野の花散歩 オウレン属 | 緑の談話室

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先日京都北山に自生するオウレン属の花を二ヶ所訪ねてきました。

春遅い北山地区ですが今年は一部を除いてほとんど雪がありません^_^;

雪といえば数年前は

まるで雪が積もったようなキクバオウレンの白い絨毯が見られましたが

自生する杉林は倒木やシカの糞で

荒れていて残念、そんなわけで今回全体の写真は省略しましたショック

 

シカの糞チーン

 

キクバオウレン、ウスギオウレン、セリバオウレンの三種は

キンポウゲ科の早春の野草

ややこしいですが適当にごらんになってくださいウインク

葉は冬の寒さで

色が変わったり枯れているものもありますが普通は常緑、一年中付けています。

 

キクバオウレンの葉

「1回3出複葉」キクに似た葉

 

セリバオウレンの葉

「2回3出複葉」セリの葉のように切れ込んでいます。

 

セリバとキクバ、ウスギは葉の出方や花の大きさなども

多少違いが有るそうですが花の形は似ていますので一緒に載せました。

花は1円玉より小さく径1cmあるかないかの小さな花です。

株により雌花、雄花、両性花が有りますが

メシベだけを持つ雌花は今回も見つかりませんでした。

 

キクバオウレン「菊葉黄連」

真っ白なオシベだけを持つ雄花

 

ウスギオウレン「薄黄黄連」

セリバオウレンの変種、

花弁が薄黄色、キクバオウレンの自生しているところに

少し混じって咲いています。

葉は「3回3出複葉」と言われてますがここはキクバと同じ「1回3出複葉」でした(^^ゞ

色に個体差が有りますが今年はこの程度の色ばかりでした。

 

一番外側の細長いのがガク、その内側の薄黄の短いのが花びら

※ウスギオウレンの分布する地域は関東と記載されていますが

京都、(厳密には京都と滋賀の県境)で見ています。

専門家に見てただくといいのですが

イソギクなどの例もあり間違いないと思っていますニヤリ

 

セリバオウレン「芹葉黄連」

セリバの自生地も全体的に花が少なく傾斜地にはシカの糞が有りました。

 

1つの花の中にオシベとメシベの両方が有る両性花

メシベの色違いです。

バイカオウレンの自生地へは

今年も行けないかもしれませんが

近年バイカに似たキタヤマオウレンなるものが見つかったそうですパー

 

ツツジ科の常緑小低木、イワナシ「岩梨」の蕾

花が楽しみです。

 

フッキソウ「富貴草」

ツゲ科の常緑小低木

北山地区にはあちこちで群生が見られます。

 

 

続いて昨日訪ねた京都御苑

(京都御苑は京都にある国民公園で京都の人は単に御所と呼んでいます)

野の花を少し、詳しい説明は省略いたしました。

 

オオバコ科のフラサバソウ「フラサバ草」

別名ツタバイヌノフグリ

フランスの植物学者、フランシェ氏とサバチェス氏によって明治の初め

日本に入った外来種、

和名は両氏の名前から命名

 

ご覧のように葉にも花にも毛が多いのが特徴

花の大きさは径2mmくらい

 

在来種のカンサイタンポポ「関西蒲公英」

キク科

総苞外片(花の下のガク片のような部分)が立っています。

御苑はセイヨウは少なく在来が健在です。

 

オオハナワラビ「大花蕨」

ハナヤスリ科

御苑では比較的個体数の多いシダのようです。

 

ミヤマウグイスカグラ「深山鶯神楽」

スイカズラ科の落葉低木

この花を見るのも楽しみにしていますが早い開花です^^;

   

 

御苑ではお馴染みのビンズイ「便追」です。

   

 

 

長い記事をご覧いただいてありがとうございます(*^_^*)