに難しいと言われる川崎のサッカーに、上手く融合してくれたことを示してくれたので、例年言われる川崎は、スロースターターというイメージを払拭してくれそうだと思いました。
ただ、あえて手放して喜べない事情を書くとするならば、相手の浦和と川崎との意識の差があったのではないかと感じました。というのも、川崎は、勝てば優勝のカップ戦の意識で入っていますし、キャンプも実戦タイプの練習をこなしてきていて連携が深まった状態で今日の試合に臨んでいます。
かたや浦和は、キャンプでの練習試合は1試合、中心選手である槙野も代表召集されていましたし、新加入選手との連携の深化という点では、川崎ほどではなかったでしょう。表向きは、全力でゼロックス杯を獲りに行くと宣言しつつも、前半のみで2人交代していたりと、試行錯誤しながら試合を進めていたように感じました。
なので、川崎は、今日の勝利で浮かれることはあってはならないし、今日の試合の浦和が、真の浦和の実力だと思ってリーグ戦などで当たると大火傷することになると思います。ともあれ、今日、勝ったことに違いはないし、勝利でシーズンインできるのは心情的にもいいことです。
そして、来週からいよいよリーグ戦開幕です。本当の長丁場がこれから始まります。今日の試合勝てたことは本当に収穫ですが、今日の試合のメンバーだけで全ての試合を乗り切ることはできません。
今日、ベンチ入りしていないメンバーも含めて、更なる進化と融合を進め、今季に掲げる目標である3連覇とカップ戦タイトルの4冠目指し、熱く戦っていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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