長くなってしまった戦争の話も、今回で一区切りつけます。
最初に断っておきますと、私がしている日本軍部への批判は主に上層部に対してです。
現場で命をかけている人たちではありません。
大きな意思決定をしていたような人たちに対してです。
「神国日本に敗北はない。」
「最後は神風が吹く」
など恐れ多くも神道や天皇を悪用した軍部は、カルトよろしく現実を見ることができませんでした。
国民全体を巻き込み支配するためには、強烈な国家統一主義を実現し、国民が逆らいにくい天皇や神道を利用するのが都合がよかったのでしょう。
そして異常な精神主義に傾倒していきます。
その例をいくつか紹介します。
例えば当時兵士が使っていた銃。
世界の動きはより威力の大きい7.7ミリ口径になっていたのに、日本軍部は明治38年に製造された旧式の6.5ミリの「38式歩兵銃」にこだわり続けます。
それどころか銃より軍刀を重視するような雰囲気まであったそうです。
銃はあくまで自決用などと言って。
しかし太平洋戦争に突入する前、こんな事が通用しないとやっと悟った軍部は慌てて7.7ミリ口径を量産しますが、戦場で多く使っている38式歩兵銃と弾の互換性がなく使えないという事態に。
このあたりも、現実を見ず雰囲気に飲まれる姿がよくわかります。
急遽、女性や子供に竹やりを持たせ、
「アメリカ軍が上陸してきたら神風が吹くから」
と出まかせを言い、「一人一殺」で国を守れと教える。
戦争であり相手は敵とは言え、訓練も受けてない一般人にこんな強要するなんてムチャクチャです。
当たり前の話ですが、人を殺す事に抵抗がある人なんていっぱいいるでしょう。
戦後もトラウマになると思います。
「八木アンテナ」をご存じでしょうか。
世界で初めて電波受信アンテナを発明したのは日本人でした。
この「レーダーに使えるアンテナ」は日本で特許申請され、国内外の学会で発表され、実用化の研究も進められていたのに軍は無視。
「そんなものいらん。大和魂があれば鬼畜米英など一息だ!」
で終わりです。
逆に欧米はこの発明を見逃さない。
八木アンテナを使い、日本軍の動きを把握。
夜間の戦闘ではレーダーの威力は絶大で、目視しか出来ない日本の戦闘機は次々と落とされていきます。
(泣けてきます…)
こんなバカな日本軍部につきあわされて命を失った兵士が気の毒すぎます。
日本軍が八木アンテナを使っていない事を知った米英軍は驚き呆れたそうです。
海軍は海軍で、すでに戦闘機の時代に突入していたにも関わらず、明治に戻ったような大鑑巨砲主義に縛られていました。
当時も今も日本人っていうのは、技術・根性・勤勉さは他国がビビるほど優れているのですが、外交的なかけひき・ドライな分析・大きな視点で見る能力に関しては他国が戸惑うほど苦手と言えるのかもしれません。
とまあ他にもいろいろあるでしょうが…。
ただし…。
物事にはどんなものにも、いい面と悪い面があります。
日本がした戦争にしても、当時アジアの国々は軒並み、白人による植民地支配を受けていました。
それはそれはひどい境遇だったと聞きます。
それが戦後、日本が大いに傷つきながら戦ったことで、結果的に白人をアジアから追い払う事が出来たのは事実。
アジアの国々は自分で欧米の支配をはねのける戦力や気力がなかったので、結果的にですが、代わりに日本が戦ったとも言えます。
日本は基本的にはアジアのためというよりも、自分を守るため、資源の確保のためにした事だと思いますが、それでもアジアの国々の利益に大いに貢献したのも事実。
末端の兵士や国民はアジアのためと信じていたのも事実。
日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦までに力をつけて来たアジアの日本という国をアメリカなどは脅威に感じていて、「つぶしておかなくては!」と言う魂胆から日本を戦争に追い込んだという話をよく聞きます。
日本は否応もなく、身を守らざるを得なかった部分もあります。
日本も明治以降、いろいろ選択を誤ったポイントをあったんだとは思いますが、ただ当時は、弱いというだけで支配され植民地にされ、ひどい扱いを強いられる時代でした。
基本的に悪いのはやはり、他の人種を見下し支配していた白人国家であり、いつも彼らが争いのタネを撒いているという印象を拭いきれません。
念の為に言いますが、「白人である」という属性だけで個人の人間を批判するのは間違いです。
それだと単なる差別なので。
しかし国家という単位になり歴史を見ると、大まかに私が書いてきたような事は言えると思います。
こんな連中を相手にしてたと思うと、少々ひどい日本軍部もあまり責めては気の毒にも思えてきますが。
戦争について語ろうとすると、人種、宗教、歴史、倫理、文化などポイントが多岐に渡り、複雑な迷路を一気に頭で理解する事が難しいとつくづく今回思いました。
本質的には同意見の人でも、ポイントがズレて話すと全く逆の意見に感じられるような事もありそうです。
私も正直、まだ勉強し始めたばかりの身でありながら、一連の戦争関連の事を書くのにかなり疲れました。
何度も言いますが、私の現状の知識ではまだ詰めの甘い部分もあると思います。
今後も機会を見つけて勉強していけたらと思っています。
一連の戦争関係の話をアップしたのは、私が勉強した内容を忘れないためでもありました。
