『王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 11巻』の感想 | まんが栄養素

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どこの業界も厳しいですね~。

消費者としては、有難いことなのですけどね~。

 

 

『王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 11巻 (大河原遁)』

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大河原 遁
王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 11 (11)

 

 

過去記事はこちら。 1巻   10巻

 

安定して面白い作品です。

何回読んでも、飽きません。

 

 

【あらすじ】

イタリア・ナポリの泥棒市に住む日本人、織部悠。ナポリ中の“究めし職人”から“ミケランジェロ”と賞賛された伝説の名仕立て屋が、唯一認めた弟子である。彼が受け継いだ至巧の技と、イタリアの比類なき伝統が一着のスーツに蘇生した時、それを身に纏った者の人生に珠玉のドラマが生まれる。

 

 

10巻で『ジラソーレ社』の内部問題が解決され、今巻は今まで通りの展開に戻りました。

うーん、個人的にジラソーレ社員は全員存在感があったし、素敵なキャラクターばかりだったので、

これで終わってしまうのも勿体無いような気がしますね。 もう少し長く続けても良かったかも。

まあ、ちょくちょく色んな話に関わってきていますけどね(^^ゞ。

 

で、

個人的にお気に入りなのが第65話『袖裏の天地』かな。

シモーネ君という愛されるおバカキャラが初登場して、

さらに、コンスタンツェの父親と兄・マッシモも上手い具合に掘り下げられています。

この作品の王道展開で、おバカなシモーネ君がズッコケるまではいつもと同じなのですが、

ラストでシモーネ君の改心が一切無く、再登場は間違いないような終わり方でした。

再登場が楽しみです~(^^ゞ。

 

他には、第62話『グスコーブドリの伝記』。

「ウォームビズ」という日本政府が環境対策のために打ち出したモノを、

この作品らしくフルオーダーという形で上手くまとめています。

私は普通のサラリーマン(!)なので、クールビズだかウォームビズなど全然興味がないけれど、

少なくともここで提供されているウォームビズ対策は説得力がある。

まあ、現実的かと言われれば、今の日本では非現実的なわけですが、

こういう考え方は面白く、参考になります。

 

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今巻は、過去に数回登場している準レギュラーキャラを上手く再利用している話が多く、

単行本を集めているファンにとっては、面白かったのではないでしょうか?

なんだかんだ『ジラソーレ社員』も登場しているし、久しぶりにユーリアと主人公の絡みもありましたし。

(でも、珍しくラウラとヴィレッタの活躍が全然無かったですね)

 

点数的には、

90点

でしょうか。

 

普通に面白いです。

万人受けする作品ですし、文字数が多いので暇つぶしにもってこいです。

 

 

では、ここまで。