【マンガ感想】
『エデンの東北 高校編 (深谷かほる)』
エデンの東北 高校編 (バンブーコミックス)
深谷 かほる 竹書房 2011-04-19 by G-Tools |
【あらすじ】
待望の最新刊! 深谷かほるの原点。70年代、東北の田舎町――、織田尚(たかし)、高校2年生。成績優秀、眉目秀麗、性格温厚、しかし、ままならない彼の青春――。「私達の高校時代にも織田くんのような男子がいたら、キラキラした思い出になっていたのになぁ…。」(森三中)
70年代の東北の田舎町を舞台とした青春漫画です。
主人公・『織田尚』は東北の田舎町に住む高校2年生。
成績優秀・性格温厚・眉目秀麗そして女生徒からモテモテという誰もが羨むスペックなのだが、
自分が好きな女の子は自分の大親友と付き合っているという状況。 他の女の子を好きにはなれず
モヤモヤとした日常が繰り返されていく・・・。
というような感じの作品でして、70年代の東北の田舎町を舞台に、学生たちの恋愛+学園生活を
描いていく青春系のストーリー漫画です。
主な展開としては、高スペックを持ちながらながらも恋愛面に関してなかなか上手くいかない主人公・
『織田尚』の青春な日々が描きつつも、『織田尚』のクラスメイトの人々にもスポットが当てられていき、
それぞれの悩みなどが描かれていくというような感じで進んでいきます。
(↑主人公・『織田尚』が好きなのは、『江口栄子』という明るい女の子)
そんな作品のメインとなるのが、主人公・『織田尚』の片思いストーリーですね。
まず、主人公・『織田尚』とは、成績優秀・性格温厚・眉目秀麗という完璧超人スキルを所有している
キャラクターでして、女性だけでなく男性からも絶大的な人気を誇っているキャラクターです。
そんな完璧超人にもどうにもならない問題がありまして、それが『江口栄子』に対する片思いです。
(↑しかし、その『江口栄子』は、主人公の大親友の『平野』のことが好きで、付き合うことに・・・)
『江口栄子』とは、主人公・『織田尚』とも仲の良い長髪の女生徒で、少しおっちょこちょいなところが
魅力的な明るい女の子です。 主人公・『織田尚』は、そんな女の子に惚れているわけですが、
残念なことにすでに付き合っている男子生徒がいるのです。 しかも、彼女と付き合っている
男子生徒は、ナント主人公・『織田尚』の幼馴染+無二の親友の『平野』という人物でありまして、
当然、主人公は内に秘めたる想いを隠し、この2人のことを祝福し続けることとなります。
個人的には、「彼女は他の男の子と付き合っているのだから、諦めてしまえば良いのに・・・」と
思ってしまいますが、主人公・『織田尚』にとって、『江口栄子』は諦めきれない存在であるようで、
2人を祝福しつつも、いまだに諦めきれない苦しい想いが所々に出てしまう『織田尚』の片思い話が
描かれていくこととなります。 これだけを書くと、報われない話が描かれ続けるのかと思われるかも
しれませんが、基本は、上記の画像のような冗談を言い合うことができる関係でありますし、
何よりも、『織田尚』自体、女性にモテモテで全然不幸に見えないため(笑)、笑いながら
読むことができるストーリー展開となっております。
もし、次巻があるならば、このままの雰囲気のまま『織田尚』の片思いストーリーを描きつつも、
各キャラクターの掘り下げるようなイベントが読んでいたいですね。 まあ、巻数表示がないので、
次巻の発売自体が無いのかもしれませんが・・・・。
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【総評】
『エデンの東北』という作品の外伝的な作品ですね。
ちょくちょく『エデンの東北』の主役キャラが出てきますが、特に本編には関わってこないので、
『エデンの東北』を知らなくても、単体で楽しめる作品であると思います。 まあ、舞台が70年代と
いうことで、作品としてのノリがかなり独特でして、結構、好き嫌いが分かれるかもしれませんね。
個人的には、この作品を目当てに雑誌を買うくらいにお気に入りですけど・・・。
点数的には
90点
です。
そういえば、『南條くん』関連の話が全然収録されていませんね。
個人的に、面白いエピソードがいくつかあったような記憶があるのでぜひとも次巻に期待したいです。
では、ここまで。