運動会 | 神経芽腫の娘のこと

神経芽腫の娘のこと

2017年12月3歳9ヶ月、小児がん神経芽腫と診断され、再発を繰り返しながらも懸命に生きた証、治療や娘との大切な時間をどう過ごしたか、それからの事、子どもを亡くした母親の気持ちを綴っています。2023年2月14日永眠。アメンバー申請の際は自己紹介メッセージをお願いします


2022年10月



10日間の入院を終え、運動会当日。





お天気にも恵まれ、暑いぐらいの運動会日和でした。





娘は頑張って早起きし、ロピオンを入れ終え、





帰ろうとしていたら、





また鼻血。。





昨晩と違う方から出てきました。





また、なかなか止まりません。





片っ端にはまだ綿球を詰めているので、





流石に両鼻に入れるのは苦しいから嫌だ。と娘は言いました。





看護師さんが止血をしてくれ、その場は、なんとか止まったので、





帰る事にしました。





久しぶりに娘を抱っこすると、





半月以上、ちゃんとした食事を摂れていなかったから、





以前に増して、痩せ細っていました。。





帰ってもまた鼻血が出てしまい、





運動会中に鼻血が出たら嫌だから、もう両方詰めて行く。





と、娘は言い、両鼻に綿球を詰めて、その上からマスクをして、





苦しそうな中、運動会へ行く事にしました。





久しぶりの小学校。





教頭先生が、屋根のある本部の真横の一番前に、





娘の特等席を用意してくれていて、そこで見させてもらい、





母と妹に気が付いた息子は、嬉しそうに手を振っていました。





娘も2年前の1年生の時は、





ここで、みんなと一緒に、みんなと同じように、





運動会に参加出来ていたのになぁ。。




娘の学年の競技や演技を見ると、





色んな感情がまた巡りました。





本当なら、娘もここで一緒に踊っているはずなのに。。





悔しい。





だめだめ、考えていても仕方ない。





今は運動会に集中しよう。





娘は、お兄ちゃんやお友達をしっかり応援し、





そんなみんなの勇姿を目に焼き付けたと思います。



お兄ちゃんの赤組が優勝し、娘は喜んでいました。






幸い、運動会のあいだは、鼻血がダラダラと流れてくる事はありませんでした。





運動会、見に行けて本当に良かったね。





こうしてまた一つ、目標達成しました。