『ばらかもん 1巻』の感想 | まんが栄養素

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【マンガ感想】

 

『ばらかもん 1巻 (ヨシノサツキ)』

 

4757526164 ばらかもん 1 (ガンガンコミックスONLINE)
スクウェア・エニックス 2009-07-22

by G-Tools

 

 

【あらすじ】

とある島に移住生活をすることになった若きイケメン書道家・半田清舟。都会暮らししかしたことのないそのぼっちゃん先生が、【1トラクターで公道をドライブ】【2自分のうちが中学生のたまり場になる】【3知人が玄関から入ってくれない】…などの困難に立ち向かう(笑)ほのぼのアイランドコメディ!!

 

 

長崎県の五島列島を舞台としたアイランドコメディ(←そんな言葉あるの?)です。

 

とある理由で長崎県の五島列島に移住する事となった若き書道家・『半田清舟』。

静かな環境で書道に打ち込む事ができると期待してきたものの、外からやってきた人間に興味津々な

島民たちの噂の的となってしまい、主人公の住む家は何時の間にか溜まり場になってしまう(笑)。

 

という感じの作品でして、都会暮らししかしたことのない主人公・『半田清舟』がとある理由で

島暮らしをすることとなり、その島の島民たちと様々な交流を持っていくというコメディ作品です。

 

主な展開としては、主人公・『半田清舟』と天真爛漫な少女・『なる』との交流を中心に、

『半田清舟』と島民達との交流や、『なる』が通う小学校に関するイベント、『美和』・『タマ』とのイベント、

主人公が借りている家の管理人の息子・『ヒロシ』とのイベントなど、様々な話が描かれています。

 

そんな中で注目点としては、やはり主人公・『半田清舟』と天真爛漫な少女・『なる』の2人ですね。

主人公・『半田清舟』は、都会育ちの書道の若きエリートという設定のキャラクターでして、

書道以外のことには関してはあまり興味を示さない少し冷めたような性格のキャラクターです。

そんな『半田清舟』に対して、ヒロイン(?)の『なる』は、主人公が住むこととなった島の島民で、

何事にも全力で行動する天真爛漫な少女でして、『半田清舟』のことが気に入ったのか、

事あるごとに、『半田清舟』が住む借家に遊びに来るようになります。

 

当初、子供嫌いな『半田清舟』は、『なる』を邪魔者扱いして追い出したりするわけですが、

『なる』は、邪魔者扱いされることを一切気にせずに(むしろそのことを楽しんでいる)何度も遊びに

来るため、いつの間にか、『なる』が主人公の家に遊びに来る事が日常になっていきます。

そういうイベントをこなすことで、『半田清舟』と『なる』の距離が徐々に近づいてきまして、

いつの間にか、人付き合いが得意でない主人公も心を開いていく描写が描かれていきます。

 

『“子供嫌いな大人”と“それを気にしない無垢な子供”』

 

また、この作品の面白いところは、『なる』と『半田清舟』が仲良くなっていくにつれて、

『半田清舟』と他の島民(子供達や大人や教頭先生)との交流も増えていくという部分ですね。 
つまり、『なる』が『半田清舟』と島民とが仲良くなるための掛橋となっているということでして、

話が進んでいくごとに、『半田清舟』の表情が豊かになっていくのが良いのです。

 

・・・ということで、1巻(主に島民との出会い)はかなり面白く仕上がっています。

恐らく、2巻以降は、1巻同様に島民との交流が描かれつつも、この島特有のイベントが

描かれていくと思うので、より面白くなっていくのではないのかなと思います。

次巻の発売が楽しみな作品です。

 

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【総評】

島民との交流を描くハートフル(?)なコメディ作品です。

絵は上手いですし、話の方もなかなか面白く仕上がっています。

また、嫌なキャラクターが基本的に登場しないので、ストレス無く読めるところが良いですね。

『島暮らし』+『島民との交流』というキーワードにピンッと来た方ならば買っても損はしないと思います。

 

点数的には

90点

です。

 

ちなみに、主人公は“書道家”という設定でありますが、これはあくまで設定であって、

『とめはねっ!(河合克敏)』のような書道描写があるわけではありません。 あしからず。
 

 

では、ここまで。

 

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