退院の準備 | 神経芽腫の娘のこと

神経芽腫の娘のこと

2017年12月3歳9ヶ月、小児がん神経芽腫と診断され、再発を繰り返しながらも懸命に生きた証、治療や娘との大切な時間をどう過ごしたか、それからの事、子どもを亡くした母親の気持ちを綴っています。2023年2月14日永眠。アメンバー申請の際は自己紹介メッセージをお願いします


2022年10月



もうすぐ息子の運動会を控えていました。





運動会を見に行きたい。と、娘は主治医に話していました。





息子も、母と妹が来てくれる事を楽しみにしていて、





その為に、今回は通院をやめて、入院して、しっかり治そう。と、頑張っていました。





昨年は、移植が終わってすぐのタイミングで運動会があり、





見に行く事ができませんでした。





しかし、有難い事に、地元の学校の先生が、





娘の為にzoomで運動会を繋げてくれました。





パソコンで見れただけでも十分満足でしたが、





やっぱり、見に行きたい。





その為に、今回の抗がん剤治療のスケジュールも調整してもらっていました。





お粥やうどんなら食べれるようになってきていて、





口の腫れもだいぶひいてきました。






主治医は、





『少しずつ食べれるようになっているから帰っても大丈夫だと思うけど、





家でもやっぱり水分補給が難しい。ってなったら、





すぐに戻ってきてね。





あとは、痛みが出てきて痛み止めが飲めない場合も。』





と、水分の他にも、痛みが出た時の事を主治医は懸念されていました。





運動会当日の、朝一で退院できるように、





抗生剤やアセリオなど、定時で入れていた物は前日で止め、





ロピオンとガスターは帰るギリギリに入れるようにしてくれました。





よし、これで帰る準備万端です。





明日は早起きだから、今日は早く寝ようね。





と、話している矢先、





大量の鼻血が。。





なかなか止まりません。





それをみて娘は不安になり、泣く。





泣くからか、余計に止まらない。





看護師さんを呼び、止血をしてもらい、鼻に綿球を詰めてもらい、





その日は寝る事にしました。





せっかく調子良く帰ろうとしていたのに、





早く寝ようとしていたのに、鼻血のせいで





寝るのも遅くなり、娘は不安な気持ちでいっぱいになってしまいました。





こんな状態で帰って、運動会なんて見にいけるのだろうか。




主治医は、鼻血は放射線の副作用だろうと言うけれど、





こんなに鼻血って頻回に出るものなのかな…





少し咳をしただけで出てくる。





しかもけっこうな量。





と、私までも不安になりました。