『カブのイサキ 2巻』の感想 | まんが栄養素

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【マンガ感想】

 

『カブのイサキ 2巻 (芦奈野ひとし)』

 

4063145867 カブのイサキ 2 (アフタヌーンKC)
講談社 2009-10-23

by G-Tools

 

 

【あらすじ】

ヒコーキ乗って、風まかせ。広い広いこの世界よりも、もっともっと広い空。名機“パイパー・スーパーカブ”に乗ったなら、目的地なんて二の次です!ちょっとフシギであったかい冒険のフライトに、いざご案内!どーゆーわけか?地面が10倍になった広大なこの世界では、ヒコーキが足代わり!イサキとカジカ、そしてシロさんのゆったり冒険生活にサヨリという新しい仲間(?)が加わって……!?

 

 

『ヨコハマ買い出し紀行』の作者による最新作。

 

理由は判らないが、地面が10倍になった広大な世界。

人々は、その広大な世界で暮らすために『アシ』として飛行機を使用して移動する。

主人公・イサキは、近所のシロさんから『ハイパー・スーパーカブ』という名の飛行機を借りて、

燃料のある限りに大空を・・・・・・・・・・・・・・世界を飛び続ける。

 

というようなストーリーの作品でして、前作・『ヨコハマ買い出し紀行』と同じような退廃した世界を舞台に、

そこでのんびりまったりと生きている人々の日常生活を描く作品です。

 

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ここからは、2巻の感想。

2巻では、1巻と同様に『イサキ』・『シロさん』・『カジカ』の3人によるのんびりとした話が描かれつつも、

書類とか貴重品を配って回る仕事をしている新キャラクター・『サヨリ』が登場してきました。

 

そんな2巻で面白かった話は、“城ヶ島”のお祭りイベントですね。

このお祭りイベントは、仮装した年頃の男女が飛行機を操って行うお祭りイベントの一つでして、

自分達が操る飛行機の“カギ”を、城ヶ島に特別に設置されている“的”に指すというシンプルなものです。

ただし、その“的”が予想以上に小さいため、操縦者の技術がかなり試される状況にあるようでして、

合計3回のチャレンジができるものの成功率はかなり低めであるようです。

(成功した場合はそのまま飛んで去っていくが、失敗した場合は飛行機を降りて正座する)

 
そんな祭りに、『イサキ』と『カジカ』の2人が選ばれまして、神様の仮装をしてチャレンジをしまして、

結果的には、すったもんだ色々ありつつもなんとか成功して、城ヶ島の人々に祝福ロケット砲撃を受け、

無事、『シロさん』が待つ“いつもの場所”に戻ることができました。 

 

で、

この話が面白くなるのはそのイベント後でして、『イサキ』と『カジカ』が操った飛行機の“カギ”の部分に

“的”が取れずに引っ付いたままの状態にあり、その“的”を壊してみると中から2組の銀のお守りが

入っていました。 その銀のお守りには、『健康』と『成功』と『縁結び』などの効用があるようでして、

その中でも『縁結び』の効用に対して『カジカ』は頬を赤らめつつ喜んでいる姿が印象的に描かれ、

改めて『カジカ』が『イサキ』のことを異性として意識している様子が描かれました。

 
個人的に、この『イサキ』を意識している『カジカ』の姿は非常に可愛らしくお気に入りでして、

このシーンを見て、『カジカ』のことを一気に好きになってしまいました(^^ゞ。
この話では無いですけど、本編では『サヨリ』という恋のライバルも登場してきていているので、

これからも『カジカ』の本編での活躍を期待したいですね。

 

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【総評】

ちょうど1年ぶりの最新刊です。

良い意味で安定的な出来でして、1巻が面白いと感じた方ならばハズレは無いと思います。

 

点数的には

85点

です。
 

 

では、ここまで。

 

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