「筋の粘弾性と伸張反射」
素早い吸気をするためには、素早い呼気が必要ですから、ブクブクブクブクを最低限に留めることが早く楽に泳ぐためには非常に重要です。
呼吸を司る代表的な筋肉が「横隔膜」です。“膜”と云うと薄っぺらい印象を受けますが、厚みを持った筋肉です。
肺などの臓器がある胸部と、腸などのその他の臓器とは横隔膜で仕切られています。
この横隔膜が下がる(収縮)するときに吸気が行われ、横隔膜が上がる(弛緩)するときに呼気が行われます。
筋肉は「粘弾性」という性質を持っていますから、横隔膜が弛緩する呼気をゆっくりと行うと、次の吸気(横隔膜の収縮)は自ずとゆっくりになってしまいます。
ですから、素早い呼吸のためには素早い呼気を…というのは、至極当たり前のことです。
「粘弾性」を神経の面から考えてみると、私たちは「伸張反射」に行きつきます。
人が歩く、物をつかむ、立つ…など全ての動作の根底を為す最も原始的な機能が「伸張反射」です。
「伸張反射」が無いと人は立つことや歩くことさえできません
ボール投げたり、泳いだり、サッカーを遣ったりといった巧緻な運動技術は、「伸張反射」が高度にコーディネーションされた結果として考えることができます。
運動の巧拙は、「伸張反射」を巧みに利用し、如何に複合的に組み合わせるかと同義です。
