緑の談話室にご訪問ありがとうございます
いろいろと忙しかったんてすが
あっという間に2月が逃げて行きました。
寒暖差と梅雨のような鬱陶しい毎日で
気も滅入りますが28日は貴重な晴れ間、
漸く太陽が顔を見せてくれましたので
京都の里山に自生するイヌノフグリの様子を見て来ました
花の歌(ランゲ) · Yuko Nakamichi
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残念乍ら
日差しは十分ありましたけど開花までもう少し
時間がかかりそうです。
今の様子です。
里山の民家の石垣で
見つかったイヌノフグリ
外来種のオオイヌノフグリが繁殖する前は
ごく普通に中部地方以西で
広く見ることのできた野草です。
今では激減して希少種になってしまっています。
今年は寒暖差に翻弄されているんでしょうか^^;
花の写真を撮ることが出来なかったので
去年の3月1日に撮影した写真を掲載します
イヌノフグリ「犬の陰嚢」
オオバコ科の2年草
※実はこのイヌフグリも
ヨーロッパに見られる基準種の変種とされているそうです。
一方ユーラシア産の変異の範囲内だとして基準種に
含める見解(『改定新版 日本の野生植物』など)もあるようです^^;
花期は2月-3月
環境省カテゴリ― 絶滅危惧Ⅱ類
京都府カテゴリー 絶滅危惧種
葉のギザギザの数は
オオイヌノフグリより少ないイヌノフグリの葉
こちらはオオイヌノフグリの葉
イヌノフグリは
道端では見たことありません😔
花は薄いピンクに薄紫色の筋が見られます。
小さすぎて眼を凝らして見ないと
気付かずに通り過ぎてしまいます。
幸い石垣にへばりついて観察しました
実寸でおよそ2-2.5mmの[イヌノフグリ]
後から入ってきた外来種、
[オオイヌノフグリ]は実寸でおよそ8-10mmです。
「犬の陰嚢」の名前の由来になっている果実は
球を横に2つ繋げたような形です。
今年も見付けられませんでした
牧野富太郎博士の命名です。
写真は山科植物資料館からお借りしました。
猛暑続きの京都、
なんとかここで逞しく命を繋いでほしいものです
さていよいよ京都のカタクリのシーズン到来です
2022年京都府のレッドデータブックで
カタクリが絶滅危惧種に指定されました。
このカタクリ「片栗」、東北や北陸など、
寒冷な地域では普通に見ることのできる花ですが、
西日本では少なく、
現在は奈良大阪にまたがる葛城山、滋賀のマキノ高原域
京都では小塩山の山頂付近の谷間など、
限られた地域にしか自生してないのです。
2022年4月の谷の様子👇
山頂付近の落葉樹林下にはカタクリと
ミヤコアオイが生育しギフチョウが飛来します🦋
その環境を保全するための
森林間伐や獣害対策
保護、調査活動が今季も2月からはじまりました。
2月某日、久しぶりに青空が戻ってきた山頂付近
出てきたばかりのカタクリ
この状態ではまだ1.2枚葉なのか
花が有るのか無いのかなど分かりません
実生から1枚葉の期間は7-8年です。
大小様々な一枚葉です。
前日雪が降ったようです。
カタクリの蕾は去年の写真
ここ京都の山では3月中頃からです
開花個体は
このように必ず大小2枚の葉を付けます。
各谷の春の目覚め
ニワトコ「接骨木」 ツルシキミ「蔓樒」
ヤマネコノメソウ「山猫の目草」
ムラサキケマンやアオイスミレの葉、
カテンソウの蕾も確認しました。
アオイスミレ「葵菫」の葉
この写真は
先日京都御苑の草地で写したものです。
一早く咲く早春のスミレです。
こちらはニホンカイタチツボスミレ
「日本海立坪菫」の葉
タチツボスミレの葉もたくさん確認しました。
花期に又載せてみます。
オスのジョウビタキには
よくお目にかかります
3月も宜しくお願いいたします
最後までごらん下さりありがとうござますm(__)m