『24のひとみ 1巻』の感想 | まんが栄養素

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【マンガ感想】

 

『24のひとみ 1巻 (倉島圭)』

倉島 圭
24のひとみ 1 (1)

 

ページを開いた瞬間、

「あ~、チャンピオンだ~」

と思ってしまいました(笑)。

チャンピオンの単行本は、紙質が特徴的ですね。

 

 

【あらすじ】

嘘つき美人教師・ひとみ先生が、嘘につぐ嘘で人々を苦しめる!! 毒盛り学園ギャグ!

 

 

主人公の教師・ひとみ先生は、嘘つきです。

嘘をつきまくって、周りの人々を混乱に陥れていく。

 

さすがに第一印象は、その嘘つきっぷりにびっくりするはずです。

その嘘つきに加え、毒を持ったストーリーが描かれるわけだから、人を選ばないわけが無い。

むやみに手を出さない方がいいかもしれない作品です。

 

とはいえ、『嘘つき』をテーマとするストーリー、その考えられたアイデアは見る価値はある。

「なるほど、こういう風に話が繋がっていくのか」

といった感心する構成もあり、こういうマンガも知っていても損は無いはず。

 

また、短編なので21話というボリュームも素晴らしい。

本編は文字数も多いので、30分~1時間は充分楽しめるボリュームです。

基本的に読みきりなので、話は繋がっておらず、何処でも読むのを止められるのもいいですね。

 

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さて、ネットで評判のこの作品ですが、悪いところも書いておきましょうか。

 

①『オチ』がすっきりしない

この作品の最大のウリであり、最大の欠点だと思います。

どんなに嘘をつこうが、『オチ』で爽やかな感じで終わらせてくれるとすっきりしますが、

この作品の場合、ほぼ全てブラックオチで、何か煮え切らない終わり方をしています。

主人公が周りの人々を不幸にしたまま終わってしまうので、好き嫌いが分かれるだろう。

まあ、ギャグマンガなので、こういう考え方は間違いかもしれないが・・・。

 

②絵のレベルが低い

まあ、なんだ、ギャグマンガなので、このくらいのレベルでもOKだと思うけど、

キャラクターにバリエーションが無く、表情も固く、キャラの動きもぎこちない。

初めてページを開いた瞬間、少しガッカリするかもしれない。

とはいえ、好き嫌いはそれほど判れないとは思うしこのマンガの内容に合っていると思います。

 

③キャラクターに魅力が無い

主人公が常に優位の状態であり続け、他のキャラが全員だまされる方にまわる訳です。

騙される方のキャラがワンパターンだし、不幸になるのもワンパターン。

同じような展開が続くので後半は飽きてくる。

 

で、この作品の一番の魅力は主人公・ひとみ先生なわけだけど、

逆に一番魅力がないのもひとみ先生かもしれませんね。

常に上からモノを言う人ですし、彼女の過去や弱い部分を一切描いていない。

人間的な魅力は一切感じなかったですね。

まあ、ギャグマンガにこういう突っ込みは間違いですけどね(^^;。

 

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ネットで評判になるのも頷けますね。 それなりに面白いです。

かなり人を選ぶ作品ですし、後味が悪い作品なので、

ブラックジョークが判らない私のようなヒトにはお薦めしません。

 

点数的には、

75点

くらいかな。

 

面白いけど、私はあまり好きになれませんでしたね。

わざわざ買う必要はなく、古本屋で立ち読みでOKだと思います。

 

 

では、ここまで。