ダイヤランド猫の会は、人間と猫の理想的な共生の形を求め、活動しています。
『理想』と言葉で言うのは簡単だけど、何が理想なのか?どんな形が理想なのか?
もしかすると答えが見つかることは、一生ないのかもしれません。
猫にもそれぞれ性格の違いがあって、好みの食べ物も遊び方のツボも違っていますが、人間の道徳的な考え方も一つではありません。
それぞれの立場や環境によって、常識が違うのは当たり前と思っています。
『理想』の正解なんて、本当はないのかも…
猫も人間も必ず死ぬ、これは正解ですけども。
少し前に、ダイヤランド内でガリガリの子猫を見かけたがどうしたら良いか?という相談を受けました。
聞き込みをしに行くと、目撃現場近くの施設で餌やりをしている大人の野良猫であることがわかりました。
その場所にはプレハブの大きい猫小屋が設置されており、元施設利用者の猫がリードでつながれ飼養されていて、猫小屋の餌を食べに、近隣の猫が集まってくるとのことでした。
施設の猫はリードで繋がれてはいるものの、暑さ寒さ対策もなされており、不自由な暮らしをさせられているような感じは受けませんでしたので、特に室内飼養をお願いすることはせず、近隣の野良猫のTNRの必要性だけお話ししました。
施設の餌やりの方には、未手術の雌猫が現れた場合に必ず連絡をいただけるよう、猫の会の連絡先をお渡ししました。
あれから何ヶ月か経過し、最近たまたま施設近くの知人宅を尋ねてみると、雌猫が何度か出産しているとの話を聞きました。
施設の方も知っているようで、出産後子猫は姿を見せなくなり、またしても母猫のお腹が大きくなっている、と言っていたとのこと。
他地区のボランティアさんに相談し手術の枠を1匹分譲っていただき、大至急母猫の捕獲を行いました。
母猫は妊娠6週で、4匹の堕胎手術となりました。
その後連絡先をお渡しした施設の餌やりさんとはお会いすることもできず、もちろん連絡もありません。
猫を飼っているとおっしゃっていましたが、仕事先の猫の事にまで思いを馳せる余裕がなかったのかもしれません。
結局手術費用は、猫好きでもなんでもない知人が出してくれることになりました。
その後の餌やりも、猫好きでない知人が行ってくれています。
自称猫好きに、芯からの猫好きは少ないのかも、と感じる出来事でした。
譲渡会で里親希望者が、ハンディがあったり容姿に問題があったりする保護猫に対して、残念ですね、とおっしゃっていたという話を聞くと、寒々しい気持ちになります。
里親希望者様には猫を選ぶ権利があり、保護猫とはいえ、少しでも健康で、容姿が良くて、価値の高い猫を求めてしまうのは当然のことで、理解はしています。
しかし正直なところ、ハンディのある猫に対して、残念、と言えてしまうような里親希望者様には絶対渡したくない、と、個人的に感じてしまうのです。
考えてみれば、余儀なく保護をした猫たちに対して、好きも嫌いも、既にありません。
ただ、助けなければ、それだけなのです。
本当に助けられているのかはさておき。
今回、猫好きでもなんでもないひとにガッツリ助けていただいて、心洗われました。
猫が好きだと?犬が好きだと?そんなの関係ねー!
助けるのか?助けないのか?
猫好きの皆さん、そこんとこ真剣に考えてみてください。




