『おのぼり物語』の感想 | まんが栄養素

まんが栄養素

漫画のコミックス感想を中心に運営中です。
少年マンガ・青年マンガ・学園マンガ・ファンタジーマンガ・4コママンガなど、結構幅広く感想を書いております。

【マンガ感想】

 

『おのぼり物語 (カラスヤサトシ)』

 

4812468736 おのぼり物語(バンブーコミックス) (バンブー・コミックス)
カラスヤサトシ
竹書房 2008-09-17

by G-Tools

 

 

【あらすじ】

漫画家1本で生きいこう!一念発起して会社をやめたはいいけれど、連載するはずだった雑誌は休刊。勢いで東京に出てはみたが……。

 

 

カラスヤサトシ版・『まんが道』・・・ならぬ『上京物語』。

 

今や、人気作家となった作者の2002年秋から2005年秋までの出来事を描いたノンフィクション作品。

突然訪れた失業をきっかけに、『漫画家一本で生きていこう』と上京を決意したものの、

生活を支える連載を持っているわけでもないため、まさしく不安だらけの上京であった。

無職なのでアパート探しに苦労したり、一人で寂しく正月を過ごしたり、仕事が無くて苦労したりと、

様々な出来事が描かれていく・・・・。

 

という感じのノンフィクション系コメディマンガです。

この作品は、2002年秋から2005年秋までの出来事をコメディ色を強めに、

作者がどのような考えで漫画家を目指し、漫画家の道を歩んできたのかが描かれております。

 

とはいえ、この作品は、あくまで上京までの話と、上京してから東京での暮らしを描いた作品なので、

例えば、漫画家としての苦労話であったり、他の漫画家との交流を描いたりなどの、

漫画家としての裏話的なエピソードは一切ありません。

 

だから、『まんが道』ではなく『上京物語』。

 

もちろん、ノンフィクション系作品であるので、コメディだけでなく、シリアスな場面も多くあり、

父親との話から最終回へのストーリー展開は、軽く泣いてしまいそうでした。

これからも、この作者を応援したくなるような良い単行本だったと思います。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

【総評】

まず、最初に、

・『カラスヤサトシ』という漫画家を知っていること

・『カラスヤサトシ』という漫画家の作品が好きであること

の2つの条件を満たしている人は、迷うことなく買うことをお薦めします。

彼がどのように上京してきて、売れる前にどのような生活をしていたのかなど

ファンならば非常に興味深い内容となっていると思います。

  

点数的には

85点

です。
 

 

では、ここまで。

 

                          ページトップへ