広域連合と一部事務組合 | ケアマネジャー(介護支援専門員)受験生の今日のあれこれ質問

ケアマネジャー(介護支援専門員)受験生の今日のあれこれ質問

ケアマネ試験を目指して勉強していらっしゃる方々から、エム・アイ・シー試験相談センターにお電話で寄せられる質問や疑問。

同じようにケアマネ試験を目指している方々の参考にしていただければ・・・と思い、ご紹介します!

 

みなさん、おはようございます。

 

なんか、今日はバタバタしていますので、

 

早速はじめましょう。

 

 

 

基本テキストの「要介護認定等の広域的実施」のところに

 

「広域連合・一部事務組合の活用によって・・・」

 

という記述があります。

 

 

 

それを見た方から

 

「広域連合と一部事務組合の違いって、なんですか?」

 

という質問が寄せられたのでその点を。

 

 

 

まず、その前に、

 

原則として介護保険の保険者は市町村です。

 

ですから、被保険者から認定の申請があったとき、市町村は、

 

①認定調査 → ②審査・判定 → ③認定・不認定の決定

 

と、順に行っていきます。

 

 

 

このとき、

 

「②審査・判定」を行う介護認定審査会委員の確保が難しいなど、

 

市町村単独で審査・判定を行うことができない場合、

 

都道府県に審査・判定を委託する、

 

あるいは、複数の市町村で介護認定審査会を共同で設置する、

 

などの対応をとることができます。

 

 

 

ただ、いずれの場合も委託したり、共同でやったりするのは、

 

審査・判定のみなので、①調査と③認定等の決定は、

 

各市町村で行います。

 

 

 

それに対して、広域連合等による介護認定審査会の設置の場合は、

 

①調査や③認定等の決定も広域連合等が行うことができる、

 

ことになっているわけです。

 

 

 

それはなぜかというと、広域連合・一部事務組合は、

 

複数の市町村を束ねた、おっきな保険者となっているからなんです。

 

 

 

ここで、広域連合と一部事務組合の区別を説明しますと、

 

例えば、A、B、Cという3つの市町村があります。

 

各市町村では、当然さまざまな事業を行っています。

 

 

 

A、B、Cは、広域連合を構成することになりました。

 

すると、この広域連合の中で、

 

消防・水道・介護保険については3市町村一緒にやりましょう、

 

と複数の事業(その範囲は広域連合内で自由に決められます)

 

を束ねて行うことができるんです。

 

 

 

それに対して、一部事務組合は、

 

消防なら消防、水道なら水道、介護保険なら介護保険という風に

 

一事業ずつ設置するものです。

 

広域連合なら、構成する市町村の組み合わせは固定されますが、

 

一部事務組合なら事業ごとに、異なった市町村との組み合わせを

 

つくろうと思ったらつくれるわけですね。

 

 

 

わたしは、埼玉県のふじみ野市の出身なんですが

 

ふじみ野市も、消防などは単独で行っていなくて

 

近隣の富士見市や三芳町と

 

「東入間地区消防組合」っていうのを設置していました。

 

(たぶん、今でもそうだと思うんですけど・・・)

 

これは、まさに一部事務組合ってことになるわけです。

 

 

 

要介護認定等の広域的実施、ってことで動画もやってます。