緑の談話室に
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7月30日、北陸花旅の1日目は過酷な環境の下で咲く海浜植物の一つ
ハマゴウが群生する石川県の塩屋海岸を訪ねました。
写真はクリックしていただくと別画面で少し大きくして見ていただけます♪
塩屋海岸は石川県加賀市から福井県敦賀市までの海岸線を中心に指定された
越前加賀国定公園の一部です。
ハマゴウの群落は丁度見頃
北海道を除いて全国の海岸や砂丘で見られる落葉低木
枝を先へ先へと伸ばしところによっては大きな木になっているものも見られます。
①ハマゴウ「浜拷」
クマツヅラ科
和名の由来
海辺の砂浜を這うように育っているところからハマハウ、またはハマホウと
呼ばれていたものがハマゴウに転訛下など諸説あるようです。
全体に香りがあるところからまた漢字で「浜香」とも書き
線香に使われたり灰汁は染料、果実も薬用に利用されているそうです。
枝先には長さ5cmくらいの円錐花序が出ています。
淡い紫色の可憐な唇形の花
オシベもメシベも花の外へ突き出しています。
花の色は
淡い紫色、濃い青色など場所によっても違いがあるようです。
②こちらはピンクに近いハマゴウ「浜拷」
③こちらは今回の目的の白花のハマゴウ「浜拷」です。
塩屋海岸からさらに北へ車で走り別の海岸の砂浜で見付けました。
個体数が少ないので自然保護のため詳しい生育地は省略させていただきました。
他にもいろいろな植物を見ていますが二種だけ
ハマニガナ「浜苦菜」
キク科
別の名は浜銀杏「ハマイチョウ」
別名の謂れは葉がイチョウに似ているところから
ハマサオトメカズラ「浜早乙女葛」
アカネ科
サオトメカズラはヘクソカズラの別名
浜辺で見られるヘクソカズラは葉が厚く表面に光沢があるのが特徴です。
海岸に生えているところからハマヘクソカズラではなく
ハマサオトメカズラという綺麗な名前のほうを付けてもらっています。
立山弥陀ヶ原の花シリーズ❶
ここからは富山県の立山にある標高およそ1600-2000mの
弥陀ヶ原高原、湿原地帯で観察した高山植物です。
このような遊歩道を歩いての散策です。
今回は6種類
尚花の名前、説明は
土肥行雄氏の花図鑑「立山の花」を一部参照させていただきました。
①エゾシオガマ「蝦夷塩釜」
ハマウツボ科
花が薄黄色、葉が互生することで他のシオガマと区別できます。
②ヨツバシオガマ「四葉塩釜」
ハマウツボ科
花は茎の頂に数段になって付いています。
③タテヤマリンドウ「立山竜胆」
リンドウ科
超小型、名前は立山に多いことから
花は普通薄青色ですが立山には白品種が多くみられるそうです。
タテヤマリンドウの白花品種をシロバナタテヤマリンドウといいます。
花の大きさは長さ1-2cm、ほとんどシロバナでした。
弥陀ヶ原の
ガキ田、(池塘、小さな池)の周辺など湿原に多く見られます。
④テガタチドリ「手形千鳥」
ラン科
花は穂状に20-30個草原に咲いています。
⑤ミヤマコゴメグサ「深山小米草」
ゴマノハグサ科
白花の内側に黄斑と中央に濃い紫の斑点が一つあります。
最後は
⑥ゼンテイカ「禅庭花」「前庭花」
ススキノ科
実際に見るのは初めてでワクワクしました♪
ニッコウキスゲと呼ばれるのが
一般的ですが栃木県日光地方の固有種ではないそうです。
写真が多くなって申し訳ありません、
次回はシリーズ➋を身近な野草と共に掲載いたします。
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