最初に断っておきますと、私がしている日本軍部への批判は主に上層部に対してです。
現場で命をかけている人たちではありません。
大きな意思決定をしていたような人たちに対してです。
「神国日本に敗北はない。」
「最後は神風が吹く」
など恐れ多くも神道や天皇を悪用した軍部は、カルトよろしく現実を見ることができませんでした。
国民全体を巻き込み支配するためには、強烈な国家統一主義を実現し、国民が逆らいにくい天皇や神道を利用するのが都合がよかったのでしょう。
そして異常な精神主義に傾倒していきます。
その例をいくつか紹介します。
例えば当時兵士が使っていた銃。
世界の動きはより威力の大きい7.7ミリ口径になっていたのに、日本軍部は明治38年に製造された旧式の6.5ミリの「38式歩兵銃」にこだわり続けます。
それどころか銃より軍刀を重視するような雰囲気まであったそうです。
銃はあくまで自決用などと言って。
しかし太平洋戦争に突入する前、こんな事が通用しないとやっと悟った軍部は慌てて7.7ミリ口径を量産しますが、戦場で多く使っている38式歩兵銃と弾の互換性がなく使えないという事態に。
このあたりも、現実を見ず雰囲気に飲まれる姿がよくわかります。
急遽、女性や子供に竹やりを持たせ、
「アメリカ軍が上陸してきたら神風が吹くから」
と出まかせを言い、「一人一殺」で国を守れと教える。
戦争であり相手は敵とは言え、訓練も受けてない一般人にこんな強要するなんてムチャクチャです。
当たり前の話ですが、人を殺す事に抵抗がある人なんていっぱいいるでしょう。
戦後もトラウマになると思います。
「八木アンテナ」をご存じでしょうか。
世界で初めて電波受信アンテナを発明したのは日本人でした。
この「レーダーに使えるアンテナ」は日本で特許申請され、国内外の学会で発表され、実用化の研究も進められていたのに軍は無視。
「そんなものいらん。大和魂があれば鬼畜米英など一息だ!」
で終わりです。
逆に欧米はこの発明を見逃さない。
八木アンテナを使い、日本軍の動きを把握。
夜間の戦闘ではレーダーの威力は絶大で、目視しか出来ない日本の戦闘機は次々と落とされていきます。
(泣けてきます…)
こんなバカな日本軍部につきあわされて命を失った兵士が気の毒すぎます。
日本軍が八木アンテナを使っていない事を知った米英軍は驚き呆れたそうです。
海軍は海軍で、すでに戦闘機の時代に突入していたにも関わらず、明治に戻ったような大鑑巨砲主義に縛られていました。
当時も今も日本人っていうのは、技術・根性・勤勉さは他国がビビるほど優れているのですが、外交的なかけひき・ドライな分析・大きな視点で見る能力に関しては他国が戸惑うほど苦手と言えるのかもしれません。
とまあ他にもいろいろあるでしょうが…。
ただし…。
物事にはどんなものにも、いい面と悪い面があります。
日本がした戦争にしても、当時アジアの国々は軒並み、白人による植民地支配を受けていました。
それはそれはひどい境遇だったと聞きます。
それが戦後、日本が大いに傷つきながら戦ったことで、結果的に白人をアジアから追い払う事が出来たのは事実。
アジアの国々は自分で欧米の支配をはねのける戦力や気力がなかったので、結果的にですが、代わりに日本が戦ったとも言えます。
日本は基本的にはアジアのためというよりも、自分を守るため、資源の確保のためにした事だと思いますが、それでもアジアの国々の利益に大いに貢献したのも事実。
末端の兵士や国民はアジアのためと信じていたのも事実。
日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦までに力をつけて来たアジアの日本という国をアメリカなどは脅威に感じていて、「つぶしておかなくては!」と言う魂胆から日本を戦争に追い込んだという話をよく聞きます。
日本は否応もなく、身を守らざるを得なかった部分もあります。
日本も明治以降、いろいろ選択を誤ったポイントをあったんだとは思いますが、ただ当時は、弱いというだけで支配され植民地にされ、ひどい扱いを強いられる時代でした。
基本的に悪いのはやはり、他の人種を見下し支配していた白人国家であり、いつも彼らが争いのタネを撒いているという印象を拭いきれません。
念の為に言いますが、「白人である」という属性だけで個人の人間を批判するのは間違いです。
それだと単なる差別なので。
しかし国家という単位になり歴史を見ると、大まかに私が書いてきたような事は言えると思います。
こんな連中を相手にしてたと思うと、少々ひどい日本軍部もあまり責めては気の毒にも思えてきますが。
戦争について語ろうとすると、人種、宗教、歴史、倫理、文化などポイントが多岐に渡り、複雑な迷路を一気に頭で理解する事が難しいとつくづく今回思いました。
本質的には同意見の人でも、ポイントがズレて話すと全く逆の意見に感じられるような事もありそうです。
私も正直、まだ勉強し始めたばかりの身でありながら、一連の戦争関連の事を書くのにかなり疲れました。
何度も言いますが、私の現状の知識ではまだ詰めの甘い部分もあると思います。
今後も機会を見つけて勉強していけたらと思っています。
一連の戦争関係の話をアップしたのは、私が勉強した内容を忘れないためでもありました。