『王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 19巻』の感想 | まんが栄養素

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【マンガ感想】

 

『王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 19巻 (大河原遁)』

 
王様の仕立て屋 19巻
大河原 遁

王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 19 (19) (ジャンプコミックスデラックス)

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過去記事はこちら → 1巻  10巻  11巻  12巻  13巻  14巻  15巻  16巻  17巻  18巻

  

 

【あらすじ】

イタリア・ナポリの泥棒市に住む日本人、織部悠。ナポリ中の“究めし職人”から“ミケランジェロ”と賞賛された伝説の名仕立て屋が、唯一認めた弟子である。彼が受け継いだ至巧の技と、イタリアの比類なき伝統が一着のスーツに蘇生した時、それを身に纏った者の人生に珠玉のドラマが生まれる。

 

 

イタリア・ナポリを舞台に、服の仕立て屋さんを主人公とした作品です。

基本的にウンチク系読みきり作品で、よくある未熟な仕立て屋さんによる成長物語ではなく、

すでに至巧の技を身に付けた主人公が、服の依頼と依頼人の悩みを同時に解決していく話です。

 

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さて、ここからは19巻の感想です。

 

まず最初に、この19巻に収録された作品全てが『読み切り』であったことを強調したいですね。

さすがに19巻と長丁場の作品になってきたので、ここ最近は、ワンパターンな『読み切り』ではなく、

舞台をイタリアから様々な国々に移した『長編ストーリー』が描かれるようになりました。

 

このことが良いのか悪いのかは読者が一人ひとりが決めることなので、特に言うことはありませんが、

『長編ストーリー』が描かれることで、作品としての話の幅が広がったと同時に、

キャラクターが大幅に増えてしまったことは、一見さんには取っ付き難い作品になってしまったことは

間違いないと思います(元々が読み切り作品なので)。

 

ということで、そういう路線で描かれてきたこの作品でしたが、久しぶりに『読みきり』に戻りました。

『読みきり』に戻ったということは、舞台もイタリア・ナポリに戻ったということで、

久しぶりに懐かしい面々が再登場してきています。

 

 

さて、その読み切り作品の中で、印象に残ったのが、112話の『せりビアの理髪師』です。

まあ、簡単にストーリーを説明するならば、服装以外の身だしなみも世間では重要という話で、

私自身、一応社会人であるので、なんとも、考えさせられる話でした(^^;。

第一印象での外見の重要さが上手く描かれた作品であったと思います。

 

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【総評】

19巻では、原点である『読み切り』に戻しただけでなく、舞台もイタリアのナポリでして、

ジラソーレ社のナポリ支店の面々を久しぶりに登場させたことは、個人的に嬉しかったです。

『長編ストーリー』も良いですが、個人的には、今巻のような『読み切り』の方が好きです。

 

点数的には

88点

です。
 

 

では、ここまで。

 

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