ここ数年、人気漫画家・西原理恵子の作品が、すごい勢いで実写映像化されています。テレビアニメが放送中の「毎日かあさん」が今月から公開になるのを筆頭に、2003年に「ぼくんち」、2009年に「女の子ものがたり」「いけちゃんとぼく」、2010年に「パーマネント野ばら」、ドラマでも「崖っぷちのエリー ~」等、本数ではそう感じないかもしれませんが、それらが1人の著作物によるものと考えると、やはり多い。
ですが、「パーマネント野ばら」で興収3億円を記録したものの、あとの作品は1億円前後と、興収的な面からすると、ヒットという言葉からはほど遠いと言えます。また、「崖っぷちのエリー~」も視聴率が10%を越えることはなく、9話で打ち切りとなってしまいました。このような状況にもかかわらず、なぜ西原理恵子原作は続々と映像化され、人気のある原作なのにヒットしないのでしょうか。
関係者によると、「最近は、どの映画会社も原作ありきで、原作の映画化権を取得するのが難しくなってきています。それゆえ、原作の青田買いではありませんが、様々なことを見極める前に、この原作者の作品だったら、とりあえず権利だけは手に入れるという風潮があります。それらすべてが映画化されるかは、映画会社次第になるのですが、原作の早期映画化権取得が、こうやって作品が続く背景のひとつにあるかもしれませんね。」
また、「原作のファン層と、映画へ行く層が合っていないからだと思いますよ。『ぼくんち』はビッグコミックスピリッツ、『いけちゃんとぼく』は野性時代、「パーマネント野ばら」は新潮45と、これらの本は、基本的に男性読者がメイン。で、映画はというと、女性がターゲット。そうなってしまうと、いくら人気のある原作でもヒットは厳しいですよ。そもそもが違うんですから」と語ります。
今月5日から公開される「毎日かあさん」は、小泉今日子・永瀬正敏元夫婦で出演するということで話題を集めていますが、どんな結果になるのでしょうか。