「ふたりには私の知らない歴史がたくさんあって

血は繋がってなくても

本当の家族みたいな

もしかしたらそれ以上の

絆みたいなものが あるんだろうな」

 

 

ふたりで恋をする理由1巻

ひろちひろ・マーガレットコミックス

(マーガレット掲載)

 

 

★あらすじ★

電車の中で老人に席を譲ったところ怒鳴られ立ちすくむうらら。

そこに現れスマートに老人をなだめ、うららを助けてくれた愛慈。

うららは一瞬で恋に落ちる。

その愛慈が同じ学校の人だとわかり「運命だ!」と思うも、

同じクラスの愛慈の幼馴染・御園くんがうららに壁ドン。

「あんたに愛慈くんは渡さない」

意外なところから恋のライバルが現れ、困惑するうららだが…?

 

「瞬間グラデーション」でまぶしい恋愛を書き上げたひろちひろの、不思議なベクトルが交錯する青春ストーリー。

 

 

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瞬間グラデーション、すごくいい作品でした。

絵も感覚もすべてが新鮮。それでいてゆったりとした作風。

終わってから「きっと今度は長編になるだろう」と思ってたのですよ。一回目と二回目は漫画喫茶で読んだのですがたしかなまんぞく。単行本待ってました!

 

前作も男子見てるだけできれいで満足していたんですが、

今回はそれが最初から2人。

それでいて、主人公もピュアでかわいらしくて見ているだけで癒されるんですよね。

 

 

お人よしで人が困っていたら何でもしてしまって、でも割をくうことが多い主人公・安堂うらら。

助けてもらったイケメンにもう一度会えたら運命だな…と思っていたら同じ学校の先輩「岡庭愛慈」だった。これは突撃するしかない!と思っていたら、同じクラスの美少年「美園純」に阻止される。

愛慈に近づこうとすると睨んでくるし、「先生が呼んでる」などと嘘をついて邪魔するのです。

 

昔読んだ槙ようこ先生の「私はバンビ」みたいだなーと思ったんですが、美園くんは愛慈が好き、というわけではなく

「愛慈は優しくてなんでもしてしまうから、そのせいで振り回されて傷つくことが多かった、だから守る」的な感じです。

愛慈くん、誰にでもやさしくてさっぱりした性格でイケメンなので学校でも大人気で告られること多数だった模様…

しかしうららは中学の時お人よしが災いして好きだった人を友達に譲ってしまった。

「すきな気持ちを押し殺してなかったことにしてしまった、だから今度は大事にするんだ」と美園くんに宣言するのです。

 

今まで愛慈くんに近づいてきた女子と様子が違う、そして冷たく言い切ったのにあきらめない。美園くんは動揺してしまいます。

そしてなぜか愛慈くんの誘いで美園くんちに行き、鍋パーティーすることに。

うららは「一人暮らし」だという美園くんの家で、家族に挨拶もできず困っていたのですが、ふと仏壇を見つけ線香をあげます。そのきれいなお参りのしぐさに、美園くんはしばらく見入ってしまうのです。

(美園くんは中学までおばあちゃんと二人暮らし。おばあちゃんは亡くなっている)

 

これは、もう「確定」なんだろうなと思いました。その後もいろいろ、うららと美園くんが「事故」を起こすし出番的にも彼の方が多いですし。だんだんうららの一挙一動に美園くんがおかしなリアクションを取るようになります。そこがまた、ええんじゃ。

 

一方で「誰にでもなんでもしてしまう」愛慈くんはうららに

「俺はきみが思っているようなやつじゃない」というのです。

美園くんがああなった「深い理由」があるのでしょう。おそらくいずれ原因となった人物も現れると思います。

うららのお人よしはナチュラルなものに加え、仏壇にお参りをするような子なので育ちによるものだろうなと思うんですが

愛慈のやさしさはかなりさびしいものだろうな。

 

愛慈くんは大人の余裕がありすぎてうららとは釣り合わないでしょうね。まだ子供っぽくてうららに牙をむきながら、でも不器用な美少年・美園くんを注視していきたいと思います。

うららと愛慈くんがうまくいきそうなとこをモヤモヤしながら見ていてほしい(そういうの好物です)。

 

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