ジャムおじさんのパン工場 | 神経芽腫の娘のこと

神経芽腫の娘のこと

2017年12月3歳9ヶ月、小児がん神経芽腫と診断され、再発を繰り返しながらも懸命に生きた証、治療や娘との大切な時間をどう過ごしたか、それからの事、子どもを亡くした母親の気持ちを綴っています。2023年2月14日永眠。アメンバー申請の際は自己紹介メッセージをお願いします


2022年10月



久しぶりの一時退院。





鼻血も出ていましたが、丸一日出ないという日もあり、





ゆっくりながら、粘膜炎は回復に向かってると思いながら過ごしていましたが、





まだまだ本調子ではなく、





体が思うように動かず、座っている事が多く、





口数も少なく、無表情な時間が多く、元気がないように見え、





また、娘らしさがなくなった気がしました。





そんな中、突然娘は、





『アンパンマンのパンをまた買いに行きたい。』





と、言いました。





『この日なら行けそうだから行こう!』





と、日程を決め、行くことにしました。



5月に行ったばかりでしたが、





楽しかったのでしょうか。また行きたい気持ちになったようです。





どこかに行きたい。何かをしたい。





という、気持ちは大切なので、その気持ちを尊重してあげようと、向かいました。




到着すると、残念ながら、しょくぱんまんは売り切れていました。





ポップコーンを食べ、






ソフトクリームも食べました。





しかし、娘の表情は、やっぱり元気がないように思えました。





まだ口の中も完全に治ってなくて、食べにくそうで、





やっぱり口数も少なく、喋りにくそうにしていてました。





無理してるんじゃないかなぁ。





だけど、帰りの車の中では、





久しぶりに、娘が歌を歌いだしました。





歌う事は、娘の元気のバローメーターです。





少し気分が良くなったのかな。





最近娘は、大好きなYouTuberのフォーエイト48さんの、





『ロミエット』がお気に入りで、





ずっと歌っていました。


ジャムおじさんのパン工場のパンは、





可愛いくて、いつも食べるのが勿体無くなります。