【マンガ感想】
『Starting Over(スターティングオーバー) 1巻 (原作:大塚明、漫画:指田行弘)』
Starting Over(スターティング オーバー)1 (Flex Comix)
ソフトバンククリエイティブ 2009-09-12 by G-Tools |
【あらすじ】
プロ野球選手になって10年。未だ一軍と二軍を行ったり来たりの須藤一人(カズト)だったが、幼馴染みで高校時代のライバル・唐木がメジャーに挑戦するという知らせを受け、一念発起、ついに打撃が開眼する。しかし、"チームの若返りのため"と、フロントからは「来期の契約はない」と告げられる。失意のカズトは、その後、事故に遭い、目覚めた時、そこは高校のグラウンドだった――。タイムスリップして、プロの知識を持った高校球児になったカズトは、今度こそ野球選手としててっぺんを目指すと誓い……。
タイムスリップ系野球漫画です。
主人公・『須藤一人』は、プロ野球選手として10年間プレイしてきた選手である。
しかし、1軍には定着できず、1軍と2軍を行ったり来たりの生活を送っていた。
そんな彼に対して、球団側はチームの若返りを理由に、戦力外通告を言い渡す・・・。
失意の主人公・『須藤一人』は交通事故にあってしまい、目覚めたときにはナント高校生となっていた。
という感じで始まる話でして、1軍と2軍を行ったり来たりしていたプロ野球選手・『須藤一人』が、
交通事故にあったことで、高校生時代までタイムスリップをしてしまい、もう一度、
高校生から野球をやり直すという感じの作品であります。
そんな作品の注目点は、もちろんタイムスリップですね。
タイムスリップと言えば、私は『代紋TAKE2(木内一雅、渡辺潤)』という名作を最初に思い出します。
この作品も『代紋TAKE2(木内一雅、渡辺潤)』と同じように主人公がタイムスリップをしてしまい、
後悔だらけのこれまでの野球人生をもう一度、高校生時代からやり直すという感じで始まります。
1巻では、高校時代の大失敗を繰り返さないために、野球部を辞めてしまったキャッチャーとの和解や、
幼馴染で高校時代のライバルである『唐木』との対決が描かれまして、早くもタイムスリップする前とは
全く違う未来になっていっているようです。 今後は、この主人公がいかに成長していくのかを中心に、
10人しかいない『清和高校』がどのようにして甲子園を目指すような学校に変化させていくのかなどが
メインとして描かれていくことで、どんどん盛り上がっていく事になると思います。
とはいえ、残念ポイントもあります。
一番の残念ポイントはやはり主人公の性格ですね。
30歳から高校1年生にタイムスリップしたにもかかわらず、30歳らしい落ち着きは一切無く、
(恐らく高校時代と同じように)感情のままに行動し続ける姿は、魅力的とは言いがたいです(^^;。
個人的に、『代紋TAKE2』の主人公・『阿久津丈二』のような活躍を期待していただけに、
少し肩透かしをしてしまったのが本音だったりします。 まあ、まだ始まったばかりですし、
やんちゃな主人公をコントロールできそうな女性も登場しているので、今後、主人公の性格に
大きな変化が生まれたり、10年間もプロ野球選手として活躍していた経験を生かす展開が
描かれることになれば、面白くなっていくのだと思います。
とりあえず、1巻は様子見かな。
こちらに試し読み があるので、興味のある方はどうぞ。
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【総評】
タイムスリップ系の野球漫画です。
主人公の性格が唯我独尊というかやんちゃ系なので万人に受けるような作品ではありませんが、
世界観設定や周りのキャラクター達は魅力的なので、今後、期待できそうな新作だと思います。
とりあえず、2巻以降、どのように話が展開していくかが気になる作品です。
点数的には
84点
です。
では、ここまで。