NHK番組「秒速4.29m 羽生結弦・氷上の美」からの受け売りですが……、
『スピードスケートの羽生選手は、4回転ループを跳ぶ際に3.72mもの飛距離 直前の助 走が秒速4.29m』だったそうです。
ジャンプの際に跳び上がった地点と同じ地点に着地する訳ではありません。
助走をつけてのジャンプですから飛び上がった地点から着地地点までは相応の距離があるはずですね。
そして、ジャンプの種類は勿論ですが、其々の選手によって、
助走の勢いを高く跳び上がるために費やす傾向が強い選手と、遠くに跳ぶことに費やす選手とがいます。
番組では、其々を「高跳び型」「幅跳び型」とし比較し検証しています。
羽生選手のジャンプの高さは60センチくらいで図抜けて高いわけではないそうです。
『羽生選手の4回転トーループは、幅跳び型とはよく言われますが、水平速度が、秒速4.29m、 垂直速度が、秒速 2.62m。
つまり、水平速度が垂直速度の、なんと1.6倍にもなった、「幅跳び型」の選手たちの中でも特に、「超・幅跳び型」なのだと結論』付けています。
『高さを出すほうが、軸が作りやすいから、回転はしやすい」。そして、「幅を出そうとすると、流れに乗って飛んでいかなければならないの で、軸がブレやすくなる」のだ』助走の力をジャンプの力に応用するためには、大きな方向転換なく助走と同じようなベクトルに力を変換するほうが効率的です。
ほぼ水平方向に助走した力を上方へのベクトル、つまり助走ベクトルとは90度も違うベクトルに変換しようとすれば、力を殺がれることは自明ですね。
選手のスケート靴の軌跡を追えば、羽生選手はなど「幅跳び型」の選手の軌跡は低くなだらかな山を描きますし、「高跳び型」の選手の場合には、その軌跡は比較的尖がった山を描きます。
水泳でも同様のベクトルという視点での検証は可能です。
クロールのプル動作。揚力と抗力とを巧くミックスしながら推進力を得るのですが、その多くは抗力と理解して良さそうです。
掌で後方に水を押して、その反発力でカラダが前方に進む。
全てのヒトの動作は角運動として説明されます。
一見、直線的に見える動作も複雑で精緻な角運動の複合ですから、幾ら「後方に水を押して…」とは云ってもプル動作における指先の軌跡を横から見た場合には「円」を描きます。
揚力発生も推進力に作用しますから、そういった意味でも指先の軌跡は「円」を描くのが自然です。
さて、此処で問題になるのが、「どんな円か?」といった疑問です。
即ち「どんな円が理想か?」ということ。
……長くなってきたので、この続きはまた改めて。





