小児科の看護師になりたい | 神経芽腫の娘のこと

神経芽腫の娘のこと

2017年12月3歳9ヶ月、小児がん神経芽腫と診断され、再発を繰り返しながらも懸命に生きた証、治療や娘との大切な時間をどう過ごしたか、それからの事、子どもを亡くした母親の気持ちを綴っています。2023年2月14日永眠。アメンバー申請の際は自己紹介メッセージをお願いします


娘の大親友のUちゃん。



お名前は、「うららちゃん」と言います。
(お母さんから名前公表許可もらいました)



以前も書きましたが、



娘と同じ病院で4日後に産まれ、その時はお互い知らない存在でした。



1歳半を過ぎた頃だったかな。



2人は出会いました。



偶然にも、うちの斜め前に引っ越してきました。

(ちなみに、うららちゃんのお母さんとは高校時代の後輩)↓



娘は、入退院を繰り返していて、幼稚園は全く行けませんでした。




だけど、小学校入学のタイミングは、治療を終えて、退院していました。




集団生活が未経験な娘。




体力的にもみんなと同じようにいきません。




それに加えて、この時、新型コロナという未知のウイルスが世界中で蔓延していました。




病弱児としては、不安要素がいっぱいでした。




地元の学校のご配慮で、うららちゃんとは同じクラスにしてもらいました。




うららちゃんは、いつも娘のサポートをしてくれていました。




手を繋いで歩いてくれたり、時にはランドセルを持ってくれたり。




支度や行動がスローペースな娘のそばにずっと付いていてくれて、助けてくれていました。




私も、そんなうららちゃんの存在に、感謝と安心感を持っていました。




それは、病状が進んでしまった、終末期の時も。




しーちゃん、しんどくない?




水飲む?




何か取ろうか?




と、いつも、声を掛けてくれていました。




フェントステープの貼り替えの時間になると、




『シール貼り替えた?』




と、確認してくれていました。




導尿のタイミングには、




『みんな、あっち行くよ!』




と、みんなに声を掛けてくれて、




導尿が終わるまで、みんな部屋を覗いたりしないように見張ってくれていたことも。




お出掛けの時は、車から降りる際、娘がいつも乗っているバギーをすぐに降ろしてくれて、




セッティングしてくれ、




私が娘を抱きかかえて、




うららちゃんが後ろでバギーが動かないように支えてくれていました。

 



車に乗り込む時も、私が娘を抱きかかえ、チャイルドシートに乗せ、




その間に、うららちゃんがバギーを畳んで車に乗せてくれる。




駐車場では車椅子優先の場所をすぐ探してくれていました。




とても良い連携プレーでした。




私も助かったし、すごく頼りになりました。




娘も次第に、うららちゃんの優しさを感じとり、




心を開いて、安心しているように見えました。




いや、安心していたね。




娘にとって、しおり会メンバーの中で、




安心する存在は、(お兄ちゃんを抜いて)うららちゃんが第1位と言っていましたから。




うららちゃんは、きっと、使命感が強いんだろうな。




そんな、うららちゃんですが、タイトルにあったように、




将来の夢は、




「小児科の看護師」に決めたようです。




うんうん。向いてる気がする。




うららちゃんのおばあちゃんも看護師さんです。




そんなおばあちゃんに似たのでしょうか。




責任感が強くて、すぐに気が付く。




自由研究では、「AEDはどこに置いているか」というのを調べたそう。




そして、私に、AEDはこんな所やあんな所に置いてあるんだよ。




と、教えてくれ、




一緒にお出掛けする時も、あ、ここにAEDある!




とよく話していました。




そして、そんな責任感の強いうららちゃん。




『しーちゃんが頑張ってた母子センターで働きたい!』と言ってるそうです。




今から頑張る!と。




嬉しいですね。




そして、『耳が聞こえない患者さんもいると思うから、手話も習いたい。』




と言い出しているみたいです。




9歳で将来の目標ができて、立派です。




目標はこの先変わるかもしれませんが、




その気持ちを純粋に応援してあげたいですね。




頑張り過ぎず、頑張ってほしいです。




私にも懐いてくれる、うららちゃん。




特に用もないのに、ふらっと我が家に遊びに来てくれては、私とずっと喋っています。




他愛もない会話を永遠に。笑




だからこそ、私も我が子のように接しています。

(あれ?お互い友達感覚なのかな?)




そして、そんな、うららちゃんは、クレヨンしんちゃんをこよなく愛しています。

(ギャップ…笑)




絵も上手です。












今度は史織が恩返しする番。




うららちゃんのこと、ずっと見守って応援してるからね。





うららちゃんの紹介でした。