『おいでませり 1巻』の感想 | まんが栄養素

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【マンガ感想】

 

『おいでませり 1巻 (大石まさる)』

 

4785931876 おいでませり 1 (ヤングキングコミックス)
大石 まさる
少年画報社 2009-06-29

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【あらすじ】

大穀倉地帯に佇む巨大な樹に寄り添い、人々が生活を営む街・だいだい町。宇宙の航路は、遙か彼方まで開かれ、異星文化が花開くこの町に引っ越して来たセリさんの「がんばらない」をモットーとした日常をどうぞ。大石まさるの描く新世界に、おいでませりッッ!!

 

 

大石まさる先生の最新作。

 

『頑張らない』をモットーとした主人公・『セリ』が“だいだい町”に引っ越してくる。

その“だいだい町”は少し不思議なところで、異星人が多く存在しており、異星文化が花開いている。

そんな“だいだい町”を舞台に、主人公・『セリ』と様々な人々たちの出会いが描かれていく・・・。

 

というような感じの作品でして、黙っていれば超美人だけど全然頑張らない主人公・『セリ』を中心に、

飼い猫の『ツナカン』、『セリ』が住む事になる家の隣の住人・『アマショク』、ブラウニーの『ウニ』などと、

様々な交流を持つ事で、彼女のまったりとした日常が描かれていく事になります。

 

この作品の注目点は、もちろん主人公・『セリ』ですね。

彼女は、黙っていれば超美人だけど『頑張らない』をモットーとしている女性でして、

特に定職に付くことなく、たまにバイトをして生活費を稼ぎ、あとはのんびり過ごしている自由人です。

そんな彼女の最大の特徴であり特技は、誰とでも仲良くなれるという能力を持っていることでして、

地球人であろうが、宇宙人であろうが、猫であろうが、一切関係なく彼女の虜(友達)となります(笑)。

 

そんな彼女の魅力は、『頑張らない』をモットーとしながらも、意外と行動力がある部分ですね。

普段は寝ている事が多いのですが、面白そうと感じたことには持ち前の行動力を発揮するタイプで、

例えば、ブラウニー族と仲良くなって、ブラウニー族の祭りに強制的に参加してしまったり、

『ハンペン』という友達とカメ釣り(ここでいうカメは宇宙人)のために山に行ったりと、

自分が楽しむためには多少の労力を惜しまず、周りの人々に色々と迷惑を掛けながらも(笑)、

皆と一緒に楽しんでいくというストーリーが描かれました。

 
ということで、

『頑張らない』というメインテーマがありながらも、主人公が意外と行動力があり騒がしい人なので、

癒し系のまったりした作品ではなく、いわゆる主人公を中心としたドタバタコメディー作品です。
主人公は魅力的ですし、ブラウニーの『ウニ』も可愛いですし、サービスカット要員(笑)もいますし、

なかなか良く出来た作品に仕上がっていると思います。 なかなか面白かったです。

 

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【総評】

“現代を舞台とした地球”でありながらも異星人が居るという特殊な設定は非常に取っ付き難いですが、

そこはベテラン作家らしく、読みやすく上手く纏められていると思います(世界観設定は説明不足だけど)。

恐らく、大石まさる先生のファンの方ならば、大きなハズレは無い作品だと思いますよ。

 

点数的には

85点

です。
 

個人的にですが、やはり、世界観設定が特殊だけに、もう少し説明はあってほしかったかな、と。

ここら辺の説明を上手く取り入れていれば、もっと、作品を楽しめたと思うのですけど。

 

 

では、ここまで。

 

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