借り物。
以下、抜粋。
「決闘だ。グノー大佐だ。-わかってる、おまえが悪いんじゃない、こんな決闘にのせられるブーメラン戦士じゃないからな。おだてられようが無表情、けなされようが無表情、けなされようが無関心、泣きつかれようが冷酷、脅されようが冷徹、そんな戦士たちの答えは聞かずとも知れてる。『関係ないね』さ。しかしクーリィ准将はブーメラン戦士じゃない」
「煙幕弾でも持っていくかい。なに色がいい。七色そろえて用意できるぞ」
「憂鬱になってきた」
「ブルーね」
「自分が東洋的だと意識したことはないな。フェアリイ的な考えだろう。ここにいるとそんな気になる。地球は人間のものじゃない。実感さ。少なくとも俺のものじゃない」
「あまり意識したことがないんだ、ぼくも。中尉が東洋人であることを自覚していないのと同じように。でも異民族の目から見ればやっぱり違うんだ。そう、祖父は口ぐせのように言っていた、みんなで一緒に食べよう、一人だけ腹をいっぱいにするやつは仲間じゃないってね。腹に入れたものだけが自分のもの、口をつけていないのはみんなのもの、まだ狩られてない獲物はだれのものでもないというわけなんだ」
「その理屈でいくとやはり地球は人間のものじゃないな。地球は呑み込むには大きすぎる」