地球から最も近い天体、月。
生まれたその瞬間に月が
位置していた星座が示すのは、
最も馴染み深い自分の性質。
それが「本当の自分」
なのだと思い込む。
でも、月は太陽光を反射するだけ。
太陽のマネをすることしかできない。
月が支配するのは7歳までであり、
確かに子どもの頃は、月星座が
意味することが得意だったりする。
でも、その先その才能が
伸びて行くことはない。
▼この記事は音声でも配信してます！
私の月星座は「うお座」。
うお座の性質は、信じること。
目に見えない世界を信じる。
世界はひとつであると信じる。
見知らぬ他人のことも信じる。
神秘的な陶酔の世界。
それがつまり私には無い。
無いからこそ憧れる。
無いからこそ追い求める。
そして、そうなれなくて挫折する。
月星座の呪縛から抜け出す方法を
前回はお話ししました。
今日は、月星座がまやかしならば、
何を目指していけばいいの？
というお話です。
それは、おそらくお察しの通り
「太陽星座」が意味するもの。
一般的な星占いは太陽星座だよね。
自分が生まれたその瞬間に、
太陽がどの星座に位置していたか。
でも、この一般的な星占いが
「なんだかしっくり来ない」
という人も多いみたいだ。
それには理由がある。
太陽星座の性質は、
生まれながらに備わっている
ものではないから、なんだ。
太陽星座は、成長と共に
獲得していく性質なんだ。
一般的な太陽星座の性質が
しっくり来ないという人でも、
月星座の占いは外れないという。
最初に与えられた自己イメージ。
それはとても親しみ深いもの。
でも大人になってから月星座の性質を
使おうしてもチグハグになってしまう。
たとえば月てんびん座の人は、
自分はハイセンスだと思ってる。
でも本当は、おしゃれが苦痛。
私の太陽星座は「かに座」。
子どもの頃、かに座の星占いが
全然しっくり来なかった。
母性？おかん？家庭的？
はぁ？って感じでした。
でも30才を過ぎてから、
なるほど、自分は確かに
かに座だと感じるようになった。
私は、守る者がある
ときに力を発揮する。
仕事の仲間、後輩、友人、
そしてパートナー。
大切な人がバカにされたら
烈火のごとく怒り散らすし、
全力で守りたいと思う。
親しくない他人に興味はないが、
仲間のためなら命さえ惜しまない。
そういうクソ熱い蟹座心が、
私の中には確かにある。
それは成長し人と関わる中で
後天的に芽生え始めたものだ。
私はうお座の性質に憧れる。
スピリチュアル的な能力や、
弱者を助けようとする慈悲に。
でも、それにとらわれている限り、
幼稚で無力な自分から抜けられない。
私が伸ばしていくべきは、
かに座的な性質なんだ。
かに座はその甲羅で
大切な人たちを守り、
安心できる場をつくる。
甲羅が小さく固いうちは、
かに座としてはまだ未熟。
守れる人も少なくて頑固だ。
自分の殻を巨大化させて、
守りたい人を増やしていく。
そして柔和に、柔軟に。
やわらかくて美味しい、
ソフトシェルクラブになる。
みんなの「おかん」だね。
▲ラピュタの「ドーラ」みたいな感じ？
遠くで苦しむ誰かを救ったり、
社会問題を解決したりすることは、
私にはたぶんうまくできない。
それができる人が世界にいる
ことを願うことしかできない。
そうじゃなくって、
好きだと思える仲間になら、
喜んで自分を差し出せる。
心から仲間と思える輪を広げること。
助けになれる力強い自分であること。
それがこれからの私が目指していくもの。
自分の月星座についてもっとくわしく
知りたい場合はマドモアゼル・愛先生の
『月の教科書』がおすすめです。ぜひ！
みあんご！
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