おはようございます、大阪の俳優みぶ真也です。
ラーメンに続いて今日はうどんのお話。
以前、神戸出身の先輩俳優が東京の番組で
「東京のうどんはまずい」
と言って問題になりましたが、確かに東京で最初にうどんを食べた時は塩辛くて参りました。
これには理由があって、元来、東京には雪国から働きに来た人が多く、保存食として漬物などを食べる週間から味付けに塩分が多くなる。
うどんの出汁も必然的に濃い味付けになったようです。
「関西でうどんを食べるとつゆの色が薄くて心もとないから醤油をかけることにしてる」
という人もいました。
温暖な関西では、昆布だしなどでゆるく味付けたものが主流になり、薄味は濃く出来るが、濃い味は薄くならないということで、東京のうどんはまずい発言になったのでしょう。
ぼくは関東風のうどんは月見や天玉など、生卵入のものが好きです。
味は文化であり、料理は芸術ですから、どっちが良いとは決められないもの。
あくまで好みの問題です。
関西はウスターソース、関東はとんかつソースが主流ですが、大阪育ちのぼくは子供の頃からとんかつソースの方が好きでした。
ところで、関東風関西風の味の境目は愛知県豊橋市だと言われます。
ぼくはここにも住んでいたことがあるのですが、関東風が食べたくなると隣の浜松にまで出かけたものです。
不思議なことに、関東のおでんを関西では「関東煮(かんとうだき)」と呼びます。
しかし、そもそもおでんは関西から関東に渡った食べ物らしいのです。
味付けも関西と関東では異なり、さらに中間の名古屋では八丁味噌をつけて食べます。
関西風の味付けをする店が東京に出店し
「関西風関東煮はじめました」
と、看板をあげたこともあったそうです(笑)
この哲学的名称は「カント煮」と呼んでいいでしょうね。