2002年に引退し、2008年に亡くなった世界を代表するデザイナー、イヴ・サン=ローラン。
ファッション界での輝かしい実績、多くの著名人との華麗な交流など、華やかな生活の裏に隠された素顔が、
公私共にパートナーだったピエール・ベルジェの回想、数々の映像と、イヴの代表作品を通して明かされるドキュメンタリー。
クリスチャン・ディオールのお葬式で初めて出会ったイヴとピエール。
イヴの類まれなるセンスと、ピエールの辣腕により「イヴ・サンローラン」という、革新的なブランドが確立され、イヴは一気に成功への階段を駆け上がります。
20歳でデビューしたときの、はにかんだ笑顔の内気な青年が、成功すればするほど、徐々に笑顔が消え、世間の期待を裏切れない、というプレッシャーからアルコールやドラッグに溺れ、孤独と鬱に沈んでいく姿を、残酷にもカメラは映し取っていきます。
「イヴに笑顔が戻るのは春と秋の2回、コレクションが喝采を浴びたその日だけ。翌日にはもう次のコレクションのプレッシャーで苦しみ始めるのだ」というピエールの言葉がとても重く。。。
イヴの死後、ピエールは二人がコレクションしてきた数々の美術品をオークションにかけるのですが、
驚くのは二人の暮らすパリ、マラケシュ、ノルマンディーの邸宅の豪華さ、モンドリアン、ブランクーシ、ピカソなどの数々の美術品の素晴らしさと、それらがまるで美術館のように調和しているインテリアのセンスの良さ!
お気に入りに囲まれた、自分だけの世界。
本当に美しい世界に住んでいたんだなぁ。。と溜息が出ます。
圧巻は1998年、サッカー、ワールドカップフランス大会の、スタッド・ド・フランスでの300人のモデルによるショー!
信じられないほど多彩なデザインとカラーの美しさ!目が釘付けになりました。
実際に見てみたかったなぁ。。
引退表明の記者会見、棺にフランス国旗をかけられての葬儀、クリスティーズのオークション。
淡々と。。ではありますが、ドキュメンタリーならではの価値ある映像が見られて良かったです。
哀しみに満ちた音楽もまた、とても心に響きました。


につけてみたいと思います
