国語の苦手な帰国生が、新学年でやっておくべきこと(上級編) | バンコクから帰国受験で合格する進学塾

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目標と実力を高める進学塾 MIC:松尾 吉久

こんにちは、バンコク帰国子女専門塾 MIC の松尾です。

 

国語で高得点をとるために必要な力は、「読む力」「解く力」「書く力」の3つです。

 

中級編では「語彙」「知識」のアウトプット、「使える言葉」の数を増やすことの重要性をお伝えしましたが、上級編では、説明的文章の要旨のとらえ方についてお伝えします。

 

説明的文章で要旨をとらえるためには、「話題の確認」「対比構造の確認」「結論」の確認の3つを反復し、定着させると良いです。

 

話題の確認

 

説明的文章で要旨をとらえるためには、まず「話題の確認」が必要です。話題とは、その文章が何について書かれているかということです。基本的には最初と最後の段落に繰り返し述べられていることであることが多いです。

 

また、話題を説明する場合に「~について」「~とは」などの説明表現や「~だろうか」などの問題提起の形で表現されます。このような表現が、最初の段落にある場合は、それが話題である可能性が高いです。

 

対比構造の確認

 

説明的文章は、「二項対立」で表現されることが多いです。「二項対立」とは「過去と現在」「日本と海外」など対立する二つの項目のことです。対比構造でとらえることで、文章を理解しやすくなる場合があります。

 

最初の段階では、「プラスとマイナス」など大まかな対比から始めると、取り組みやすくなります。

 

結論の確認

 

続いて、結論の確認についてお伝えします。基本的には、文章の最後の段落にあることがほとんどです。結論が述べられている部分によって「頭括型」「尾括型」「総括型」などの分類がありますが、入試問題では「尾括型」がほとんどです。

 

また、結論が書かれる部分は「つまり、このように」などまとめの言葉で始まることが多いので、表現に注意するだけでも結論をさがしやすくなります。

 

要旨を確認する練習

 

このような要旨の確認をお子さんが一人で自発的におこなうことは、まずありません。そこで、お子さんが問題の文章を読み終わった後に、「話題は何か」「対比構造は何か」「結論は何か」を確認すると良いです。

 

最初の段階では、口頭で話題だけ確認するなどでもかまいません。慣れてくるにしたがって、確認の項目を増やし、文章としてまとめる練習まですすめると、記述の練習にもなります。

 

MICでは、帰国生の多くが苦手にしがちな国語を効果的に学習するためのカリキュラムに沿って学習を進めています。

 

国語は、他の教科と違い明確な解放がわかりにくいため、「勉強をしても成績が上がらない」と思われがちですが、そうではありません。

 

学年、国語の習熟段階において必要なことを意識し、学習を進めることで着実に成績を向上させることのできる教科です。ぜひ本日の内容を参考にしてみてください。