『ただいま勉強中 2巻』の感想 | まんが栄養素

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【マンガ感想】

 

『ただいま勉強中 2巻 (辻灯子)』

 

4832267507 ただいま勉強中 2 (まんがタイムコミックス)
辻 灯子
芳文社 2009-06-06

by G-Tools

 

 

過去記事はこちら → 1巻

 

 

【あらすじ】

良妻賢母の育成を目指すうらら女子高で、四者四様の女子高生たちがすったもんだのドタバタ劇!緩急自在の四コマ名手、辻灯子が描く女子高コメディー待望の第2巻登場!

 

 

女子高校を舞台とした4コママンガです。

真面目だけど不器用で他人の名前が覚えられない表紙の女の子・『江端由良』と、

その『江端由良』の幼馴染で、美人・頭が良い・天邪鬼の『風間飛鳥』を中心とした学園4コマです。

  

この漫画は、普通の女子高校に通う女の子達の普通の日常話を描いている作品でして、

例えば、大きな事件が起こったりだとか、ラブコメ展開を描いたりなどの、

読者を惹きつけるような展開はほとんどなく、マッタリとした日常が描かれております。

そのため、『田舎の女子高』という雰囲気が上手く描かれている作品だと思います。

 

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ここからは2巻の感想。

2巻では、1巻と同様に、『江端由良』と『風間飛鳥』による話が中心に描かれつつも、

その2人とクラスメートである元気バカ・『杜葉菜子』や、オカルトマニア・『佐久間千里』や、

クラス担任で適齢期の『渡来珠子』などが、話に色々と関わってくるという感じで進んでいきます。

 
2巻の特徴としては、1巻とは違い新キャラを増やさず、既存のキャラを中心に描かれたことですね。
このことで、1巻とは違い、突然新キャラクターが増えて混乱するようなことがなくなりまして、

登場キャラクターの特徴・容姿などの人物把握しやすくなり、物語を素直に楽しめるようになっています。

また、既存のキャラクターに限定したおかげで、それぞれのキャラクターのキャラの掘り下げが行われ、

1巻では描かれにくかったキャラクターの魅力がより際立つようになったのも注目点ですね。

特に、その恩恵を一番受けたのがクラス担任の『渡来珠子』で、先生という立場でありながら、

主人公達と友人感覚で付き合うような描写が多く描かれいつの間にかレギュラーキャラとなりました(笑)。
(彼女の場合、唯一の東京出身というのも良いアクセントとなっております)
 
そんな2巻の中で個人的にお気に入りなのが、書き下ろし漫画です。

この書き下ろし漫画は、『江端由良』と『風間飛鳥』との出会いのエピソードと、

『風間飛鳥』が何故『江端由良』の面倒を色々と見るようになったのかを描いている話でして、

本編の家庭訪問イベントでやたらに強調されていた『風間飛鳥』の“暴れる”というキーワードの真相が

少しだけ描かれています。 具体的にどのように暴れたのかが3巻に持ち越されたのは残念でしたが、

現在の『風間飛鳥』と元同級生達(小・中学生)との関係を見る限り、大体想像ができそうです(笑)。

 

とりあえず、本編以上に、この続きが気になるので、ぜひとも3巻が発売されることを期待したいです。

 

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【総評】

登場人物が増えなかったおかげで、登場人物を把握しやすく、1巻よりも順調に面白くなっています。

個人的には、登場人物紹介に登場しているにも関わらず、1回(88ページ)だけにしか登場しなかった

『山田初音』というキャラクターの片思い話が、今巻、収録されなかったのは非常に残念でした(^^;。

恐らく3巻に収録されると思うので、ぜひとも、次巻が発売されるくらい売れてほしいところです。

 

点数的には

85点

です。
 
ちなみに、前巻の表紙(下記)に大きな誤植があったそうです(笑)。

大きい画像を載せておくので、ぜひとも探してみてください(笑)。
 
ただいま勉強中 1 (まんがタイムコミックス)
(ヒント:英語の部分)

 

 

では、ここまで。

 

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