【マンガ感想】
『四季おりおりっ! 3巻 (稲城あさね)』
四季おりおりっ! (3) (IDコミックス 4コマKINGSぱれっとコミックス)
稲城 あさね 一迅社 2011-05-21 by G-Tools |
【あらすじ】
天然で実は総番長だった過去を持つ長女・春菜、文武両道で面倒見もいいが朴念仁な次女・夏希、明朗快活で能天気、元気いっぱいな三女・秋乃、小学生でありながら家事全般を担う四女・冬香、四季家4姉妹の織りなす歳時記系(?)4コマです!節分、雛祭り、衣替え、お盆、大晦日などの年中行事の中で見せる、姉妹の愛と絆と笑いの物語!!
4コママンガです。
温和な性格だけど元暴走族の総長であった長女・『春菜』、無口な完璧超人な次女・『夏希』、
おバカだけど天真爛漫な元気娘な三女・『秋乃』、家事全般を担う大食いな四女・『冬香』という4人の
日常を描くハートフルコメディー4コママンガ。
という設定の作品でして、三女・『秋乃』を主人公に、個性豊かな姉妹のやり取りや日常を
描いているハートフルコメディー4コマ作品です。
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ここからは、3巻の感想。
3巻では、2巻までと同様に4姉妹によるドタバタコメディー話が描かれつつも、ハロウィンイベントが
描かれたり、大みそかイベントが描かれたり、長女・『春菜』の高校時代の出来事が描かれたり、
三女・『秋乃』の美術館への遠足イベントが描かれたり、4姉妹で山にキャンプするイベントが
描かれたり、『夏希』と『秋乃』が通う高校の文化祭が描かれたりと多くの話が収録されております。
そんな3巻で面白かったのが、キャンプイベントかな。
このイベントは、4姉妹揃って、山へキャンプ(泊りがけ)をしにいくところから始まります。
山でキャンプということで、魚を釣りに行くイベントが起こったり、川で遊ぶイベントが起こったり、
食事(カレー)を作るイベントが起こったりしまして、キャンプを楽しむ4姉妹の姿が描かれていきます。
そして、話はキャンプ2日目に移ることとなりまして、ナント、事件が起こってしまいます。
このイベントは、三女・『秋乃』と四女・『冬香』の2人が、山へ虫を捕りにいくところから
始まりまして、その虫取りをしている最中に突然の雷を含む大雨が降り出してしまいます。
あまりの雷雨であったため、2人は近くの小さな洞穴に身を隠すことになりまして、
雨が弱くなるのを待つこととなりました。
幸いなことに、移動可能な程度に雨はすぐに弱くなりまして、早速、キャンプ場所に
移動しようと四女・『冬香』が提案します。 しかし、三女・『秋乃』は大雨が降ってきたときに足を
挫いてしまったようで、四女・『冬香』に自分を置いてキャンプ場へ助けを求めに行くように言います。
四女・『冬香』は、最初こそ一人で行くことに嫌がりましたが、『秋乃』の非常に上手い説得により、
一人でキャンプ場を目指して行くこととなりました。
一人で待つこととなった『秋乃』は、昔、同じように一人で助けを待つこととなったときの
ことを思い出します。 その時は、次女・『夏希』が見事に助けに来てくれたのですが・・・、
今回もまた、次女・『夏希』が助けに来てくれました(^^ゞ。
その後は、『秋乃』が『夏希』に背負われて、キャンプ場まで行くこととなります。
その途中に2人によるハートフルな会話が描かれておりまして、恐らく、多くの読者が
この2人のやり取りにホンワカな気持ちになったのではないかな~、と思います(^^ゞ。
もし、次巻があるならば、このイベントのように『夏希』が『秋乃』を助けるイベントが見たいですね。
・・・いや、逆に、『秋乃』が『夏希』を助けるイベントの方が読んでみたいかも。 こっちの方が、
変化球的で面白いかもしれないですね。
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【総評】
面白いです(^^ゞ。
上記では取り上げませんでしたが、文化祭関連のイベントも非常に面白かったです。
特に、文化祭の準備中に起こった『嵐山もみじ』と『秋乃』のやり取りは、この作品だからこそ
描けた素晴らしい話であったと思います(4コママンガであまり見たことが無いですね)。
ギャグあり、ハートフルな話ありの読みやすい内容の作品なので、多くの人にお薦めしたいです。
点数的には
92点
です。
では、ここまで。