再飲酒が始まってから、一週間が過ぎた。
一か月以上の断酒はこれで三度目になるが、長期断酒の後に再び飲み始めると、なぜか以前より酒量が増えてしまう。今回も例外ではない。

酔っている実感がなかなか得られず、気づけば次々と酒を追加してしまう。
結果として、以前以上に深く飲み込まれていく。

そして、また断酒を始めることになる。
だが、序盤のあの苦しさは、何度経験しても変わらない。
「あの日々がまた始まるのか」と思うと、正直うんざりする。

なぜ、同じことを繰り返してしまうのか。
アルコールとは一体何なのか。
この苦しみを味わう人と、そうでない人の違いは何なのか。

毎晩、適量を楽しめる人がいる。
羨ましいと思うが、そういう人は世界にどれほどいるのだろうか。
考え始めると、疑問は尽きない。

私は五十代半ばになった。
そして今、酒によって引き起こされた問題をいくつも抱えている。

多額の借金。
個人再生のため弁護士に依頼しているが、費用の積立が進まず、委任契約の解任を示唆されている。

さらに、申告していない借入もある。
そして、誰にも言えないまま新たな借入も重ねてしまった。

いずれ問題が表面化し、解任されるだろうとは思っていた。
しかし、その時期は思ったよりも早く訪れそうだ。

もし解任されれば、債権者からの督促は再開し、給与の差押えに至る可能性も高い。
状況は、確実に行き詰まりつつある。

そんな中、気になる出来事があった。

毎朝の通勤時、ポケットに数珠を入れ、念仏を唱えながら指で繰る――いわゆる「数珠繰り」を続けていた。
その数珠の紐が、一週間前に突然切れ、玉がバラバラに散ってしまった。

嫌な予感がした。
そして、その日を境に再飲酒が始まった。

さらに昨日、弁護士からの解任予告。

すべてが、どこかで繋がっているように感じてしまう。

偶然なのか、それとも必然なのか。
答えはわからない。

ただ一つ言えるのは――
このままでは、確実に崩れていくということだ。

だからこそ、もう一度立て直さなければならない。

ここが、本当の「最終章」である。